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死者の記憶を継ぐ者 〜巻き込まれ転生で幽霊になった俺は、王女に未来を託す〜  作者:


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28/41

王都への道

出発の日。


城門の前には、既に馬車が用意されていた。

王家の紋章が刻まれた、重厚な造りのもの。

護衛の騎士達も整列している。


数は、辺境内での移動よりも多い。


当然だ。


王都まで数日の移動か。

……何か起こるとしたら、この移動中も怪しいな。

城内よりも、外の方がやりやすい。


刺客にとっては。


「準備は整いました」


騎士が告げる。


エリシアは、小さく頷いた。


「では、参りましょう」


その声と共に、馬車の扉が閉まる。

ゆっくりと――動き出した。

城門を抜ける。

辺境都市を離れる。


俺は、その上空を漂いながら周囲を見渡した。


長閑な風景だなぁ。

広がる草原。

遠くに見える森。

所々に、小さな農村。


ヨーロッパ風の田舎って感じか?


まあ、実際には行った事は無いけど。

街道は整備されている。

馬車の揺れも、そこまで酷くはない。

護衛の騎士達も、周囲に目を配っている。


……今の所、怪しい人は居なそうだ。


商隊とすれ違う。

旅人の姿も、ちらほら見える。


妙な視線は感じない。


俺は、霊鋼の針を握る。

この辺りは、魔物も出るのだろうか?

街道沿いは、安全圏か?


それとも――油断させる為の、静けさか。


警戒を、少し広く回るか?

俺は、馬車から離れる。

意識を、周囲へと広げる。


街道の先。

森の中。

丘の向こう。


……何かが、動いた気がした。



街道脇の林から、猪の様な魔物が飛び出した。


牙を剥き。一直線に――馬車へ。


「敵襲!!」


騎士達が、剣を抜く。

馬車の周囲を囲むように展開。

一匹が、騎士へと突進する。


金属音。

衝突。

……今だな。


この武器を、試しに使ってみるか。


霊鋼の針を、握る。

今なら、エリシアを守ってくれる仲間も居る。


練習には丁度、いいだろ。

怖いな。俺一人で、どこまで出来るのか。

なら、一対一になる様に戦ってみるか。


俺は、騎士達から少し離れた一匹へ意識を向ける。


林の奥へと誘う様に、移動。


一匹が、こちらへ注意を向けた。俺の事見えるのか?


来たな。霊鋼とやら。どんな風になるか?


俺は、念じる。


針の様に鋭く――伸びろ!

瞬間に手元の霊鋼が、淡く光った。


おー!伸びた!

元の十五センチ程から、細く鋭く。


針の先が、さらに伸びる。


行くぞ!


突進。魔物の横へ回り込み――突き刺す!


おー!さっさった!


確かな手応えに魔物の身体が、びくりと震える。ダメージを与えてる!


倒れない。暴れるれ牙を振り回す。


……しかし、これだと。


大型の魔物には、時間がかかりそうだ。

となると。心臓、か?


魔物に心臓が有るのかは解らんけど。

ありそうな所を、中心に刺してみるか!


俺は、胸部へと狙いを定める。


再び、突き刺す。何度も。何度も。


ん?


今――何か、手応えがあった様な……。


魔物の動きが、止まる。


ぐらり、と。


そして――倒れた。


おっ!倒れたぞ!!よしよし!

これで一匹、やっつけた!!


……ん?


何か。俺に、取り込んだ様な感じがしたが?

気のせいか?まあ、良い。


二匹目へ。

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