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聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~  作者: XX
第7章:キズナネット

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第84話 スマン市子

 聖戦士ガルザム……?

 初めて見る、タケルさん以外の聖戦士……


 彼女は、背が低いけれど。

 きびきびと動いていて。


 熟練の戦士であることが俺にも分かった。


「……何が聖戦士ガルザムだ。吾輩は聖戦士はすでに何人も殺したことがあるぞ」


 その際、吾輩は命の危険を感じたことはただの一度も無いなぁ。

 その意味をよく考えよ。

 メギドの手下よ。


 ……将軍ベルゼブはそう、嗤いながら言ってくる。

 こいつにとっては聖戦士など、うざったいだけの存在なのか。


 だけどガルザムは


「言っていろベルゼブ! このガルザムをそんなものと一緒にするな!」


 そんなもの……仲間だろ?


 少し引っ掛かったが、今はそれどころじゃない。


「おい、あんた」


 あいつにはメギドブラストは通用しない。

 そう言おうとした。


 だけど


 ガルザムはメギドブラストを繰り出さずに


 その蛇腹剣の一撃を、ベルゼブに叩きつけたんだ。


 ベルゼブは回避しなかった。

 自分のタフネスに自信を持っているから、攻撃は全て受け切る気なのかもしれないな。

 真っ向から蛇腹剣の一撃をその身に、胸に受けたんだ、


 それはベルゼブの身を切り裂かず、ただ叩きつける音を響かせるだけで。

 何も起こらず……


「うぐっ」


 ……起こらず?


 ベルゼブが……悶えていた。


 混乱する。


 だけど


「……我が依り代は鞭……! よって、このガルザムの一撃は、痛みを防ぐことはできない」


 ……そう言えば。

 どこかで聞いたことがある。


 鞭という武器は、殺傷力が無いように思えるけど……


 殴られると死ぬらしい。

 痛みで。


 ロシアの方の刑罰で、鞭で尻をぶっ叩くだけで、罪人が死ぬそうだ。


 だから鞭の依り代……


 強いな。

 聖戦士が依り代に武器意匠物ばかりを選ぶのは、こういうところもあるのかもしれない。

 現行のありふれた依り代の性能に不満が無いから、他に行かないのかも……


「お、おのれ……痛いからなんだというのだ! 吾輩が痛みに弱いとでも思っているのか!?」


 侮るな!


 ベルゼブの怒りの声。

 自分の実力を侮られた。


 そう受け取ったのか。


 だけど一拍置いて


「くっ」


 ベルゼブは何かに気づいたように、壁の向こうに引っ込んだ。

 俺たちを置いて。


 一体、何が起きたんだ……?


「今です。逃げますよ瀬名さん」


 そう言って、ガルザムが俺の手を引っ張る。

 聖戦士の鎧を着装しているから、逆らえないほど強い力だ。


「な、ちょっと待ってくれ!」


 俺はその手を振り払おうとするが、やはり無理だった。

 純粋に力比べで勝てないほどの差があった。


 ガルザムは言う


「ここで戦ってもただの犬死にです。大局を見るのです」


 大局……?


「死んだら終わりなんですよ!」


 ガルザムの強い声。


 ベルゼブが何故か引っ込んだ。

 それで今、離脱のチャンスが来ている。


 今を逃せば、俺以外にもこのガルザムが逃げられなくなる可能性がある。

 そしてガルザムは、俺を置いて逃げないのではないか?

 メギドの意志でここに来たらしいし。


 だったら……


 ……迷った。

 けど……


(スマン市子)


 断腸の思いだ。

 だけど。


 ……俺はガルザムに従う意思を固めた。


 俺の都合に、第三者を巻き込むわけにはいかないだろ……!


「分かった」


 そう返す。

 ガルザムは走り出す。


 俺は


「待った。そこのデジカメを……」


 拾わせて、と言おうとしたとき。


 しゅるるる、と


 ガルザムの蛇腹剣が伸び、俺のデジカメを拾い上げて。


「行きましょう!」


 ガルザムはそう、俺に言ったんだ。

蛇腹剣好きなんよ。


読んでいただき感謝です。

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