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異世界食中毒物語  作者: 花月正宗
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Case1 ドラゴンのステーキ

・10代後半男性 A級冒険家 中肉中背

3日前から体中に痛みを覚える

高熱、魔力欠乏症、激しい頭痛

心拍数の上昇も確認され

意識を混濁したため、3名の友人により緊急搬送される


魔法による毒素処理は効果なし

万能薬による症状の緩和なし

中級ポーションにて一時的に症状が緩和するが、一時間もせずに再発


魔法検査によると

体内の魔力がほぼ無くなっている


友人たちに話を聞いたところ……


「4日前?ドラゴン倒した日だよな?」

「あー!ドラゴン肉美味かった!!やっぱファンタジー感あるよな!!」

「え?ドラゴンの肉食ったのかって?食ったよ!!ステーキにした!わさび醤油欲しかったなー。血が滴ってるとことか柔らかくて……え?何??」

「生で食ってないよ!焼いたよ!!」

「焼いたのになんで血が滴ってるって?そりゃレアだからさ」

「……え?中まで火を通してなかったのか? 通してないよな」

「寄生虫?なにそれ。倒した直後だから新鮮で生でも食えるでしょ??」


………

友人含め、4名の緊急入院が決定。

検査の結果、4名とも『ドラゴニック・エチュトコリス』の感染が確認された。


【ドラゴニック・エチュトコリス】

ドラゴンの血中に住む有鉤条虫系の寄生虫

ドラゴンの魔力をエネルギーとして吸収して繁殖する。

ドラゴン以外の動物に感染した場合、血流から魔力の源である心臓と脳に主に感染し増殖する。


魔力が不足した場合は周囲の肉を食い始め、エネルギーを補う、

脳に到達している場合、魔力欠乏が発生した後は脳を食われることになるため、感染から一週間で宿主は死亡する。


熱に強く、70度の熱でも60分は生存する。100度の熱でも15分生存する個体も存在する。

一方、寒さに弱く、0度以下30分経過でほぼ確実に死滅する。


★治療法★

魔力停止用の腕輪を装備させ魔力欠乏を起こしてから、氷属性の強制解熱薬を静脈投与。

氷魔法のコールドスリープにて1分凍結し、即時解凍。

これを1時間繰り返す。




■ドラゴンのステーキ

ドラゴンの肉は火をちゃんと通しましょう……


レアだと非常に危険です

ミディアムでも注意しましょう。


ドラゴンに巣食うことができる寄生虫が血中にいますので

人間なんぞひとたまりもありません


ウェルダンで食べなかった場合

感染確率は特大です。

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