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MAIN TRAFFIC5  作者: 浜北の「ひかり」
Iwatsuki High School Episode:1
3/62

466列車 ああ、笑える。

 光が東京(とうきょう)に行くと、家は急に広くなったような気がする。とは言っても減ったのは一人だけなんだけど・・・。

 ふと机の上に置いてあるスマホが「LINE(ライン)」という。

(もえ)、何か通知が来たよ。」

ソファーの上に座っていた僕は台所で何かしている(もえ)を呼んだ。すると(もえ)は「はーい。」といいながら、机のスマホを手に取った。すると、

「・・・はぁ。」

(もえ)はため息をついて、スマホを机の上に戻した。

「・・・。」

それに僕は何も言わない。(もえ)が気になっている光からのLINE(ライン)じゃなかったんだな。

「心配じゃないの。」

なんの関心もなさそうにソファーにふんぞり返っているからだろうか。(もえ)がそう聞いてきた。

「僕も心配だよ。決まってるじゃん。」

そりゃ自分の子供が心配じゃない親はいないでしょ。僕もあんまり光からLINE(ライン)が来ないことは気になっているからなぁ・・・。ただ、自分も一人暮らし始めた時、親に積極的に連絡を取っていたかと言われるとそうじゃない。ほとんど自分から連絡は取らず、お父さんから送られてくるLINE(ライン)を既読するだけだったからなぁ。だから、あんまり人のことをとやかく言うことはしないだけだ。自分の子供だけど・・・。

 ふと(もえ)をみるとスマホを片手に握りしめている。スマホがLINE(ライン)という度に(もえ)の体がピクッと反応するところ、見てて面白い。

LINE(ライン)。」

「クッ・・・。」

つい笑ってしまった。

「・・・ナガシィ。」

「ごめん。」

「笑わなくてもいいじゃない。」

「・・・そんなに気になるならゴールデンウィークにでも行ってくれば。」

「私が会いに行ったらナガシィの食事が心配になるから、行けないの。」

「・・・僕のせい・・・。」

「そうよ。ナガシィ何にもできないでしょ。」

反論はない。

「でもね、お金がないのよ。新幹線で行けるだけのお金がね。ゴールデンウィークじゃ「ながら」は運転しないし、正義の味方だって発売しないでしょ。」

確かになぁ。「ムーンライトながら」に乗れば東京(とうきょう)到着は翌朝5時05分。しかし、格安ホテル、格安走る棺桶(こうそくバス)、新幹線、航空便が発達して以降、夜行列車でゆっくり移動するというのは下火になっている。ああ、正義の味方って言うのは18きっぷのことだよ。

「そうだねぇ・・・。ゴールデンウィークに発売しても乗る人いないんじゃない。」

「そうかもしれないけどさぁ・・・。」

チラッと僕を見る。

「レヴォちゃん、運転してってもいいよ。」

レヴォちゃんは僕の車のあだ名だ。ちゃん付けで呼んではいるけど、擬人化するなら男の子だな。もちろん漢字は娘じゃない。

「運転していかないわよ。レヴォちゃん運転するの疲れるし。レヴォちゃんでのロングランは滋賀から浜北だけでいいわ。」

レヴォちゃん車庫で(´・ω・`)としてそう・・・。次も帰省はレヴォちゃんでしなきゃいけないから、その時新快速するから許してね。

「ふぅん。まぁ、他にも東京(とうきょう)に行く方法はあるからいいか。」

 すると玄関がちょっと騒がしくなった。それに(もえ)が敏感に反応する。

智萌(ともえ)。帰ってきたら、ただいまぐらい・・・。」

「ただいま。」

息を切らしながら、智萌(ともえ)はそう言う。言うとすぐに階段を上がり、2階へと消えていく。5分ぐらいたった頃、今度は普段着に着替え終わった智萌(ともえ)が階段を降りてきて、台所に行く。ジュースをコップに注ぐやいなや、体に流し込み、コップをシンクにおく。

「バイト行ってきまーす。」

嵐みたいだな・・・。

「・・・。」

「あんなに慌てなくても・・・。」

僕はそう言ったけど、(もえ)は何も言わなかった。

「・・・「大垣(おおがき)ダッシュ」と同じよ。」

「ああ。もう僕たちはそんなのしないけどね。」

今、外を見ると自転車に乗り、立ちこぎで頑張ってバイト先に向かっていく智萌(ともえ)の姿を見ることができるだろう。・・・若いっていいねぇ・・・。


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