表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

せつない恋物語〜あの世とこの世〜

冷たい人

作者: 櫻月そら

時々、不思議な夢を見ます……。


肌が綺麗な人だった

女の私が嫉妬するくらいに


陶磁器のような肌って存在するんだ

そんなことをよく思った


ベッドの上で微睡(まどろ)む私を

微笑みながら見下ろしてくるあなたの頬を

ゆっくり撫でるとあなたは目を細める


懐かしい

その猫のような表情が好きだった


だけど 冷たい

冷え性の私よりもずっと冷たい


触れた頬も

頬を触れる手に添えられた大きな手も

ずっと冷たい




夢の中でくらい 温めてくれたら良いのに




布団の中で ひとり小さく丸まる

猫が尻尾を巻きつけるように

自分を抱きしめて


そして 私は()を閉じる



もう一度 あなたの温もりを探すために


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 夢の中でくらい、温もりを感じていたい、という切ない気持ちがとても伝わってきました。 相手の猫のような表情、猫のように丸くなり抱きしめる自分、という表現も印象的です。 [一言] ラストの「そ…
[良い点] ∀・)無駄がないほどに尊い。無駄がないほどに美しい。そんな純然たる愛の文学でした。 [気になる点] ∀・)『亡くなった妻と、こたつでお茶を飲む。』を思いだしても、そう思うんですが、咲月さん…
[一言] 本当に夢の中くらい、思い通りの夢を見せてくれればと思います。(*´ー`*) 亡くなった祖父の夢を何度か見ても、その度に玄関からは入らないのです。夢って不思議ですよね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ