表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜咲く国の姫君~神様の気まぐれで異世界に召された少女は王子と騎士見習いに溺愛される~  作者: 咲来青
第11章 新しい日々

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

134/146

第4話 不思議なこと

 ここのところの私の一日のスケジュールは、だいたい同じメニュー。


 朝起きて、朝食やら何やらを済ませたら、お昼まで勉強。

 昼食の後、また少し勉強して、それから一時間ほど剣術を習って、その後ちょこっとティータイム。

 それが済んだら、しばらく自由な時間を過ごして、夕食に入浴……で、睡眠っと。


 うん。こんな感じかな?



 こーゆー毎日にも、だんだん慣れては来たけど……ひとつ、不思議に思えることがある。


 私は、この世界のこと全然知らないはずなのに、先生の授業を聞いてると、『あれ? 私、これ知ってるかも』って思える瞬間が、結構いっぱいあるってこと。


 それと、今更だけど……ホントに、今更なんだけど。

 どーやら、私がしゃべってるのは、日本語じゃないらしい……ってこと。



 まったく、不思議なことこの上ない。


 セバスチャンから聞いた話によると、私はこの世界に来た時から、ずーーーっと、この国の言葉で話してたってゆーんだもん。

 んで、たまに、ほんの少ーしだけ、聞いたことのない単語を口にするんだって。



 私が思うに。

 その、たまに口にする『単語』ってのこそが、『日本語』なんじゃないかって気がするんだ。



 ……まあ、すっごく変な感じだけど。普通に、この国の言葉を話してるってことが。


 だって、自分ではいまだに、慣れ親しんだ日本語で、話してるつもりなんだもん。

 それが、実は違ってたなんて、あまりにも奇妙過ぎるじゃない?



 勉強の内容が、ところどころ理解出来てることといい……。

 なーんか、ムズムズするってゆーか、スッキリしないってゆーか。

 わかっちゃってることが、わからないってゆーか。


 ん~……、うまく言えないけど、そんな感じなんだ。



 そこで、やっぱり考えちゃうワケよ。

 もしかして、これは――神様の力のお陰なんじゃないか、って。


 神様が、違う世界行っても困らないよーに、いろいろな知識や経験やらを、私と桜さんの記憶だけ、それぞれ残して(……あ、小さい頃の、私の記憶を残すのだけは失敗した、って考えればだけど)、他は、丸々交換しちゃったんじゃないかなぁ~って。



 そーゆーこと、神様に直接訊いて、確かめたいんだけど。

 この前、思いっ切り怒らせちゃったしなぁ……。

 もう、私には、会ってくれないかもしれないんだよね。



 そーすると、国王様に訊いた方が早いって気もするんだけど。

 国王様は国王様で、お忙しいらしいし。

 ホントのところ、神様が言ってた話が、真実なのかどーかも、よくわからないし……。


 いきなり、『国王様って、神様の片割れ――相棒みたいなものだったんですか?』なーんて、訊けるワケないし。

 ホントだったとしても、正直に話してくれるって保証もないしねぇ?



 あー……ダメだ。

 どーすればいーんだか、さっぱりわかんないや。




「姫様、そろそろ剣術のお時間でございますが」


 セバスチャンの声で、ハッと我に返った。


「あ……。そーだよね。先生の授業は終わったんだから、行かないとね」


 慌てて椅子から立ち上がると。

 剣術用の服に着替えるため、私は小走りで衣装部屋に向かった。




 剣術用の服ってゆーのは、どーゆーのかとゆーと。


 えーっと。

 簡単に言っちゃえば、漫画に出て来る『男装の麗人(れいじん)』が着てるような服から、きらびやかな装飾を取っぱらった感じ、とでもゆーのかな?


 そーだなぁ。

 例えるなら、昔の少女漫画の……えーっと、ベ○サ○ユのなんたらの、オ○カ○様が着てる感じの服?

 王子様スタイルに近い、ってゆーか。



 初めて着た時は、めちゃめちゃ恥ずかしくて、ヘキエキしちゃったんだけど。

 これも、慣れるとどーってことない。

 学芸会だとでも、思っとけばいーんだし。




 着替えを済ませて衣装部屋を出ると、廊下には、既にシリルが控えてくれていた。


 シリルは、勉強の時間以外は、常に側にいてくれてる。

 でも、剣術の訓練の時は、もうひとつ、私の『練習相手』という役目が増える。


 教えてくれる先生とゆーか、剣術指南役(しなんやく)――って人は、一応いるんだけど。

 その人がまた、結構、なんとゆーか……クセのある人で。

 正直、やる気があるんだかないんだか、よくわからない教え方をするんだ。


 ……ん~……。

 でもあれ、教えてるってゆーのかなぁ?


 なんだか、いっつもテキトーに、『そこら辺で二人でやり合ってなさ~い』みたいなニュアンスのこと、言われるだけだったりするし……。



 まあ、でも、悪い人ではないんだよね。

 イマイチ、何考えてるんだか、わかんない人ではあるけど。



「うん。悪い人ではない。……悪い人じゃあないんだけど、ねぇ……」


 思わずつぶやくと。

 シリルがきょとんとした顔で、小首をかしげた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ