プロローグ,絶望の日に
今回初めて投稿します日向 ゆいです。
色々とわからないことがあるので教えてくれたら嬉しいですw
__もしも、何かを無かったことにできたら…そんなことが可能ならば、誰も悲しまずに済むのだろうか__
__木々が紅く色ずく秋の季節。とつぜん俺はトラックに轢かれた_筈だった。彼女は…楓は俺を突き飛ばして代わりに轢かれていた。
「__楓っ!」
もう手遅れだとはわかっていたが、それでも助けなければと思っていた。
「……ハル…君…」
「楓…っ、死ぬな楓っ!」
いまいち現状を受け止められないのか子供じみたことをずっと叫んでる気がした。せっかく楓の前ではクールに振舞ってたのに、これじゃ台無しだ
「…ハル…君…が…きてる…けで…よかっ……」
「楓…?楓ぇぇえええ!!」
嫌だ。彼女が、楓がいない世界があるなんて。絶対に嫌だ。そう願った時だった_
『__君は、望むかい?"もしもの世界"を』
突如ノイズのように俺の頭に響いてきた
『"何かを無かったことにできる世界"に行けるとしたら君は行くかい?』
変なことを聞かれていたが、俺の答えは変わらない
「__あぁ、連れて行ってくれ。その無かったことにできる世界に__」
それを言うと同時、世界が暗く沈んだ__