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異世界勇者と魔法の図書館  作者: カユラ
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勇者になる前日①~護衛~

 オレの父さんは村一番の元冒険者、母さんは連合国剣術序列元四位で鬼剣の才女ってよばれてたらしい。そう、自慢の親だった。

 

 父さんは連合国会談の護衛の依頼中に”魔王の一体、呪龍[ゼペス]”に襲われ、たった一人で立ち向かい、10日以上の死闘を繰り広げ、相打ちとなり命を落とした。仲間だった奇跡使いの神官が唯一持ち帰ってこれたのがいつも右手の中指につけていた指輪だけだった。それが唯一父さんの形見だった。

 

 母さんは腕を見込まれ、貴族や村の子供達に剣術の師範をしている。時々オレに一子相伝の技をたたき込んでくれた。死ぬほどキツイ稽古だったけど、この時間が一番好きだった。

 

 これがオレと父さんと母さんの簡単な説明。オレの説明がたりないか。

 オレは世界最高の冒険者と世界最強クラスの剣士の息子アレンそして父さんと同じ冒険者になった。そしてオレは今、初の依頼で村によるという行商人クラウスの護衛をしている。

 ぶっちゃけモンスター湧きすぎ!!!カマキリ型魔物の血を頭からかぶって臭い。早く風呂に入りたい。あと二日、あと二日の辛抱なんだ。頑張ろう。終始にやけながらモンスターを狩っており、護衛先の行商人クラウスがしかめっ面をしているのをオレは知らない。 


 なんとか虫型のモンスターを撃退した。

 「冒険者のあんちゃん助かったよ。これ、チップとしてもらってくらや。ああ冒険者はチップはダメだったね。追加報酬ってことでもらっておくれよ。」 

 ふとっ腹な依頼主だなぁ、これあの腹じゃなければ...


 灰色の小瓶を手に入れた。

 中に煙りがはいってんのか。うーん?なんだこれ

 「これは...?」


 「ゴーストの封印体だよ。」

 ゴーストの封印体とは昔町一つを廃墟にしたとされ、能力は周りの視覚、聴覚を奪い体を乗っ取る連合国指定のモンスターだ。その封印体となると戦術級の軍事価値まであり、金貨1000枚の価値にはなるだろう。


 「おいおいそんな顔をするなよ、ゴーストの封印体は封印されているモンスターより弱いモンスターは引きつけないが、強いモンスターは引き寄せちまうって代物さ。さっきのよってきた虫型モンスターのレベルを見ると中にに封印されているゴーストもそれほど強力な魔物じゃないだろう。値段は銀貨50枚ぐらいかな。」


 「おいおい、そんなもん報酬でも何でもないぜ。呪いのたぐいは神官とかにたのんでくれクラウスさんや。」

 まじかんべんだわー。モンスターがよってくるモンなんてほしがるのは魔物コレクターの村長ぐらいだろうぐらいだろ。 


 「そうかい?冒険者のあんちゃんモンスター狩ってるときすごくイキイキしてたからてっきり戦闘狂なのかとおもっちゃったよ。こりゃ失敬。ハッハッッハ」

 でかい腹をゆらしながら何がおもしろいのか


 「あの戦闘狂の変態といっしょにしてほしくないね」

 一生理解できない。。。




 





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