閑話 想定外のこと
「…よし、今日の分はこれでOKっと。…ん?スリッターにDM来てる。なんだろう?」
いつも通りのイラスト作業を進めていたら、普段使っていないスリッターにDMが届いた。私のことをスリッターの中で見つけるのはほぼ不可能なので、Pixtaをみて誰かが入れたのだろう。しかし、私みたいな下に埋もれているイラストレーターになんて、まともなDMなんて来ない。来るのは冷やかし、もしくはイタズラの依頼だ。
「えっと、誰からだ?…Kanone?文面を見る限り、依頼っぽさそうだけど」
どうやら彼はボカロPらしく、MV用のイラストを探し求めていたらしく、Pixtaを見ていたところ、私に辿り着いたようだ。
(スリートみるにちゃんとした人っぽさそうだけど…過去の一件もあるからな…。いつも通りにしよう)
私は過去に詐欺に会ったことがある。納品を確認してから代金を支払う、そう言って支払わなかった人がいた。裁判も起こして、その時は賠償金含めてきっちり支払ってもらったが、いまだにアレが嫌な記憶としてあるのか、毎度毎度この手の依頼が来ると不安になる。知り合いに相談して対処法も教えてもらったので、今はこうして乗り切ることができているが。
「じゃあいつも通りに送ってっと…って返信はや。もう送られてきたよ」
送られてきた文章を見るに、かなり物腰柔らかそうな人だと伺える。まあ社会経験もほとんどないやつが言っても説得力に欠けるけど。ひとまず送られてきたディストークのフレンドコードを繋いでボイスチャットが繋がるようにする。そしてこっち側から電話をかけ、挨拶をしっかりとする。その辺りは母親に教わったのでバッチリだ。
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ボイスチャットが終わって1発目に思ったこと、すごくいい人だった。受け答えもしっかりしてたし、こっちが話しやすいような雰囲気を作っているのはとても私では真似できないなと思った。そして何より、あの「夢野アカリ」と関わりがあるという、とんでもない人だった。
「いやあの夢野アカリだよ!業界トップのシンガーソングライターでありながら人気VTuberの!そんな人と関わりあるなんて羨ましいよ〜」
オタク丸出しでそんなことを叫ぶ。もしこの仕事が成功したら…グフフ今からでも楽しみすぎる。
「よし!腕によりをかけていいもの作ったろう!」
そうして私は送られてきたデータを元に作業を始めた。
あとがきを真面目に書くのはお久しぶりですYuです
前回はバタバタと更新入れてたのであとがきも雑でしたスマン
少し生活に余裕はできています(なお相変わらず部活は忙しい模様)
そのせいか書き溜めもちょっとずつ無くなっていってます誰か時間をよこせ
そんなどうでもいいことは置いといて、次回の更新のことです
活動報告の方にも書きましたが、日曜日から合宿に行くため、土曜日のうちに活動報告を書き記しておいて、火曜日の16時に自動公開になるように設定しておきます
それでは、当日にはいないけどまた次回〜