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軌跡ノ奇跡  作者: ノスタルジック
5/10

【第五話】イリスの悲劇

『俺に兄弟がいた?』



『そうだ...君には弟がいたんだよ。』


俺は特に人生の中で記憶喪失したとかいう覚えもない。

仮に記憶喪失した場合自分じゃ覚えてないものだが、特に家族からそんなことを言われたこともない。


『俺は別に事故とかで記憶なくしたことはないはずですよ?』


『いや君は...君だけは巻き込まれてるんだよ』

この時点で俺はまだピンときてはいなかったのだが...


『一ヶ月前...』カルナがそ言うと...

俺は「一ヶ月」という言葉でピンときてしまった。

『あの変なポータルのやつか!!』


『そうだ、お前はイリスの悲劇を引き起こした張本人だ』

初めて聞いた言葉に思わず聞き直してしまった


『イリスの悲劇?』


『そう。イリスの悲劇っていうのは...』

俺とカルナが話している間、入り口のすぐ近くの椅子で静かに茶をすすっていた少女がいつの間にか俺の真横まできていた。


『なんらかの原因で悲しみの気持ちを抑え込むことができなかった人が、神からその原因を解決できる能力を一つだけ与えられる時に起きる現象なんですよ』


すごく真剣な顔でありえないことをいうから俺はつい笑ってしまった。


『おいおいそんなことありえないだろ』


『やっぱり私この人嫌いです』

俺が笑ってしまったせいか少し頬を膨らませてそんなことを言った。

(可愛いじゃねえかよ)


『まあまあそんなこと言わないで仲良くやってくれよ。これから共に旅する仲間になるんだからさ』

『え?』

『ん?』


...........


その場の時間が止まったような気がした。(いや今絶対止まっただろう!)


『それってどういうことですか?私とこの人がですか?』

とてつもなく嫌そうなオーラを醸しだし、そう言ったが...


『とりあえず君にはイリスの悲劇について話しておこう』

カルナは少女の発言を完全に無視し話を続けた。


『イリスの悲劇とは10年周期で起こる。現象は君も経験してるだろうが...』


『ポータルみたいなのが現れて人が誰もいなくなっちゃうやつですよね?』

俺は一ヶ月前の記憶を呼び覚ましながらそう言った。


『んー少し違うな...経験してる者はそう感じるだろうが』

『それってどういう...?』


『見た目は全く一緒の異世界にあなただけ飛ばされてるんですよ!わからないんですか?』

(うん。わからないです。そんなこと。)

まださっきのことを気にしてる少女がこちらを見てそんなことを言ってきた。


『そう、ポータルが現れたのではなくて君自身がポータルのある異世界に一時的に飛ばされているんだよ』


『へ、へ〜〜』

俺はあまりにも意味不明なので何と無く理解したように頷いてみた。


『その異世界のことはほとんどよくわからないのだがね。わかっていることはポータルから飛ばされた者に特殊能力が与えられることとその異世界には誰もいないこと、そしてそこには飛ばされた者以外誰も行けず一度戻ってきてしまえばもう二度と行くことはできないということだけだ』


(少し理解できてきた.....ん?誰もいない?)


『あ、あの...』

『でもう一つ重要なことはな...』

またも話を遮られてしまった...(この人、人の話聞かないタイプだわ〜)


『能力を使うたび何か大切な記憶が消えて行くんだよ』

突然真剣な顔になってそう言ってきた。


『私ももう何千個という記憶が消えているんだよ...』


(は?)

『じゃあなたもその超能力の持ち主なんですか?』

『ああそうだ、言い忘れてたな、ここにいる者たちは皆能力者だ。そこのさっきから君を意識し続けてる子もな』

そのカルナの言葉にハッとして慌ててこちらに向かってきた


『な、そんなこと全くないわ...ないですよ』

そう言って全否定してきた。

(これはフラグか。)


『で、私たちの目的は悲劇にあった人を集めてイリスの原因を突き止めることだ』

『その人の悲しみの原因を解決しても能力が消えない者がいるんだ、そういう者たちにこのTTOの協力を頼んでいるんだよ』


『ああなるほど、まだ実感はないですけど理解はできました。それで俺の能力と見に覚えのない悲しみの原因はなんですか?』


『わからん』......


『え?わからないって』


『いやな、いつもなら当本人が無意識のうちに能力を発動してそれを我々が見てるんだが...』

『君は今のところ、悲劇に巻き込まれたこと以外何もわからないんだよ』カルナは大爆笑してそう言った。


「なんで悲劇に巻き込まれたことはわかるんだよ」っとツッコミなったが長くなりそうなのでまた今度聞くことにした。


『じゃ俺は何をすればいいんですか?』


『うん。そこでだ!君はリーデルとともに日本にいる能力者を集めてきてほしい』


俺はそんなわけの訳のわからないことを聞いて、ただただその場に立っていることしかできなくなった。










こんにちは。やっと少女の名前がかけました。ずっと少女と書いていた時はまだ名前が浮かんでなかったですww

後輩に色々アドバイスをもらって話を構成していってます。やはり自分ももっと小説読んだ方がいいですねww

ではでは次回もお願いします!

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