痺れた左手、真っ直ぐのキミ。
深々と被るでもなく ただ大切なところを隠すだけ
それだけで十分
じんわり染みる 熟れた眼差しに
「いつまでも見ないでよ」って―――
重なりあう肌の密着感すら 今になって恥じらい
距離を置こうとして さりげなく
ただ 抱き締めていたい
淑やかな躰と 渇ききった 掌から逃れようとして
些細な 努力 勇気 ド根性
小さく見えていて 実は 凄く重い
その塊に詰まっているモノって
きっと―― 尊い 気持ちの行方
絡み付く下半身と 繋がろうとする
思春期との 境界線