記憶①
いろいろと長ったらしいですがご了承ください。主人公のステータス開示。
202411.1 18:09更新
由紀→明日花
こっちのほうがキャラ的によいとかんがえました。……後書きに書いたほうがよかったですかね…
右頭航平。僕の名前だ。
高校2年。17歳。青春できる最後の夏休みだ。そろそろゆ〜っくり受験なんかも考えなければいけないのだろうけど、1ミリも考えていない。
富山県山護市
僕が生まれ育った町。特産物は海の幸に、山の幸。海水浴に金など払わなくても大丈夫な便利な土地だ。ただ駅がなく市外に出るには、車かバスが必要で、新幹線や電車に乗るには隣市の下谷市まで行かないといけない。あと、僕はかなりビビリだったので、夜の外が怖くてまともに出歩けなかった……
小学生のころは、よくバカにされたものだ。そんななか、僕に話しかけてくれたのが、親友の嶋岡勇斗だった。
勇斗は、僕が小学2年の時に山護に引っ越してきたなかなかに良いやつだった。
なんせ都会から引っ越してきただけあり
クラスでも一躍人気者になっていた。
なのに何故か僕と遊ぶことが多かった。町内の肝試しでもクラスいちビビリな僕とペアになった。(半ば強制的に)魚釣り。木登り。海水浴モドキ……僕が泳げないのでモドキだ。色々なことをして遊んだ記憶が今もある。中学卒業と同時に引っ越してしまいあれから2年メールだけのやりとりだったので、友情崩壊しているか心配だったのだがどうやら余計な心配だったらしい。
「えっーと…久しぶり?勇斗」
僕は久しぶりの再会に少し戸惑いながら親友の名前を呼ぶ。
「おおい!なんでそこ疑問形なんだよ!
相変わらず面白いな。航平は!」
あぁ何懐かしいな。こんなやり取り。
「なんか懐かしいね。皆は元気にしてる?」僕は少し打ち解けた気持ちで話す。
「あっああ…そのえっと……単刀直入に言うと、その……明日花が……行方不明に、なったんだ…」
僕は、その事実に声さえも上げることができなかった。
サスペンスぽくなってきましたかね…