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聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~  作者: XX
第4章:賢者アスタル

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第47話 幻覚地獄

「玲瓏ーッ!」


 俺はカメラを掲げて玲瓏し、瞬時に聖戦士の鎧を着装した。

 それと同時に、ナラッカ・バルベトが液体をぶっ掛けて来る。


 その発射位置が……下腹部。


 だから「尿」か。

 正直、水を飲む必要が無いナラッカが小便をすることに違和感がある。


 ひょっとして便宜上「尿」と言ってるだけで、ホントのところは違うのかもしれないな。


 そんなことを考えつつ、発射された液体を避ける。

 液体を避けるのは少し難しいが、俺にはスロウモーションの目がある。


「危なっ!」


 身体を左右に振って避ける。


「俺の魔力液射を避けたか!」


「汚い小便なんて掛けられてたまるか!」


 馬面のナラッカ・バルベトは俺の言葉に嗤う。


「……避けるのは勝手だがなぁ」


 ……そしてその声は後ろからした。

 



 弾かれたように後ろを向くと、そちらにもバルベトがいた。

 ……バルベトが2体……?


 そこで


『落ち着けミユキ。幻覚だ』


 タケルさん……


 そうだ。

 バルベトは幻覚を操る能力があると言っていた。


 状況的に考えると……


 こっちか!


 元の方向を見る。

 こっちが本物のハズ。


 俺は即座に突っ込んだ。


 だけど


「えっ?」


 間合いを詰めて順突きを胸に叩きこもうとしたとき。

 その手が通り抜けたんだ。


「残念。幻覚だ」


 その声は横合いからした。


 そちらを向くと、バルベトがそこにもいる。


 こっちが本物か……?


 いや、偽物かも……?


 そう一瞬、思考で俺が停止したとき。


『危ない! 避けろミユキ!』


 タケルさんの鋭い声。

 俺は反射的に横に飛ぶ。


 ……ジャキン! という感じで。

 バルベトの足元から、金属の刃……まるで地獄の剣山みたいな感じでそれが伸びて来て。

 俺が一瞬前に居た場所を貫く。


『バルベトの幻覚は、尿を掛けた場所から発生する』


 先に言えよ!


 マジで問題あるだろ!

 それ、メチャメチャ重要な情報じゃねえか!


 殺す気か!


 キレそうになる俺。


 俺のそんな気持ちが雰囲気で伝わったのか。


『……スマン。言い方が悪かった。本当にスマン……』


 タケルさんの声は謝り倒して来る。

 ……今は戦闘中……!


(ああ、もう良いから。……他に何か言ってないことは?)


『バルベトの幻覚には、何もない空間、という幻覚もあるんだ』


 ……ちょっと待て。

 マズいなそれは……


 それってつまりだ……


 見えてるバルベトは全部幻覚の可能性があるのか……?


 幻覚があっても、決断の稲光を見れば区別できるだろ。

 正直、そう楽観視していたけど……


 そもそも論として、見えてる候補に正解が無い可能性があるって事じゃんか……!


 どうしよう……?

 コイツ、俺の能力で単純に処理できないぞ……?


『ミユキ! 気を抜くな!』


 タケルさんの警告。

 俺はその声に応え、バルベトが飛ばして来た新しい尿を飛んで躱した。

やっぱ、尿って言うと間抜けだな。

どうしたもんか。


読んでいただき感謝です。

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