表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憂憂時雨に鶴千羽  作者: 飴膤*vague
雨宿り
1/5

1

―――あぁ何て空。あぁ何て雲。

我、鶴ぞ。我、鶴ぞ。

雨よ止め。静まりたもう。


その雫は誰のため。その悲しみは誰のため。

遥か彼方のそなたにも、この想ひだけ届けたく。


その手が求める物を指せ。

そして再び離さぬやうに。


哀れな我に明日はない。

そなたのために生きやうか。


何れ雨が止んだなら。

何れ雨が静まったなら。


二度と此処には戻るまい。

二度とそなたには会うまい。


あぁ誰か。あぁ誰か。

我の心に、潤いを。

時雨のような潤いを―――。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ