深域①
暑い
といってもどうすりゃいいんだろう。
僕たちは神社を離れ田んぼ横のあぜ道を歩いていた。この道は神社からもっとも
近く周りに家もある。もともと少なくポツポツと立っている感じだけど。さすがTHE田舎だな。帰ってきた感すごい。
さ〜て、どうしよ。その辺にいる人片っ端から話しかけるのもな。....って気もするしでもどういう系の人に話しかければいいのかがわからない。村の状況について敏感でこちらの真意があんまり勘繰られなさそうな人!となるとやっぱり年配の人か。いや..、村を出て2年以上たつが、建物とか畑、田んぼとかもほとんど変わってないように思える。Maybe村の中心核の人なんかも変わってないだろう。となると...。
「できるだけ年配の人は避けてまだ村にきて間もない人のほうがいいよな。この村の状況を客観的に見てどう思うか知りたいしな。」
おろ,,?なんだいね勇斗くんその顔は、心当たりでもあるのかな?勇斗が何とも言えない微妙な顔をしている。
「いや、そうだよな。おん。俺もその考えには至ったし実行しようと思ったさ。航平が、村を出てから来た人もいるにはいるんだが,,,ちょっとヤバい人で、俺が行っても話してくれるかどうか,,,」
ちょっとやばいみたいな感じの人か駅前とかで会ったら絶対にお関わり合いにはなりたくないがこの際しかたがないよな。有意義なリスクは犯すべきだ。でも…、でもなぁ…。
「いやなんで勇斗が行ってダメなのに僕で『オッケー☆⌒d(´∀`)ノ』な理由があるんだよ。でも、目的のためだ。それで明日香についてなにか分かる可能性があるなら多少のリスクを冒してでも行くべきだと思う。ていうか具体的にどんな人なんだ?」
「わかった。その人についてだが、行きゃわかると思うぜ。お前なら。」
え、意味深。mmoゲームキャラのセリフかよ,,,。まぁでも、そこまでおかしい人でもないのか?あっても危害とか加えられなさそうな言い方だし。でも勇斗でまともに話してもらえなかったのになんで…。
いや、深く考えるのは止めよう。あんまり得策じゃない気がする。何となくだが。
行くしかないか。
ま、そうと決まれば早く動いたほうがいいな。
「取り敢えずその人がいるところまで連れてってもらっていいか?」
新章突入です。
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