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勇者の判断
俺が発した声に反応したのかシーヌはこっちに向かってきた。剣を持って。そして俺たちに剣を振った。シーヌには敵意がある。それがわかった時フェンシングが攻撃した。「っまって。」俺は思わず言った。シーヌは仲間だから傷つけたくない。そう思って。ギールの時は俺は剣を振っていたのに。
「勇者!」モトキングが俺に向かって言った。シーヌはもう死んだ。あれは似た別のやつとでも言いたいのだろう。でもあの時バードを襲ったやつのボスはこう言っていた。『コレクションに入れる』というようなことをいっていた。シーヌは死んで死体を持っていかれた。つまりこいつがシーヌであってもおかしくない俺はそう思う。だから傷つけたくない。そう思うの普通だと思う。友達の死体に自分から切り傷を入れたいと言う奴はいないだろう。でも勇者としてこの判断は間違いだ。シーヌを倒さないと魔王を討伐できない。俺は勇者じゃなくてよかった。俺はそんな判断をできないから。




