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聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~  作者: XX
第7章:キズナネット

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第76話 パーテーピーポー

 市子は絵が得意だ。


 まぁ、漫画絵なんだけどな。


 写実的な絵を描くわけじゃない。

 所謂、アニメファンが喜びそうなイラストだ。


 でも幼少期は漫画家を目指していた時期があり、イラストの腕は中々のもの。

 ちゃんと動きのある絵が描けるし、キャラクターの衣装も色々描ける。


 ワンパターンじゃ無いんだ。

 すごいだろ?


 だから俺は、以前彼女がキズナネットというネット上の仲介サイトに登録して、自分の絵で小遣いを稼いでいるという話を聞いても、別に驚いたりしなかった。


 まぁ、市子の絵ならお金出してでも描いて欲しいって人間も出て来るだろ。

 そう思った。


 ……だけど


「ええっ!?」


 昼休み。


 双方、弁当やコンビニおにぎりで昼飯を終えた後。

 事務所で昼休憩をしていたら。


 スマホを見ていた市子が突如驚愕の声をあげた。


 何だ? と思って視線を向けると


「……どうしよう?」


 スマホから視線を外し、市子は悩みだす。

 何だ何だ?


 俺の視線に、彼女は


「あのさ、すごいんだよ」


 ……少し興奮している。

 俺にスマホの画面を見せながら


 そこには……



『キズナネット大賞・イラスト部門金賞:藍沢市子様』


『優勝賞金10万円。副賞として、東京の本社ビルで行われるパーティーにご招待致します』



 ……そんなことが書いてあった。

 マジか……!


 10万はすごい。

 いや、別に働いたら楽勝で稼げる金額ではあるけどさ。


 賞金で貰うには高額だろ。


「……どうしよう? パーティー、平日みたいなんだけど」


 それで悩んでたのか。


 俺は


「行け行け! 1日くらいなら事務所閉めても別に問題無いし」


 市子が居なくなったら、色々面倒ごとが増えるから、その日は俺は潔く事務所を休みにしようと思った。


「……行っていいの?」


「行っていーよ」


 折角金賞を受賞したんだ。

 行かなきゃ勿体ないだろ。


 大体市子。


 お前も本音を言えば行きたいんだろ?

 じゃあ行けば良いさね。


 特に急ぎの仕事も入って無いしな。


 するとだ


「……じゃあさ、一緒に行かない?」


 思わぬ提案が。


 ……なぬ?


「……同行者を1名まで許可、交通費も支給、だって」


 マジか……

 タダメシ&タダ東京だと……?


 普通に行くと、往復で2万以上ぶっ飛ぶのに……!




 タダより安いものは無い。

 タダメシは三文の得。


 昔の人は良いことを言ったよな。

 確かお釈迦さまも「タダメシが喰えるなら、全てを投げだして駆け付けるべし」って言ってるんだよな。


 ……そんなこと言ってるワケないって?

 うるさいな。タダメシは素晴らしいんだよ。

 人類の夢なんだよ。

 それぐらい素晴らしいものだってこった。

 

 大企業のパーティーだぞ?

 行けるなら行きたいだろうが!


 ……そういうわけで。

 俺はその日、タダパーティーに釣られて、1週間後の平日の臨時休業を決定したんだ。

タダより高いものはないんだよ。

本当に。


読んでいただき感謝です。

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