あなたの愛
いつか見た夢…
それは将棋で勝つこと。
それなら夢は叶うのか?
それとも夢は何なのか?
俺には夢がある。その子と結婚したかった。それでも俺は無力だ。これからの春は泣こう。でも、忘れない。
あれは中学校に通っていた頃の話だ。
「俺、ヒキコモリに成る…」
「お兄さんはいつも卑屈だね?あたしはもっと元気に成ってほしいよ?そうすればもっと将棋が華やかに成るんじゃない?」
俺はいつもその子と将棋をして過ごす。学校は地獄。それでも俺には将棋がある。なのにその子しか相手はいなかった。負けないこともあり友達もいなかったからだ。
「君にはいつも驚かされるよ。どうしていつも活気があるのに華が無いの?そんなだと独りぼっちのままだよ?あたしは疲れちゃった。将棋よりも会話しよ?」
「将棋は会話だろ?」
こんな感じのがよくある問答だ。俺は将棋で会話をしているのに、その子はこんなにも楽しい将棋よりも言葉で話せとよく言う。
「もう少しだった?」
「あと少し余裕をもたないと勝てるんじゃない?」
「さすが!」
この子はいつも泣かない。何といっても負けたとは言わないのだ。日に日に人は減っていくのだ。始めた頃は盛り上がるのに。その子だけが残った。
「あたしがいないと嫌?あたし疲れちゃった。」
「将棋よりも会話?…」
「そう!あたしはもう少しだから待ってるよ?何話したい?あなたが決めて。」
「俺、話を作るのが苦手なんだ。」
「それならあなたは、嫌なの?会話。」
「嫌じゃないよ?」
まずは話せと、言う。何を?と思いながらもわからないのだ。だから俺はその子とつきあってもらえた。
「今日はどうする?」
「お土産買ってほしい☆!」
修学旅行だ。こんな日は楽しそうなのに怖いんだ。その子のある言葉が気にかかる。
「あたしがいないと嫌?」
忘れたくないのに怖いのだ。お土産は実は用意してある。郷土品ではなく、事前に買っておいたのだ。ぬいぐるみだ。そのぬいぐさみは買った中でも骨董の部類。いわば手作りなのだ。
「これ、買っといた。」
泣いた、その子が泣いてくれたのだ。俺は気持ちが軽くなった。その子がついに泣いてくれたのだ。嬉しかった。
「俺、もうこれからは自由に話すよ。あなたがしてくれたことは忘れない。だから俺と結婚してください!」
「うん!」
わかった。俺は何か知った。これは夢じゃない。助けてもらえたのだ。だから泣いた。俺はもう泣けないのに一緒に泣いた。
「さよなら。俺は俺に成れたよ?だからありがとう。」
泣いた。むせび泣いてくれたのだ。だからこれからは幸せに成る。そう心に誓った。それでも俺は嬉しかった。なのに…俺にはこれからが辛いんだ。俺は死んだのだ。
だからこれからは幸せに成る。ココロに誓った。
彼女はぬいぐるみを抱きかかえ、泣かなかった。その子はいつも泣いているのだ。だからその子は泣かない。それでもその子は泣きながらわらう。嬉しくて喜んで…
そのぬいぐるみは彼女の宝物かはわからない。それでもぬいぐるみにこめたものは、彼の愛だった…
この二人は幸せになれますかね?
それとも道は困難か?
二人の幸せはいつ来るか?
二人はいつか一緒に暮らせるか?
先は美しい夢の幸せです。




