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聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~  作者: XX
第6章:法王バイル

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第75話 外道

 とうとうノーブルクラスの4体のナラッカ全てに出会ってしまった。


 俺は今後の対策を立てるため、パソコンでその名前と特徴を書き出していた。




 将軍ベルゼブ

 魔光波以外、特に目立った特殊能力は持たないらしい。

 タケルさん曰く

「こいつの口ぶりから考えるに、ノーブルクラスは魔光波を使用できるのが基本のよう」

「ナラッカのフィジカルモンスター」


 闇闘士ゼイモン

 自分の行動を1000倍速にする「加速」を持つ。

 魔光波を使用する。

 武術の達人。

 本人曰く「善人は殺さない」らしい。


 賢者アスタル

 人間の感情を読み取る超能力を持つ。

 その他の能力は不明。

 ただ、感情を読み取れるので、怯えていた場合、即死させられる可能性がある。

(俺はされなかったが、運がいいだけかもしれないし)


 法王バイル

 舌を鞭のように使って戦う。

 魔光波を使って来なかったから、こいつは例外的に使えないのかもしれない。

 ゼイモン曰く「ノーブルクラス最弱」




 ……こいつらと戦わないといけないのかもしれないのか。


 どーしたもんかなぁ……

 そこでタケルさんが俺に


『武術の訓練をやり直した方がいいな。そのままで勝てると思わないことだ』


 こんなことを。


 ……そんなことは分かってるんだけどね。

 休みの日に近場の拳法道場の門を叩くべきなのかな。


 俺の心に圧し掛かる聖戦士としての責任……

 好き好んで選んだ道じゃ無いんだけど、ここまで入り込んで投げ出すのはヒトとしてあり得んし……


 ああ、俺の余暇が……

 俺は悩んでいた。


 拳法道場に通うのは嫌じゃ無いけど、余暇は無限じゃ無いんだ。

 俺だって、休みは欲しい……


 そう思い、腕を組んで悩んでいると


「えっ!」


 俺の前の席で、新聞を読んでいた市子が


「垂井先生が副総理に内定だって!」


 ……えらく喜んでいた。

 推しの政治家が出世したらしい。


 俺は


「良かったな」


 そう言葉を返した。


 ……こんなことを言っても仕方ないけどさぁ。

 この件で市子は余暇を気にしなくていいのがさ。


 ……羨ましいんだけど。




★ここから先は、法王バイル視点です★




「ああああっ! クソッ!」


 ワタクシは怒りのあまり叫んでいました。

 ワタクシが正しいのに、力に任せて無理を通すゼイモン!


 許せない!


 普通、あんな理由で同胞たるナラッカを殺めるなんて外道の誹りを免れぬ暴挙!

 それなのに


 警告したのに踏み込んで来たオマエが悪い。

 文句があるなら掛かってこい。叩き潰してやる。


 そう、暴力でワタクシを恫喝し、無理を通すゼイモン!


 許せない! 人間愛好家のクズめッ!


 人間なんてゴミばかり!

 我らの食糧以上の価値なんて無いでしょ!


「ああっ! あんっ! 教祖様ァ!」


 ……隣の部屋で上がってる嬌声。


 ワタクシの人間体の戸籍上の父親が、信者の若い女を抱いているんだ。

 ……妊娠させるために。


 ワタクシは、自分に心酔した人間を、ワタクシに絶対服従する奴隷にできる特殊能力があるので。

 その能力を駆使して、窮地から救い出した若い女を、片っ端からあの男の妾にしたのです。


 ……ちなみに、あの男はワタクシに心酔なんてしていません。

 全部知っていて、その上でワタクシに協力しているのです。


 あの男は言っていましたよ。


 法王バイル様について行けば、若い女を孕ませ放題。贅沢し放題。

 最高の人生を送れます。ありがとうバイル様。


 ……人間なんて所詮この程度の生き物なんです。

 皆クズ。何が「価値ある人間」ですか。


 吐き捨てるようにワタクシは思い


「エネルギーチャージがしたいわ! 連れて来て!」


 気分を変えるために、指を鳴らして命じました。

 この部屋住みの、孕んだ女たちに。


 女たちは


「はい、わかりましたバイル様」


 そう笑顔で言って、奥に引っ込み。

 1才過ぎの子供たちを連れて来ます。


 発語があれば、恐れが十分に期待できますからね。


 ……ワタクシに心酔すると、このように。

 発語があったばかりの我が子を、ワタクシのための贄に差し出しても、何も思わなくなるのです。


 ワタクシはその子供たちの前で変身を解きました。


 ナラッカとしてのワタクシを目にして、子供たちの顔が恐怖に歪みます。


 ようし……


 恐怖を目で確認し、ワタクシは子供たちの身体に触れ


 次々にその新鮮なプシュケーを吸収していきます。


「うあああああ!」


「まま」


「かぁかぁ!」


 ……次々に息絶えていく子供たち。

 我が子の悲鳴を、笑顔で聞き流す女たち。


 ……フゥ。


 子供のプシュケーはエネルギー効率がいいのですよ。

 味も良いし、満たされます。


 もっともっと、貯めなければ!


 この女たちが産む子供は、良質のプシュケーを持って生まれて来るのです。

 そういう体質の女たち……

 だから色々策を弄して心酔させたのですよ……

 しかし


 藍沢あいざわ市子いちこ……


 あの女に比べれば、ここに居る女たちはカス!


 ワタクシの配下がそれに気づいたとき、ワタクシは狂喜しました。

 これで陛下をお呼びするための最後のピースが揃ったと。


 あの女を手に入れ、子供をバンバン産ませて、陛下をお呼びするエネルギーを手に入れる!


 それを思いつつ、女たちがプシュケーを吸い取った残骸を運び出して処分する様子を眺め。

 決意と共にワタクシは、再び人間体に変身しました。



 ……マーシアハ教会の巫女……

 天京てんきょう光莉ひかりの姿に。

この話の後半部分は、書いてる側もキツかったですわ。

子供を殺す話はやっぱつれえわ。(設定上しょうがないんだけどさぁ)

まあ、コイツは最終的に殺しますのでェ。(当たり前だろ)


これで第6章は終了。

次回から第7章です。


読んでいただき感謝です。

ここまでの物語が面白いと思って下さった方、是非評価、ブクマ、感想等をお願い致します。

(反響を実感できるのは書き手の喜びです)

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