14話 プレミア公開
動画サイトの動画の投稿スタイルにはいくつか形がある。一つ目は普通の投稿、もう一つがプレミア公開だ(配信および配信アーカイブは今回は別枠として扱う)。普通に投稿する時は、投稿主の気まぐれで投稿する。スリッターなどで投稿前に『何時頃に動画上げます』や『動画投稿しました』というスリートをして認知してもらう。それに対してプレミア公開は、事前に枠を立てておいて、指定の時間になったら動画が自動的に投稿される仕組みのことだ。メリットとして、チャンネルに固定しておいてあるのでチャンネルを見にきたら必ず目につくというところ、事前待機が可能だというところ、スリッターで事前告知することで人を呼び込みやすいということだ。処女作の時は普通の投稿で投稿したが、どうせなら最初からたくさんの人に見ていて欲しいということで、プレミア公開の設定を利用した。
昨日ぷろっとさんと電話をする前にスリッターで告知をしていたら、公開時間の10分前には同接が20000人を超えていた。生配信のように流れていくコメント欄を見ることができるし、書き込むこともできるが、今回はみんながどんなリアクションをするか楽しみだし、何も書き込まず傍観者として楽しませてもらおうと思った。
(さて、そろそろ公開開始だ。どんなリアクションしてくれるかな?)
刻一刻と迫り来る時間を前に、俺はワクワクしている。そしてついにその時が来た。さあ、ショータイムの始まりだ!
"〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜"
:うぉぉぉ!
:なんだこれ!
:カッケェ!
:神曲じゃん!
:イラストやばくね!?
:ワンチャン覇権あるぞこれ!
:一生ついてくわ
熱狂的なコメントが多い、そしてすぐに次から次へとコメントが流れていく。ぷろっとさんが聴いた時のリアクションと同等、もしくはそれ以上の反応が何万人の人から返ってくる。この上なく見ていて楽しいことはないだろう。
:夢野アカリ やっぱりカッコいいじゃん
:夢野アカリマジ!?
:指導者キター!
:後ろから腕組んで見守ってそう
:教え子がカッコいいの見れてご満悦の様子
:あの話、あかりんの配信見てたけどまだ信じてなかった自分がバカだった。これはガチなやつだ
:Kano×あかてぇてぇかな?
まさかのアカリさんがコメント欄に登場して、コメントも大騒ぎだ。1傍観者としては見ていて実に面白い。次からもプレミア公開していこうかな。
そうしているうちに、もう曲が終わりに近づいてきた。最後くらい、遊んでもいいだろう。
:いや〜いい曲だった
:これはこれから先にも期待だわ
:Kanone 聴いていただきありがとうございました。次作もお楽しみに〜
:ご本人キター!
:うぉぉぉぉ!
:また聞きに来るわ
最後の最後にコメント欄に登場。みんなが楽しんでたところに、さらに盛り上げてきた。あー楽しかった。また次も頑張らねば。
最近小説専用のサブ端末を中古でもいいから購入しようかなと思っている今日この頃
そもそもガチでこっちをやられてる方はスマホじゃなくてパソコン使われてるんだろうけど