表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

王子様がやってきた

なんと五夜連続しますです(*´-`)

 

 ……ザワ、ザワ…。


 ……?!


 ……!!!!!!



 ・・・。


 ……ザワ、ザワ…。


 ……?!


 ……!!!!!!



 ・・・?


 なんか……、うるさい、ような??


 ……、マンションの、外が……やけに騒がしい。


 眠たい目を…擦りながら、ベッドの中で…寝がえりを、うつ。



 ……ザワ、ザワ…。


 ……?!


 ……!!!!!!



 ……やっぱり、うるさい。


 うち、二階だからさ、エントランス?のあたりでさ、ざわざわしてるとさ、結構、筒抜けなんだよね。

 ずいぶん涼しくなったし、チョコっと窓開けて寝てたから、外の音、よく聞こえるってのもあるけど。


 なーんか外がうるさいなあって思いつつ、ベッドの中でぐうたらしてみたり。


 六階のヤンキー家族の旦那が暴れた時よりは静かだし、二度寝、するかなあ……。

 昨日は夜遅くまで異世界転生物のラノベ読んでたし、まだ寝足りないっていうかさあ。


 でも、昨日は晩御飯がしょぼかったし、おなか空いてるなあ……。

 ちょっと早いけど、思い切って起きて、パンバイキングでも行こうかなあ、そんなことを考えていたら。



 ピンポーン!!



 チャイムが鳴るもんだから、まあ、出るかって思ってさ、起きることに、したんだけど。

 インターフォンに、出てみたら。


「あの!!!一階で、貴方を待ってる人がいて!!呼んでこいって、いわ、言われててえええ!!!!」

「……はい?」


 お隣のお姉さんが、めちゃめちゃテンパった様子で騒ぐもんだからさあ、ドすっぴんの眉毛無し状態でドアを開けたら。



 ヒ、ヒヒヒ―――――――――ン!!!



 聞き慣れない、獣の声が???


「い、いいからちょっと来てください、大変なんです、この騒ぎを収めるのは、貴方しかいないんです!!!」

「は、はへ?!ちょ、ちょっと、ちょっと?!」


 はだしで薄汚れたサンダル履いて、連れ出されて…、階段を、降りて行った私を、待っていたのは。



「薫!ようやく君に……、会えた!」

「ぶるっ!ブルルルルっ!」


 白馬に跨がる、王子様、おうじさまあああああああああ~?!?!?!



 ちょ、待て、誰、これ、何、これ、はい?!



 呆然とする私のもとに、お巡りさんがやってきた。


「あなた、榎本薫さん?あのねえ、この人ね、あなたを探してここまで来たんだって!!ちょっと、話聞かせてもらってもいいですかね!!」


 マンションのエントランス前には、やじ馬が十人ほど。

 マンションのホールにも、五人くらいいる。

 ……ちょっと待った、駐車場の向こうの道路に、続々と人が集まってきている。


「あの、私こんな人知りません!!!困ります!!!」

「こちらとしても困ってるんですよ!ご協力願えませんかね!!!」



 ぅう~!!うー!!



 なんかパトカーが二台やってきて…、エントランス前の臨時駐車場に横付けした……。


「はい!!下がってくださーい!!!」

「ここ道開けてくださいね!!」

「一応バリケードはって!!」

「えー、こちら第三部隊敷島、現場到着しました、どうぞ!」


 えらいことになってきたんですけど?!


「さあ、薫!こっちにおいで!待たせたね!!さ、ブリューン号に乗せてあげる、手を!」

「はあ?!私、アンタなんか待ってませんけど?!乗る?!お断りします!!!」


「あー、まず話をね?」


「スミマセーン、書読新聞ですけど、取材させてください!」

「どうも!海テレビですけど、撮影のお願いを!」

「豪快ラジオです、お話一緒に聞かせてもらえませんかね!!!」


 ちょ、何、このカオス!!!!!!


 せ、せめて眉毛くらい描かせてよおおおおおおお!!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 1/1 ・圧倒的現実www あーあーあーもう台無しですよ [気になる点] 撮影されちゃう。困る [一言] 宇宙人よりはマシ
[一言] 王子様以外の登場人物が多すぎますね。 まぁ、あっちがこっちの世界に来た場合には、こうなりますよね……。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ