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ダンジョンクリアで女神に昇神!  作者: 斉藤一
ダンジョン攻略8日目

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8-4

俺達はエレベーターまであと少しと言うところでモンスターが出た。もう一方の臭いの元だ。


レ「帰還の巻物で帰っていいか?」


俺はもうゾンビだけでお腹がいっぱいなんです。


ア「懐かしいのじゃ。我の星でも見たことがあるのじゃ。」


アヌビスはむしろ作っていた方じゃないか?その間に弥生がステータスを見る。


マミー(不死):HP2200、MP600、攻撃力200+60、防御力80、素早さ100、魔力0、スキル:攻撃補正(中)


ヤ「回復は無いですけど、攻撃力が高く、防御力も少し高いですね。素早さなんて源さんより高いです!」

ア「ならば、我に任せるのじゃ!真闇(しんあん)!」


あれ?帰らないの?と思っている間に、アヌビスは闇魔法を唱えると、マミーは闇に包まれた。さっき上がった闇魔法か。マミー自体には何も見えないのだろうが、俺達には闇がマミー型に見える。シルエットクイズに使えそうだ。


ア「今じゃ、攻撃するのじゃ!」


弥生は手裏剣を8つアイテムボックスから取り出すと、指の間に挟み同時に投げた。手裏剣はマミー型の闇に次々と突き刺さる。クリティカル発生、マミーに378ダメージ×8。あっという間に倒してしまった。


ヤ「すごいです!不意打ち扱いで全部クリティカルです!」

レ「これは、使えるな。」


俺は指をあごにあて、にやりとした。


レ「弥生、昼から4階で狩りだ!」


丁度お昼になったので、俺達は一旦エレベーターで戻ると、食堂へ向かった。


は「おう、いらっしゃい。今日のおすすめはアジの開きじゃぞ。」

ヤ「じゃあ、私はそれにします!」

ア「我はホットケーキがいいのじゃ!」

レ「そんなものはない、普通にかつ丼でいいだろ。」


俺は適当に注文すると、テーブルに座った。しばらくして、はじまる様から「できたぞ!」と声がかかり、俺達は食事を取りに行く。おすすめと言うだけあって、弥生が幸せそうな顔でアジを食べている。


レ「アヌビス、空中で食うな。無駄にMP使うな。」


アヌビスは飛行できるのが楽しいのか、結構飛んでいる時間が長い。女神と違ってMP自動回復が無いのだから大切に使ってほしい。椅子にきちんと座りなおしたアヌビスを撫でながら、弥生と昼からの行動について打ち合わせをした。


レ・ヤ・ア「ごちそうさまでした!」

は「お粗末様。」


俺達は食器を片付け、はじまる様に礼をしてから再びダンジョンに向かう。4階に着くと、さっそくとりかかる。


レ「それじゃあ、予定通りモンスターを集めるぞ。」


俺はケルベロスを作ると、ホワイトファングを探させる。1匹のケルベロスがホワイトファングを引き連れて戻ってきた。ケルベロスが攻撃されている隙に俺が捕まえる。ケルベロスに45ダメージ。ステータス的には俺の方が早いし、防御力もホワイトファングの攻撃力より高いため、ダメージも受けないはずだ。捕まえると案の定、遠吠えを使った。すると、コボルトやホワイトファングが集まってくる。


レ「今だ、アヌビス、モンスターの目隠しをしてくれ!」

ア「分かったのじゃ!真暗(しんあん)!」


アヌビスは闇魔法を唱えると、コボルト達が真っ黒になる。


レ「弥生、クナイで倒してくれ。」

ヤ「分かりました、投擲武器操作!」


弥生はクナイを投擲し、シルエット状態のコボルトに当てる。貫通、クリティカル発生、コボルトに524ダメージ。貫通、クリティカル発生、ホワイトファングに524ダメージ。計算通り、コボルトとホワイトファングなら、今の弥生のクリティカルで1撃だ。


レ「よし、一旦ステータスを上げてヘルハウンドも狩るぞ!」


俺達はコボルトとホワイトファングのコアを割ると、ステータスを振った。


源零:HP703、MP510、攻撃力120、防御力140、素早さ120、魔力61、スキル:分裂、MP自動回復(小)、装備:スラタン刀・攻撃力50、スラコート・防御力20


形無弥生:HP842、MP605、攻撃力160、防御力80、素早さ170+102、魔力90、スキル:変化、投擲術(7)、空間魔法(5)、装備:スラクナイ・攻撃力40、スラ手裏剣・攻撃力30、忍者服・防御力5、スラマフラー・防御力20

空間魔法(5)に成り、一定の範囲内でアイテムボックスの使用が出来るようになった。


ヤ「これでわざわざアイテムボックスに手を入れなくても、空中からクナイを出して即座に投擲できますね!」

レ「帰還の巻物や回復剤も即使えるから、前みたいなことはなくなりそうだな。」


そうしているうちに、ライカンスロープが現れた。


ヤ「ここは私にやらせてください!」


弥生はワーウルフに変化すると、格闘戦を始めた。以前と比べて、弥生の素早さはもうライカンスロープの2倍以上だ。ライカンスロープのナックルを紙一重でかわすと、弥生は爪でライカンスロープの腕を斬る。ライカンスロープに73ダメージ。ライカンスロープは自己再生があるため、時間をかけると倒せない。弥生は相手の足払いをジャンプして頭上を越えてかわし、そのまま背後から爪を刺す。クリティカル発生、248ダメージ。


レ「思ったより時間が掛かるな。」

ア「HPも多いし、回復持ちじゃ仕方がないのじゃ。」


アヌビスと雑談しているうちに、弥生は指輪を鞭にしてライカンスロープの足を掴むと、空中に逆さにして首に回し蹴りをくらわす。クリティカル発生、248ダメージ。ライカンスロープはやけくそ気味に弥生の顔にナックルと突き出すが、弥生はその手を、腕輪を変化させて掴んで投げる。


倒れたライカンスロープの上にまたがってマウントを取ると、喉に爪を突き刺す。クリティカル発生、248ダメージ。回復していたのか、止めに至らなかったようだが、弥生は冷静にもう一度左手で喉を突き刺す。クリティカル発生、248ダメージ。ライカンスロープはコアになった。


レ「お疲れさん、弥生!」


俺は片手をあげると、弥生が勢いよくハイタッチしてきた。零に0ダメージ。


レ「あぶなっ!興奮しすぎだ、攻撃判定になってるぞ!」

ヤ「源さんは固いから大丈夫ですよ、さあ、もう一度!」


弥生は何が楽しいのか、俺が手を引っ込めると背中を叩いてきた。零に0ダメージ。クリティカルになったら怖いからやめようぜ?


その後、同じような事をヘルハウンドでも行い、コアを集めた。弥生だけ先に強くした方が効率はいいと思い、全てのコアを弥生に与える。


形無弥生:HP942、MP705、攻撃力200、防御力100、素早さ190+114、魔力100、スキル:変化、投擲術(7)、空間魔法(5)、装備:スラクナイ・攻撃力40、スラ手裏剣・攻撃力30、忍者服・防御力5、スラマフラー・防御力20


弥生は変化を解くと、アイテムボックスからタオルと飲み物を取り出して、汗を拭きながらペットボトルの水を飲んだ。


レ「それも取り寄せてもらったのか?」

ヤ「やはり、タオルと水は日本製に限ります!源さんも飲みますか?」

レ「そうだな、俺にもくれ。」


弥生はペットボトルのキャップを閉めると、投げてよこした。


レ「おい、いいのか?」

ヤ「いいですよ。それ1本しか無いですから。」


俺は間接キスだぞと思って言ったのだが、弥生はもらっていいのかと取ったようだ。指摘するのも変な気がするので、ありがたくペットボトルの水を飲む。ふと、視線を感じて横の壁を見ると、首が生えていた。


メ「みぃ~たぁ~なぁ~。」

レ「ブフォッ!?ゴホッゴホッ!」


俺は口に含んでいた水をメィルの顔面に吹きかける事となった。


メ「お兄ちゃん、汚い事しないでよ!お姉ちゃ~ん。」


メィルは弥生に近づくと、タオルで拭いてもらった。


レ「お前がびっくりさせるからだろ!」

メ「なんか、青春の匂いがしたんだよ!ププッ、もう若くないのにね。」


メィルは半目でニヤリとし、口に手を当てると、笑いやがった。俺は照れ隠しにペットボトルをメィルに投げるが、サッとかわされ、メィルの後ろにいたアヌビスがパシッと受け取った。


ア「なんじゃ?我にくれるのか、ごくごく。うむ、うまいのじゃ!」


アヌビスは左手を腰に当て、風呂上がりの牛乳の様に一気飲みした。メィルが「青春のバトン失敗~。」とか言っているが気にしない事にする。気を取り直して、せっかくだからメィルに聞く。


レ「なんか、思っていたよりモンスターが強いんだけど?」

メ「あ、それ私も思ってたんだよ!女神になる試験なのに、見習い女神並みに強い敵が多くないかなって。」

レ「てっきり見習い女神が余裕でクリアできるレベルだと思っていたんだが。」


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