表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC5  作者: 浜北の「ひかり」
Iwatsuki High School Episode:1
13/62

476列車 待ち合わせの打ち合わせ

 たくさんの書類が山積みになっている。今にも自分のほうに崩れそうと言うほどには積み上がっていないが、この書類の山を見るだけでも疲れが増大する。

「はぁ・・・。」

ため息をつくと「コンコン」と扉をたたく音がする。

「どうぞ。」

俺はそう声をかけると真琴(まこと)が顔を出した。

「どうした。まこっちゃんが来るって珍しいな・・・。見れば分かると思うけど、仕事中なんだけど・・・。」

(じゅん)君。さっき(ひかり)君から連絡があったんだけどね。夏休みこっち来る時に友達連れてきてもいいかなって。」

「友達・・・。俺は別にいいけど。ていうかそれ俺に聞くことか。」

「いや、その友達が問題なんだって・・・。」

友達が問題かぁ・・・。「どんな問題児がやってくるんだろうな。」と思ったが、

(ひかり)君の友達企業研究とかに熱心で、出来れば鉄道会社の経営者とかの話聞いてみたいなぁって考えてるんだって。」

「・・・企業研究かぁ・・・。確かに、問題だな。」

俺はそう返した。そして、その人は俺の話を聞きたいと言うことだろう。ウチの会社みたいな地方私鉄の経営者の話を聞きたいとはその人もずいぶん物好きだな。とは言っても大手の経営者の話を聞けるはずも無いか。

「どうする。断っとく。(ひかり)君別に断られても大丈夫って言ってたけど。」

「・・・。」

「ねぇ、(じゅん)君。」

「待てよ、ちょっと。今考えてるんだって。」

そう言いながら、手帳を取り出し、とも立ちが返ってくる日程を確認する。これに合わせて(ひかり)君も帰ってくるのか。そして、友達もやってくる。その時の予定は入ってるな・・・。

「とてもじゃないけど、話をしている時間はなさそうだな・・・。」

「それが・・・。(ひかり)君こうも言ってたよ。夜にちょっと話が出来る程度でもいいって。」

「そういうことは先に言ってくれ。」

「ごめーん。」

「・・・ていうか、それだけでもいいの。本当に。」

(ひかり)君が言ってるんだから、問題ないんでしょ。」

「・・・分かった。その話は受けることにするよ。まぁ、せっかく熱心に就活しようとしてるんだからな。(ひかり)に言っといて。その日は三島(みしま)まで拾いに行ってやるから、三島(みしま)駅で待ってろってな。」

「えっ、でもその日は。」

「分かってるよ。忘れてないから安心しろ。終わるのは15時だったよな。だから、16時ぐらいに三島(みしま)にいとけって言っといたら大丈夫だよ。」

「・・・分かったわ。(ひかり)君にはそう伝えとくわね。」

「よろしく。」

真琴(まこと)が部屋から出て行くと自然と仕事にも力が入った。早く仕事終わらせて、俺の車の調子を見ておかないとな。

「うん。分かった。そう伝えとくね。」

ウチはそう言って電話を切った。

「どうだった。」

亜美(あみ)は目を輝かせて聞く。

「大丈夫だって。ただしごととかの兼ね合いで夜だけしか話せる機会はなさそうだって。」

「夜だけでも言いに決まってるじゃ無い。嘘。マジ。本当にお話聞いてくれるの。」

こういう反応もするんだな・・・。

「ああ。大丈夫だって。それで帰る時に三島(みしま)まで迎えに来てくれるらしいから。そこに16時にいてくれればいいって。」

三島(みしま)って浜松(はままつ)から結構離れてるよねぇ。迎えに来てくれるのはありがたいけど、浜松(はままつ)までどうやって帰るのよ。」

「車で帰るんだって。.」

ウチはそれに続けて、

「おじさんの運転での高速道路結構早いから多少覚悟した方がいいっておばさんが言ってたよ。」

そう付け加えた。

「高速を猛スピードで走るって事。そうはいっても130キロぐらいでしょ。」

「・・・。」

ウチもおじさん運転で高速に入るのは初めてだからな。本当に150キロ出すかどうかは見物かも・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ