表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~  作者: XX
第7章:キズナネット

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/135

第78話 鈴木社長

「どうぞ」


 待ってもらう理由も無いし。


 俺は即座に返事をする。

 するとガチャリとドアが開き。


「こんにちは。はじめまして」


 ……色黒で、筋肉質の年配男性が入って来た。

 紫色のスーツ姿で、顔つきは凛々しい感じ。

 髪も白髪が混じってるものの、フッサフサ。

 イケオジだ。


 その謎のイケオジは進み出て来て。

 深々と頭を下げる。


 そして名乗った。


「私はキズナネット社長の鈴木すずき瀬夫せおと申します。今回はご足労ありがとうございました」


 ……え?

 社長……?


 キズナネットの社長……?


 思わず背筋が伸びた。

 妙に待遇良いなと思っていたら、まさか社長が出て来るなんて。


 キズナネットは会社のホームページを見ても社長の写真が無かったから、顔を知らなかった。

 気づかんかったわ。


「あなたの絵に心来るものがあり、金賞に独断で決定致しました。キズナネット大賞は会員は強制参加なのですが、受賞と表彰は任意です。応じて下さってありがとうございます」


 大企業の社長が丁寧に市子に説明している。

 新幹線に乗ってるときに「大賞に参加した覚え無いんだけどな」って言ってたから疑問だったんだけど。


 そういう仕様だったんだな。


「何故そんなシステムにしたんですか?」


 俺が問うと


「実力者が入らないと、真の王者は決められません」


 鈴木社長の答え。

 それは「会員の中の王を、偽物の王と言わせないため」らしい。


 参加が会員の任意だと、頂点に立った人間が本当にテッペンか分からないから。


 ……まあ確かにそうかも。


 バトル漫画で、主人公キャラが幼少時に毎年参加していた武道大会で、主人公が不在だったときに決定された武道大会チャンピオン。

 そんなものに、価値は無いだろ。

 だって、強敵がいないから優勝できたんだろ、ソイツ。

 ……ってさ。


 そーゆー気持ちは非常によくわかる。

 モヤモヤするよな。


 お前、単に運が良かっただけじゃん、みたいな。

 本当の王者は決めたいだろ。出来るなら。


 ……で。


 鈴木社長は主催者で、ルールを作る側だから。

 権力を振るって、そういうシステムにしたと。


 納得の理由だ。


「ええと」


 そこで市子が口を開く。

 鈴木社長に


「ここに何の御用ですか?」


 用件を訊いた。

 鈴木社長は大きく頷いて


「藍沢様は受賞者なので、ドレスを着ていただく予定になっておりまして」


 それで迎えに上がった次第です。

 にこやかに教えてくれる。


 ……ああ、なるほど。


 パーティーのドレスコード無しという話だったけど。

 それは衣装はこっちで用意しますよと。

 そういう意味だったのね。


「来ていただけますでしょうか?」


 社長なのに腰が低い。

 まあ、俺たちはお客さんだし。

 腰が低くなるのは当然かもしれないな。


 でも、大企業の社長さんが俺たちに礼を尽くした態度を向けて来る。


 ……何だか、気分が良くなってさ。


「分かりました。行きましょう」


 市子は、社長の申し出を受け入れたんだよね。




 そして市子は鈴木社長に連れられて。

 1人、部屋を出ていった。


 俺は受賞者じゃないので、ドレスや燕尾服のような衣装を身に着ける必要はないらしい。

 そのままお待ちくださいと言われた。


 ひとり、残される……


 俺もそのうち呼ばれるんだろうけど……

 暇だな……


 数分ソファで座って待ち。

 何だか落ち着かないので。


(コーヒー淹れよう)


 そう思ったときだ。


 ブーン ブーン


 胸で、バイブ音が鳴ったんだ。

 これは俺のスマホじゃない……!


 ……魔針盤!

こんなところでナラッカが!?


読んでいただき感謝です。

ここまでの物語が面白いと思って下さった方、是非評価、ブクマ、感想等をお願い致します。

(反響を実感できるのは書き手の喜びです)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感想をいただけましたら必ず返信致します。
些細な感想でも頂けましたら嬉しいです。
ブクマ、評価、いいね等、いただけましたら感謝致します。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ