踏む男
自分はそのつもりでは無くても
つい、踏んでしまうものが
世間には少なからずある。
二の足を踏む。
( 心が前に向かない時につい )
地団駄を踏む。
( 心がささくれた時につい )
同じ轍を踏む。
( 心が良からぬ方へ再び動いた時につい )
こうしてみると、つい踏んでしまう物は
心がある程度作用されるように
男は、感じた。
しかし男は、今日全く心と関わりがない場合でも
それが起こる事を
身をもって体感した。
男は、今日
何も考えず ただ道を歩いていて
ガムを踏んだ。