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MAIN TRAFFIC5  作者: 浜北の「ひかり」
Iwatsuki High School Episode:2
32/62

495列車 疾如風

 2年生にあがると、また専門的な勉強も増えてくる。ウチもそれについて行けるようにちゃんと勉強を続ける。それに平行して面接練習とか、プレスリリースなどを見て企業研究を重ねる。

 亜美(あみ)の圧迫面接を受けているとだんだんと自分でもレベルアップしている気がする。本物の面接官相手にやったらどうなるかは知らないけどね。

 そんなことを思いながら、スマホをいじる。やっているのはいつもと変わらないプレスリリースを見ているのだ。今日は更新されていないみたいだなぁ・・・。それを確認するとウチはスマホを閉じる。

「・・・。」

うーん、暇だ。どうしようか。

 立ち上がって窓の外を見る。外には高いビルばかりが建ち並ぶ。この鉄の森も1年もいれば見慣れてくるものだ。

「・・・ご飯でも作ろう。」

チャーハンの素とかもあったし、それでぱぱっとチャーハンを完成させる。食べ終われば、もちろん暇である。

 いや、暇とか言ってる時間があるなら勉強するか。

 近くの教科書を手に取った。授業の予習をしておこう。そして、これが終わったら・・・。何を勉強するかはその時考えよう。まずは手に取った教科書の内容を理解する事から始めよう。

 30分ぐらいたつと予習も終わった。短いのか長いのか自分でもよく分からないが、集中力が切れかけてきたので、ここらで終わらせておいた方がいいだろうなぁ。

「そう考えたら、(かがやき)ってすごいなぁ。乗り鉄してる間のほとんどは勉強に充ててるんだもんなぁ・・・。」

(かがやき)の真似をして列車内での勉強をしているが、(かがやき)の集中力の持続具合に感心する。

 さて、次はどうするかな・・・。そう考えてみたが、ネタ切れか・・・。ていうか、眠い。昼寝しよう。

 こういう休みの日ばかりではないが、休みの日は予習をして、面接練習して、企業研究しての日々を送っていた。そして、こういう日々はあっという間に過ぎていった。どういう結果が待っているのだろうか。2年生の冬にもなるとだんだんとまわりの空気が張り詰めた。それを感じずにはいられなかった。それを感じたときウチは改めて人生を左右するイベントが近づいていると感じるのだ。


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