【第二話】理解の追いつかない時の中で
確かに、今日は朝からおかしかったのだ。
俺には自分のことをしっかりとできる2つ下の妹とコーヒーが好きすぎて4日連続睡眠をとらなっかった姉、もうほんと何もできない弟が一人いる。
いまの時代にしたらこの人数の家族は割と珍しい。
しかし姉はコーヒーショップを開きたいらしく去年から留学しているため年に一二度しか家に帰ってこない、父は仕事の都合上あまり家に帰ってこなかった。
だからあまり周りよりも多いと感じたことはなかった。
それで何がおかしかったって?...
今日は姉が昨晩、帰ってきていて朝ごはんにコーヒーがないと母と戦争が繰り広げられてるんじゃないかってぐらい喧嘩していたし....(いやこれは姉がいるときはいつも起こることだ)
他にも弟のカズは今日学校の修学旅行で9時に東京駅集合という予定らしいのだが『始発で一番乗りしてやる』と朝早く家を出て行った.....うん。これもいつものことだわ。
えー他にも真面目な妹のユイは昼の12時まで起きてこないという怪奇現象が.....うん。しっかりとおかしいな。
結論.....「いつもおかしいせいで今日が特別ではない」ということですね。はい
(じゃあやはり鈴木のあれか)
そんなことを考えると割と落ち着いてきたので近くの人がいそうなところに行ってみた。
(ありがとうみんな。)
人が災害時に逃げる場所といえば学校だと思った。
自分の家から徒歩5分ぐらいのところに中学校があった。
『もうマジでなんなんだよ』俺は誰もいない場所でポツンと呟いた
すると...『あなたが今回の主人公なのね』...
自分の声ではないことに気づき慌てて声がした方を向くと.....
100メートルか200メートル先に銀髪のツインテールというやつで夕日によってオレンジ色の肌の俺より顔一個分小さな少女が立っていた。
俺は自分以外の人がいたと安心した。
しかしその少女は俺のいない方に振り返るとスタスタと学校の裏側に歩いて行った。
『あ、ちょっと,,,』俺は慌てて追いかけようとしたが建物の壊れた部品が邪魔でなかなか進めない。
やっと学校の裏側に行くとそこには少女の姿はなかった.....
『くそ、どこ行った!』
そう言った瞬間、空に異変が起こった。
俺は空を見上げようとしたがすぐ近くに雷が落ちたような大きな音がしてとっさに耳と目を塞いだ。
音が鳴り止んだと思い恐る恐る目を開くとそこにはさっきまで上空にたたずんでいたポータルのようなものが消え
建物などが全て元どおりになっていた。
しかし俺はそんなことよりももっと驚いた。それはさっきまで誰も周りにいなかったのに音が鳴り止んだ途端.......普通に一般人が歩いていた。
『もう、マジでなんなんだよ』
俺の脳が理解するよりも先に異常な現象が次々起こっていた。
周りを歩く人はさっきまで起こっていたことを知らないのだろうか、周りにいる人々全員が普通になんのかわりもなく歩いている......
さすがの俺もゾッとした。
『何が起こってるんだ。それにさっき見たあの女の子はどこに行った?俺が今回の主人公?マジでなんなんだよ』
俺はとにかく『なんなんだよ』と言いつづけた。周りの(変な人)という視線を無視して。
そうこれはとある普通の高校生が奇妙な出来事の主人公になる物語である。
そして今日もまた一歩主人公への道を踏み出したことを知りもしないまま..
ただただ地球は太陽を回っていた..........
こんにちは。なんか裏を裏をと考えていくうちに自分でもよくわからなくなってしまうことが多々wwあと誤字が多いwwしっかり見直しますね。
これでチュートリアル的なのはおしまいです。次回からは【第一話】(キラキラ)って感じですww
これからもよろしくお願いします。