偽善①
やっと書ける…
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7月00日
あぁ、今になって後悔する。もっとちゃんと話しておけば良かった。一人の友達として、もっと、明日花が相談できるようなそんな人間に_いや
やめよう。過去を見ても、もうなんの意味もない。前向いてやらなきゃいけないことをやるだけだ。もう、
偽善者で、いるだけじゃあ変えられないんだ。
何もかも_
7月25日
「痛い……」
クソ…佳奈さんと話したとこまでは覚えてるんだが…そのまま値落ちしたって感じか。まぁ、いなくなってから寝てよかったな。とんでもない羞恥シーンをさらしてしまうところだった。こうなんていうの、前に倒れたりしたらね。ヤバいなぁ…
そういえば、風呂すらも入ってなかった。……汗ふきシートで……僕は、リュックから汗ふきシートを出して上半身を拭く。
「勇斗に会いに行かないとな……」
スマホに勇斗から、メールがきている。
「八時に集合か……うっ!やべっ!」
もう七時半じゃん!急がないと。リュックから適当に服を出して着替える。世の中の男子はスポーツブランドのTシャツのなにが嫌だというのだ。カッケーじゃん。
ポケットに財布やスマホをぶち込む。そのまま勢いよく廊下に出ようとして、コケてしまった。ダセェ…今度は落ち着いて廊下に出る。鍵をしめてっと。急がないと。
フロントには、佳奈さんがいた。僕が来ることを予測していたかのように。
「航平くん、早いね…出るの?」
「あぁ、うん。勇斗と約束してるし、何かわかるかもしれないから。」
「私も行こうか?」
佳奈さんの、提案はありがたいが……… ここは…
「あー、大丈夫。しばらくは、勇斗と色々探してみるよ。もし、協力してもらいたかったら、連絡するよ。」
そのための昨日のやり取りだし。うん。活用するべきだ。女子の連絡先というのは。
「そっか。じゃあまた連絡してね。
その……あんまり、気にしちゃだめだよ。もし、もし明日花ちゃんと連絡が、取れたりしたとしても」
「?」
なにをだ?わからない。気にする?…女子にしかわからないなにかか?最後に意味深な言葉を残すのはやめてほしい。それにしてもなんだ?……わからない。でもそれも明日花に会えばわかることだ。今は、それに時間をかけるしかない。よし、いくか。
僕は、まるで、探検をしに行くかのようなふざけた気持ちで民宿の玄関を開け外へ出た。