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MAIN TRAFFIC5  作者: 浜北の「ひかり」
Iwatsuki High School Episode:1
6/62

469列車 岩槻での生活1ヶ月目

 授業が終わると、教科書やノートを鞄の中に入れた。

永島(ながしま)。」

そう声をかけてきたのは香西(こうざい)映樹(てるき)。東京で初めてできた友達だ。

「今日はどっかで遊んでくるか。」

「ああ・・・。」

「遊ぶ必要は無いんじゃない。」

ウチと香西(こうざい)の会話に亜美(あみ)が入ってくる。

香西(こうざい)さんもあんまり(ひかり)ちゃんを遊びに連れ回さないでくれる。」

亜美(あみ)・・・。ウチは別に連れ回されているわけじゃないけど。」

ウチはそう言うと亜美(あみ)が顔を近づけてきて「あんまり東京で夜遊びするんじゃないわよ。」と言った。確かに、亜美(あみ)の言うとおりだな・・・。ウチもちょっと東京に来て浮かれているのかもしれない。ウチが本来しなきゃいけないのは就職のための勉強なのだからな。

 亜美(あみ)は鞄を持って、クラスを出て行った。すると今度は香西(こうざい)が、

「あの女・・・。一生に一度の高校生活だぞ。もっと楽しめばいいのになぁ・・・。」

「ハハハ・・・。」

亜美(あみ)には無理な要求だろうなぁ・・・。

「ウチらも行こうか。亜美(あみ)待たせたら悪いし。」

ウチも鞄を持って、香西(こうざい)とともにクラスを出た。クラスを出ると外で待っていた亜美(あみ)と合流し、上野(うえの)駅に向かった。学校の近くにある上野(うえの)駅にはひっきりなしに電車がやってくる。見える車両は京浜東北線(けいひんとうほくせん)のE233系1000番台。すっかり見慣れたな・・・。

 改札でICカードをタッチしラッチ内に入る。京浜東北線(けいひんとうほくせん)山手線(やまのてせん)のホームに行くと学校帰りの沼垂(ぬったり)もいた。

「はやて。」

「ああ。皆。授業以来だね。」

「そうだね。」

「まもなく、1番線に京浜東北線(けいひんとうほくせん)、快速大宮(おおみや)行きが参ります。黄色い線の内側まで下がってお待ちください。」

まだ17時まわっていないというのに、このホームは人でたくさんいる。

「東京は本当に人がたくさんだよね。人の波に酔いそうだよ。北海道に住んでたらこんなに人がいるのは札幌(さっぽろ)ぐらいだからね。」

沼垂(ぬったり)は北海道北斗市出身だからな。こんな人数を見ることはないだろうからな。

札幌(さっぽろ)ぐらいか・・・。」

「開拓使の拠点だったんだもんね。」

「・・・。」

入線するE233系に乗り込んだ。ウチらは全員金町にある寮に住んでいるから、全行程が同じである。

「皆、岩槻に来て1ヶ月ぐらいになるけど、どう。」

亜美(あみ)が聞いてきた。

「ああ。鉄道関係の勉強はかなり幅広くしてくれるから、僕はかなり助かってるよ。」

沼垂(ぬったり)が言う。

「それはそうだな。」

香西(こうざい)も続けた。岩槻でできる勉強についてはウチも助かっているのは確かだ。だが、亜美(あみ)の言うとおり就活をする上で学校の勉強だけでは足りないのは確かである。そう足りない・・・。

 JR金町駅について、ウチは自分の部屋への道を急ぎ、家に着いたらパソコンを立ち上げた。

(ヨシッ・・・。プレスリリース見てみるか。)


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