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聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~  作者: XX
第4章:賢者アスタル

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第35話 登録に行ったら

「じゃあ最後に、ここに血判をお願い」


 明くる日。

 また事務所を抜け出して、魔道具の店に聖戦士として名前を登録に行ったら


 何か妙な契約書を作らされて、血判を求められた……


 け、血判……!


「ハンコやサインじゃダメなのかな?」


 自分で指を切るのは嫌だ。

 できればしたく無いんだけどな……


 だけど


「血判で無いと、こっちからの連絡時に念話を飛ばせないんだよねぇ」


 店主がそんなことを淡々と言ってくる。

 なるほど……


 念話……つまりテレパシーで連絡を入れて来るんだな。


 そんなん今ならスマホで良いじゃん、ってちょっと思ったけどさ……


『ミユキ、ここは覚悟を決めてくれ。必要なことなんだ』


 タケルさんのそんな言葉に、俺は反論できなかった。


 この現代で、最新鋭の通信端末をあえて使用しない……。

 それは、情報が洩れるとか、そう言う理由があるのかもしれないな。

 ……しょうがないか。


「ちょっと、覚悟を決めさせて」


「いいよ」


 ナイフを渡され、血止めのティッシュ、絆創膏を用意して。

 スーハー、スーハーと呼吸を行い。


「ウオオオオオ!」


 声量を抑えたけど、気合を入れ。

 スパっと切った。


 痛い……


 親指の先からポタポタ血液が垂れて来て。

 俺はその親指を、契約書に押し付けた。




『よく頑張った』


 タケルさんからの労い。


 血判のショックからちょっと、ボーッとする。

 椅子を貸して貰って、少しだけ休ませて貰った。


 そしてボケッと店内で座っていたら。


 カランカランとドアベルを鳴らして、誰か入って来た。


 ……来客?

 まさか、俺以外の聖戦士か……?


 そう思い、少しだけ身構えたら。


「こんにちはー」


 ……女性が入って来た。




「この鞭の首飾りを下さい」


 ……それ1万円なのにね。

 一般人に売るつもりないから、わざと高めに設定しているらしい。

 ネタで買うのに躊躇う値段に。


 この店が人気店になると、聖戦士が利用しづらくなるからだと。

 一般人には、万に達するクソ高くてダサいアクセサリーばかり売ってるのに、何故か潰れない変な店。


 そのスタンスを貫こうとしているのに。

 たまに、こういうイレギュラーが出る。


「お買い上げ、どうも」


「この店で偶然見かけて、胸を撃ち抜かれてしまいました」


 ニコニコとしている女性。

 年齢は20代に見える。

 若い女性だ。


 スーツでビシッと決めていて、落ち着いた雰囲気を発してる。

 ロングヘアの結構な美人だ。

 性格も良さそうに見えるし、モテるんじゃないかな?


「また来てください」


「はい。また覗きに来ます」


 店主と女性。

 双方笑顔で会話して。


 その後、束ねた鞭がデザインされたダサい首飾りを大事そうに抱え。

 女性は店を出ていった。


 そしてドアが閉まったとき。


「……さっそくで悪いんだけどさ」


 おもむろに、店主が話し始めたんだ。

 こんなことを、緊張感が感じられる声音で


「……今の女性、ナラッカに狙われている気配がまとわりついてたから、守ってあげてくれないか?」


 ……へ?

指は切りたくないよな。


読んでいただき感謝です。

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(反響を実感できるのは書き手の喜びです)

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