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詩歌集2

天に還る



 私の体が、震える。


 ふるふると小刻みに震える。


 すると、私の背中が白く欠けてくる。


 その欠片は、ふわふわの羽根になり、


 そして、その羽根は白い小鳥に変わっていく。


 小鳥たちはばさばさと翼を震わせ、空を舞う。


 私の背中は止まることなく欠けていきそして、


 その欠片は全て小鳥となり空を舞う。


 だんだん。


 だんだん。


 私の背中が無くなっていく。


 だんだん。


 だんだん。


 私の体が失くなっていく。


 気づけばもう、顔と手しか残っていなくて。


 それ以外は全て白い小鳥になり、


 私の体を巣立つ。


 そして、残っていた顔と手も──……


 私の体は、全部白い小鳥になった。


 小鳥たちはばさばさと翼を震わせ、


 青空を昇る。


 目映い光に向かって、昇っていく。


 私の欠片全てが、天に還っていく。


 私は最期に、望んでいた『自由』を手に────





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