過程①
今回は、少し長いですが、投稿してなかったので、良しとしてください。
おかしい。叔父さんのときは、いきなり掴みかかってくる様な感じだったのに、あれはなんだ?明日花が、行方不明な事すら認知していないようだった。いや?でも待てよ……勇斗や佳奈さんは、知ってたよな…。
この村のコミニティは、狭い。誰かが行方不明だなんて、3日で、伝わるだろう。
なのに、割と明日花と、関係性のない火口さん(母)が知っていないとなると…
やはり_
「入らないの?鍵壊れてる?」
気づけば佳奈さんが僕の顔を覗き込む様にして見ていた。ビビるし、距離感おかしいからやめてほしい。
「あっ、ああ。ちょっと考え事してて。」
僕は、ポケットから鍵を、取り出し鍵を解錠。ドアを開ける。
うん。
良い部屋だ。窓からは道路を挟んで海と、カミノ崖が見えるようになっている。部屋も広いし当分の拠点として申し分ないだろう。さて_
佳奈さんは、窓を開けたりしたあと、少しうつむき加減にちゃぶ台の前に座った。座るのねその位置に対面するのか…なんかキンチョーするな…。
「えっと、何から話そっか」
……明らかに警戒されている。図られてるのか。
「明日花のことを話そう。」
「そっか。そうだよね…どこまで、知ってるの?」
「勇斗から聞いて、明日花が行方不明になって、本来なら警察沙汰になるはずなのに、一部の村の大人が、異常なほどに何かを警戒して通報してないことぐらい。まぁこれには、勇斗から聞いたことだけじゃなくて自分が帰ってきて感じたことでもあるんだけど。これ以上は、知らない。もし、これ以外のことで、この件に関して、佳奈さんが、知っていることがあれば、教えてほしい。」
正直、最初なんだから、もう少し警戒して探りながら、話したほうがよかったかもしれない。勿論僕は佳奈さんと、割と仲が良かったつもりではある。2年会ってなかったとはいえ、ある程度気もしれていると思う。……だから、そこまで警戒して話すことはないのではないかとも、思うな、だが、そう考えているのは向こうも同じだろう。幼なじみがいきなり、行方不明。大人は全く頼れない。だろう。多分。そんな状況で、いきなり帰って来た僕に対して、警戒しないわけが無い。いや…勇斗と、僕は警戒し合ってなかったと思うけどな…。最初は、してたのかもしれない。もしかしたら今も。でも、相手と打ち解けるためには、相手を信用して話すことが大切だ。
だから、僕の持っている情報を全て話した。今は、一つでも情報が、ほしい。明日花を……助けるために。それがあの電話での
明日花の願いだろう。
佳奈さんは、少し驚いていた。ここまで喋ってくるとは思っていなかったようだ。
ですよね。
「そこまでは、知ってるんだ。じゃあ、私も話すよ。知ってること。あの日までに、海先村で、何があったのか。」
前髪大事!!