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聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~  作者: XX
第8章:絆の力で

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第88話 ベルゼブの秘密

『なるほど念写か……』


 脳内のタケルさんの声には、感心の響きを感じる。

 これまでこの念写能力で、色々問題を解決して来たけど……


 まさか1万年くらい、どの聖戦士も挑戦しなかった問題を解決するために使うことになるとは思わなかったよ。


 そしてこの能力は……


 市子がくれたものなんだ。

 市子に俺の能力を教えたときに、くれたアイディアから生まれたもの……!


 だから絶対に助ける……!


 俺はそんな決意を固め、覚悟を決め。


「玲瓏ッ!」


 ソファから立ち上がり

 聖戦士の鎧を呼び出して、着装し。

 集中して念写をし、覗いた。


 ……あいつの。


 将軍ベルゼブが、過去どのようにして魔光波から魔光壁を編み出したのかを……


 数十枚の映像が俺の頭に浮かんで行く。


 それは魔界の光景なんだろうか……?


 赤い水が流れている川。

 灰色の大地。

 灰色の樹木。


 そして真っ赤な太陽……


 地獄みたいな光景だ。


 そこに建てられた石造りの建物。

 大きさは小さくは無い。


 ただ、ガラスも何も嵌って無くて……


 まるで、核戦争後に生き残った鉄筋の建物みたいなイメージの建造物だ。


 そこで黒い甲殻に覆われた蠅怪人のナラッカ……ベルゼブは座禅を組んでいた。

 手を、建物の窓から差し込む真っ赤な太陽の光に向かって翳して。


 その足には足枷がついていて、この場所に拘束されていた。


 ……これがベルゼブの修行……?


 あいつの行った修行というやつが、俺にはよくわからなかった。

 でも……


 最後の映像で、何を目指していたのかは理解した。


 ……灰色の樹木の枝をさ、焼いてたんだ。


 赤い太陽の光を1点に集中させて。

 まるで、小学生の理科の実験で、虫眼鏡で紙を焼くみたいに。


 ……なるほど。


 つまり、魔光壁は魔光波を操ってバリアとして固定。

 密度を上げて、その強度を通常の魔光波=メギドブラストを遮断できるレベルに高めた技ってことか。


 しかし……


 それをどうやってやるんだろうか……?


「……見えた」


 全てを見た俺は、無意識に呟いていた。


『そうか見えたか? どんな感じだ、ミユキ?』


 タケルさんの声がすぐさま反応してきて。

 俺は見えたものをそのまま伝えた。


 彼は俺の脳内の同居人だから、見えたものを全部見せられる。

 言語化しなくていいから楽でいい。


 すると


『……これは』


 タケルさんは反応する。


「知ってるのかタケルさん?」


 俺の問いに


『念動力を身に着けるための修行法と似ている気がする』


「……念動力」


 それも実在するんだ。

 ちょっと驚いた。


 今更だけど


 タケルさんの頷く気配が伝わって来て、彼は


『まぁ、創作物に書かれるようなえげつないものじゃない。目に見えるものを、ひょいという感じで動かせるだけの力』


 パワーとしては1キロ行かないくらい。

 ささやかな力で。


 射程もそんなに長くない。

 長くてせいぜい1メートル。

 その程度なんだ。


 だから到底戦闘には使えない。

 ……身に着けるための難易度もやたら高いしな。


 タケルさんはそう語った。


「そんなに難易度高いのか?」


 訊ねると


『……犬神は知っているか?』


 タケルさん。

 俺は


「ああ、知ってるよ。陰陽道関係の超能力モノに良く出て来る奴だろ?」


 土を掘って、犬を首から下埋めて。

 その犬の目の前に餌を置くやつ。


 埋められているから、目の前に餌があるのに食べられない、という。


『あれを人に対してやるんだ』


 ……えっと。


 つまり、目に見える範囲に食べ物を置いて、手が届けば食べられるのに、届かないから食べられない……


 そんな状況を作るってことか?

 なかなかえげつないな……


「ちなみにそれは……」


『無論、念動力が覚醒しない場合はそのまま餓死だ』


 ……うおおお。

 それは……キツイな……


 絶句してしまう俺に、タケルさんは


『だから誰もやらない。難易度の割に有用性がそれほど高くないからだ』


 納得のそんな理由を。


 でも、だけど


 俺は


「……ここでそれはできるのか?」


『専用の施設があるのが理想だが、最悪地面に穴を掘れば同じことは可能だ……』


 しかし、本当にやるんだな? ミユキ?


 ……タケルさんの最後の確認。


 俺はそれに頷いた。


「……それしか道が無い……」


 やるさ。

 俺は力を込めて頷く。


 市子を……救うためだ!


 待っててくれ、市子!

煉獄をパクるときの文さんたちの心境。

魔光壁の理論をパクります。


読んでいただき感謝です。

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