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聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~  作者: XX
第4章:賢者アスタル

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第48話 メギドフラッシュ

 俺は尿を躱して、足元からの剣山攻撃を回避し続けていた。

 尿を浴びると、剣山攻撃をゼロ距離で受けることになる。

 その予感があったから。


 ……そしてこの間、バルベトの決断の稲光は一切目に出来ず。


 これはあれだ。


 おそらく何もない空間の幻覚に隠れているな。

 その確信があった。


 だから稲光が見えないんだ。


 幻覚の壁で見えてない。


 ……まずいな。


(幻覚を見破る方法は?)


 タケルさんに訊ねると。


『バルベトの幻覚はイメージだ。本人のイメージに無いものは、反映されない』


 だから……?


『顕著にそれが出やすいのは影だ。幻覚の影は光の方向に依らず、一定なんだ』


 タケルさんからのそんなアドバイス。


 影か……


 今、夜なんだが!?


 一応街灯はあるが、暗くて影なんて良く分からんぞ!?


 ……念写したら何とかなりそうな気がするが……


 念写すると、集中で動きが確実に止まるしな。

 どうしよう……


 俺が「やばいな、追い込まれたかもしれない。しかし逃げるのは状況的にあり得んし……」と悩み始めたとき。


『ミユキ、だから影だ』


 再度、タケルさんからのアドバイス。


 俺は


(俺はライトなんて持って無いんだ!)


 暗に、その情報は活用できない。

 そう伝える。


 だけど


『何を言ってる。あるだろ?』


 タケルさんが不思議そうに。


 えっ?


 困惑した。


 あるって何が?


 俺が戸惑っていると

 タケルさんが教えてくれた。


 ……このことを。


『カメラにはフラッシュがあるもんだろ?』




「輝けええええええ!」


 俺のシャウトと同時に、俺から眩い輝きが広がる。

 名付けて……メギドフラッシュだ!


 まぁ、ただの目潰しなんだけどな。


「グワーッ!」


 突然の眩い輝きに。

 バルベトの声が。


 幻覚のバルベトたちは棒立ち。

 リアクションを指示して無いからだろうな。


 ということは、この視界にあるバルベトは全部偽物……


 その中で。

 変な形で伸びている影があった。


 何もないのに、影だけ伸びている……!


 あれか!


 即断即決。

 俺は突進した。


 そして、当てずっぽうだがその方向にタックルを仕掛ける。


 すると


 そのタックルに、手ごたえがあったんだ。


(捉えた!)


 そのまま力任せに引っこ抜き、ぐるりとその身体を回転させ、脳天から地面に叩きつけた。


「グエエエエ!」


 こいつには金属刃と幻覚を生み出す尿がある。

 この隙に一気に畳みかけないと!


 尿を掛けられないように……

 尿を掛けられないように……


 俺は足を振り上げ、頭部目掛けて踏み込む。

 蹴り砕き。


 俺の習っていた拳法には、倒れた相手への追撃で頭部を蹴り砕く型がある。

 相手を抹殺して決着。

 冷静に考えるとかなり殺意の高い流派だと言えるかもしれないが、この瞬間は、俺は感謝した。

 殺し合いの場合は、活人拳なんて言ってられないしな。


「ウオオオオ!」


 だが、バルベトはそんな俺の追撃を、転がって躱していた。

 躱しながら


「ま、待て! 話し合おう!」


 何か言ってくるけど


『ミユキ、無視しろ』


(ああ、分かってる)


 ちょうど今、チャージが終わったし。


 俺はエネルギーを溜めた胸部をナラッカ・バルベトに向けた。


「……あ」


 バルベトが最期に発したその声には。


 逃れられない運命に対する、絶望が籠っていた。

 

「メギドブラスト!」


 そして俺の叫びと共に。

 俺の胸部装甲から発射された紫色の光の放射は


 バルベトの胴体を貫き、その下の地面にも穴を開ける。


「グ……」


 バルベトは俺のメギドブラストを受け


「賢者様ァー! 申し訳ございませんーッ!」


 その一言を発し、爆散した。

 光と衝撃。


 それだけ残して。

 爆発跡には何も、残らなかった。

タイヨー拳すわー。


読んでいただき感謝です。

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