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異世界飛んだらtrpgな世界だった話  作者: くじらの民々
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第二話 矢が初めて、命を奪う日

自分の卓のルールなため一部ルールが本家とは異なっていると思いますが気にしないでください

 うーんどこから行こうかな

「ここから行ける場所は左手に見える平原、後ろの森、あとすぐそこに見えるあの街の3つかな」

 異世界転移お決まりのあのイベントがありそうだから森に行ってみようかな

『これからは自由に探索していいですよ俺はいつでも傍で見てるから質問とかなんかあったら呼んでね』

 そういうと今まであった神から溢れ出ていたオーラのような存在感が少しだけ薄くなったのを肌で感じ取った

 とりま襲われてる商会の馬車でも探すか

真琴はどんどん森を進んでいく気がつけば太陽が真上を通りすぎた時だった

 いくら進んでも意味わかんねぇ草と木しかねぇじゃねえかハズレだったかなこの道


「おいキーパー聞こえる?なんも分からんから目星成功でなんかここでできること教えて」

『まさか2時間もずっと歩いてるだけだとは思わなかったね一様ここtrpgの世界なんだからダイスをもっと積極的に振っていこうよ目星だけでいい?』

「技能2つも振ってもええの?じゃあ聞き耳もお願いします」

『PLは真琴くんだけだしね』

カラカラカラン ダイスが転がる音だけが脳内に響いた


目星(1D100)=22成功 聞き耳(1D100)=82失敗


その瞬間から今まで見ていた景色はまるで一枚の絵のように見えた

「なんか動いたな今」

木々の隙間から見えたのは少し開けた場所を駆けていく灰色の何かだった

 行って見るしかないかな


案の定だったと言うべきだろうそこに居たのは荷の多く詰まった馬車の上で大声を上げている中年の優しそうな男性とそれを獲物としか考えていなさそうな灰色の狼が大きい個体と一回り小さい計2匹だった

『助けますか?見殺しにしますか?』

「助けるに決まっているだろう」

『それでは戦闘開始ですねシステムは分かっていますよね?』

「ちょっと待ってください。俺と狼達はどれくらい離れていますか?おっさんに注目がいっているならここから弓を打ってダメージ与えたいです」

『あー50~70メートルってとこですね』

「じゃあ弓を構えて大きい方狙って弓打ちます」

そういって真琴は深呼吸をして弓を引く

弓 1D100=19 成功

1D6+1D3=7ダメージ

「よし! うっ」

真琴が放った矢は急所を見事に的中、深く入った

しかしその反動で狼の身体からは初めて見るほど大量の赤い血液が流れ出ていた

「心の損傷を感知、SUNチェック1or1D3です」

1D100=8 成功 85-1=84

矢に射抜かれた狼はその場で倒れこみ、もう一匹の狼は素早く近寄ってくる

『改めて戦闘開始です』

「DEX順であるため狼からの行動です」


狼の噛みつき 1D100=91 失敗

「危なっ」

狼は勢いのまま噛みついて来ようとしたが真琴は華麗に避けることができた。

『真琴の番です。どうしますか?』

「キック+MA+跳躍でダメージボーナスください」

キック 1D100=15 成功 

MA   1D100=9  成功

跳躍   1D100=19 成功

4D6=21ダメージ

少し飛び狼の頭を目掛けて回し蹴りをすると狼はそのまま吹き飛び木に激突し、死亡しました。戦闘終了です。

「はあはあ」

今までは軽々とやっていた戦闘でもリアルに命を賭けた勝負であったと真琴は終わってから実感したのだった

「あのっ大丈夫ですか?はぁはぁ助けて頂きありがとうございます」

息が切れながらも駆け寄ってきたのは先程まで馬車の上で震えていた男性だった

「旅の方でしょうか、もう本当になんと感謝すればいいか」

「いえいえそちらこそ怪我などありませんか?」

「私は何ともないのですが先ほどのレノウルフのせいで馬車を牽いていた馬達が逃げてしまいどうすればよいか」

 どうすんだよそれここから街っぽい場所まで10kmくらいあるぞ

押していくにはそれなりの距離だし今からなら夕方までには着くとは思うが

「アイデア振って成功したら知恵を貸してくれ」

『それでしたらアイデアと幸運両方成功で今の現状を打開できるやり方を教えましょう』

「それでいいわ」


アイデア 1D100=31 成功

幸運 1D100=33 成功


『さっき撃ち抜いた狼を今なら瀕死なのもあって助けたら服従してくれるかも知れませんね』

「すみません唐突ですがあの馬車にはなにが積んであるのですか?」

「私は商人なので冒険者向けの商品を主に入れています」

「薬品か薬草の類いは?」

「一通りのものは毎回積んでいますよ」

「よし代金とかは後で払うから出来る限り渡してくれ」

「命の恩人に代金なんか要りませんって」

二人は急いで馬車から薬草を探しだし狼の元に行った

狼は意識がなく気絶しているようだった大量の出血のため早く何とかしなければ死んでしまうだろうと真琴は感じ取った

「狼に応急手当、薬草あるから補正お願いします」

『+20ってとこですかね』

応急手当 1D100=13 成功

回復量 1D3+1=3

狼HP4→7/13

それをみて商人も狼を治療しようとした

??? 1D100=34 成功

薬学 1D100=17 成功

回復量 3D3=8

狼HP7→13/13


狼は奇跡的に回復し目を覚ました。意識が朦朧とするなかでも真琴に助けられたということを理解した狼は真琴に対して頭を下げて服従の姿勢をとった。

「狼、馬車を牽いてあっちの方の街まで走ってくれ」

狼はすぐさま馬車の方へ行き牽く準備を始めた

 なんだこの狼は俺の言葉が分かるのか?

『この狼はどうやら人の言葉が分かる種類の狼なので何となく言っていることが分かるっぽいですね』

「なんでお前はさらっと俺の心の声が分かってるんだよ」

『僕はこれでも神でありGMだからさ』

2人は馬車に乗り込みゆっくりと街へ向かって進んでいった

MA(マーシャルアーツ)とは

武道や武術、特に東洋の格闘技を指す言葉

具体的には、空手、柔道、カンフーなどが含まれる

trpg(今回のシナリオ)においてはダメージを2倍にする

キック→1D6ダメージ

跳躍成功→+1D6=計2D6

MA成功→2D6×2=4D6

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