Case2 ゴブリンの肉
・13歳女性 スラム街貧民 痩せ型
下痢と吐き気を繰り返し
腹痛が治まらないため、診察しにくる。
腹部を触診したが、特に違和感はない。
症状は昨晩から。
下痢が凄いとのことで、診察中にも一度便所に向かった。
丁度いいので便を採取し、魔法鑑定したところ
多数の病原菌が確認された。
単純に食中毒だが、これはかなり多い
話を聞いたところ……
「昨日のお昼に、食堂のゴミ箱にお肉があった」
「固そうなお肉の中に柔らかそうで美味しそうなのがあったので、持って帰って煮て食べた。美味しかった。」
「手を洗ったか?洗ってない。お肉煮るとき?フォークで入れたよ?フォーク?洗ってない。」
「我慢できなくて、煮てる途中、ちょっと赤いうちに食べちゃった……あっ、ごめんなさい、おトイレ……」
「私、毒耐性中があるからお腹壊したことないんだけど……」
該当の食堂に調査しに行ったところ
その日は【ゴブリン肉のしゃぶしゃぶ】がランチだったそうだ……
★治療法★
マンドラゴラの根を粉末にした乾燥薬の投与し
同じ薬を3日分服用するように手渡し。
水分補給を念入りにして、3日間の絶食を指示。
■ゴブリンの肉
ゴブリンの肉は筋ばってて硬いと思われがちだが
実は腹部の肉は非常に柔らかくてうまい
気をつけるべきことは悪食なので
ちょっとでも火が通ってないところがあると翌日腹を壊す
三日三晩の下痢と吐き気に悩まされるからな
毒耐性効かないから気をつけろよ