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僕と私の共同ー融合ー生活  作者: ふんにゃり
全ての始まり
1/12

プロローグ1

始めまして。色々作品に浮気してるふんにゃりです。


文体自体は他のものと変わりないですが、グダグダ?と分かりやすい?文章を目指してます。

誤字脱字ブックマーク評価歓迎。


批判は言いたい事の半分だけにしてください。

 キキーッ!ドカーン!ガゴゴゴッ!!


 やあ、初めまして。僕は高宮翼15歳。突然だけど僕は今死にかけているみたい。

 学校から帰る途中、交差点が青なのを確認して渡り始めた僕の目の前に大型トラックが猛スピードで曲がって来たんだ。当然速度が出ているから安全に曲がり切れることなどなくトラックは横転、迫ってくるそのトラックを見ながら前にも横にも上にも下にも逃げ場はないと考え……衝撃が走ったと同時に僕の意識はなくなった。



 次に僕が目覚めると真っ白な天井が目に付いた。


 「……知らない天井だ(そうね)」


 知らない場所で目が覚めたら真っ先に言いたいセリフナンバーワンじゃないかと思う。僕も例に漏れずその言葉を発してしまったらしい。まあ何か副音声が聞こえた気がしないでもないけど、多分気のせいだと思う。

 ……続けて起き上がり周りを確認しようと思ったけど、なにかに拘束されていて体が動かせないので首だけを動かして周りをみるとどうやら病院にいるみたい。僕の体には包帯とか点滴だとかなんかいろいろな器具がつけられてるからそう判断できた。たぶん重傷だったんだろう。


 10メートルくらい離れている扉の向こうからも人が行き来する音がするしね。ていうかこの病院?すごい大きいんだね。どうでもいことだけど僕がいるこの部屋個室だよね。お金とか大丈夫かなぁ。


 ……えっ?ていうか、なんでこんなに離れているのに外の音がこんなによく聞こえるんだろう?僕はこんなに聴力が高いなんてことは無かったはずだよ?


 「それは私の力よ」


 突然頭の中に別の声が届いた。声の感じから女性なのは間違いない。


 「だ、誰ですか?」


 しっかりと頭に響いたので幻聴ではないはず。僕がそう思って声を出すと返事が返ってきた。


 「私?私はエルネシア・アイゼンフラウ。16歳の魔導士よ。

 分かる範囲の説明はするけどこうなって(融合して)しまった以上、一緒にいるしかないんだし、気軽にエルって呼んでくれればいいわよ。それでだけど目が覚めて間もない所で悪いけど今の状況を説明していいかしら?まあ私もいくつかわからないことがあるんだけどね」


 エルネシアさん……エルさんが非常に気になる事をいくつも口走っているような気がする。


 「状況……何が起きたのかわかるんでしたら聞かせてください」

 「あら?もっと取り乱したりするかと思ったんだけど結構冷静なのね」

 「僕はもとから行動も性格もあんまり活発な方じゃなくて……」

 「そう……みたいね。悪いけど私の力であなたの記憶と知識を共有させてもらったわ。あなた……いえ、ツバサくんは死の間際ですらそんなに焦っていなかったみたいだし。あっ、でも一方的に貰うのは信頼に欠けるから、あとで私の記憶と知識も君と共有するわ」


 死の間際?……あっ、そうか。僕って帰宅途中にトラックに轢かれたんだった。

 そっかあれで僕は死んだ?いや、いきてるのか?なんでだろう?

 あの状態では逃げる場所もなかったし、すごい衝撃が僕にきたのもしっかり思い出せた。……まあ思い出したくもない衝撃だったけど。


 「ツバサ君の記憶にある衝撃ね?確かにあれは暴速猪の突進くらいの威力はあったわね。一般の人なら死んでもおかしくなかったわ。まあ私なら余裕で耐えれるけど。

 あっ、話がそれたね。さっきも言ったとおり君の記憶を見せてもらったおかげで私も自分の状況が少しわかったからその分かった部分だけでも教えておくわね」


 エルさんからの説明が続く。エルさんは地球とは別の世界で特級魔導士として活動していた冒険者とか言う類の人種。だけど、討伐依頼をうけた古龍との戦いで命を落とし、真っ白になったと思ったら僕の魂と融合していたんだって。おそらく僕もエルさんもすごい衝撃を受けて一度死んだときに魂の融合が起きたんじゃないかって事。その融合のショックで、何とか生き返ったものの一つの体に二つの精神が入ることになったんじゃないかって言う仮説を立ててくれた。

 ……それにしても、そっかぁエルさんも死んじゃってたのかぁ。


 普通に聞けば何言ってるんだこの人?ってなるところだけど説明の途中で彼女の記憶と知識を見せてもらったから疑えるわけがなかった。もちろんその古龍とか言うのも見たけど、富士山くらいの大きさがあるのを倒すとか無理じゃない?他にも仲間がいたみたいだけど挑む相手を絶対間違えてるよ、エルさんっ!

 それに実際に魔法が使っちゃったし。使ったのは水を出す魔法だけど、当然普通の地球人である僕が使えるはずがないでしょ。信じるしかないじゃん。


 あとエルさんの容姿もわかった。エメラルド色の髪をサラッと流しているものすごくかわいい女の子で何よりおっぱいが大きかった。

 ちなみに僕が見た彼女の姿の記憶は入浴時の姿見(鏡)の前の様子である。一糸まとわぬ美しい姿を堪能させてもらった。普通なら感じるはずの下半身の熱いものは感じられなかったけどね……。でもこのシーンを特定して見ようとしてみたわけじゃないってことを信じてほしい。


 「…ツバサくんのエッチ……」


 頭の中ですごく謝罪しておいた。とはいえ、エルさんはそんなに怒っていなさそう。アハハと笑いながら、もうその体もツバサ君のなんだし、好きにしたらいいよとか言い出した。


 「えっ?体を好きにって……どういう?」

 「文字通りの意味だけど……あっ、まだ気づいてないのね?ちょっと待ってね「この者の姿を投影したまえ!【鏡面】」」


 どうやらエルさんは僕と話していても魔法を行使できるみたい。さっき説明されたけど一つの体に二人の意識が同居してるってこういう事かぁ。プライベートとかどうしよう?要相談案件だね。


 エルさんの魔法で見た僕の姿はエルさんのものと同じ姿だ。寝ていたせいか長いエメラルド色の髪の毛がちょっとクシャっとなっており、彼女の記憶を頼りにしても梳かすのに苦労しそうだという事。

 目は青く、外国人だと言えば普通に通じるんじゃないだろうか?


 あと決定的なのはさっき頭を動かした時に何故気づかなかった?病院着だと思うけどその胸元の盛り上がり……。顔を上げても足元が隠れていて全く見えないほど巨大な霊峰おっぱい

 まあ体を動かせる状態じゃないから触感などは確認できないけどね!


 「ツバサ君って私たち(・・)の体に興味津々なのね?確認するのはいいけどあんまり無茶なことはしないでね?私もそういった経験はないんだから」


 それにしてもエルさん、確認していいなんて言われたら僕は僕はぁぁぁ……ふぅ。

 自分の姿の確認を終えた後、エルさんと会話を続ける。


 「あ、あと、この体だけど明日辺りにはツバサ君本来の体に変化するから楽しみにしておいてね?」

 「ど、どういう事?僕の体に戻れるの?」

 「えぇ、そうみたいなのよ。ツバサ君が眠っている間、何日か早く目覚めた私が確認した限りでも何度か戻ってるわ。あっ、でも安心して。誰かが来ても魔法を使ってこの肉体からだを眠らせたから何も話したりはしてないわ。最初に話すべき相手はやっぱりツバサ君ですもの」


 聞けば僕の本来の体と今のエルの体は三日に一回入れ替わりする体質になったらしい。もちろん相談すればいつでもお互いの体に変化できるけど、同じ体で規定日数以上行動する事ができず、時間が来れば強制的にもう一方の体に変化するんだって。


 こうして僕は男性体と女性体が交互に変化する珍しい体質になった。まあ人格も二人になったけどね。

 そんな状況をあっさり受け入れてる僕ってすごい。まああきらめたともいえるけど。


 エルさんとの情報交換(もちろん知識とかはすでにお互いに共有されてるが、さすがに個人の考えまでは共有できていないので……まあエルさんは魔法を使えばできるんだろうけどね)の途中で、エルさんが話を打ち切り、この部屋に誰かが来ると知らせてきた。


 僕たちは言葉を発するのをやめて扉が開くのを待つ。中に入って来たのはこの病院の医者の先生らしい。


 「起きたようね、えっと高宮君?」

 「はい……それでここはどこなんでしょうか?あとあなたは?」

 「うん、コミュニケーションに問題はなさそうだね。診察するその前に質問に答えますね。

 まず私の名前だけど君の主治医をすることになった安西美琴よ。よろしくね?この病院は普通の患者もいるけど君みたいに特殊な体質の子を見る研究所みたいなものでもあるの。あっ、だからって警戒しないでくださいね?人体実験とかそういう違法なことをしてるわけじゃないから」


 安西先生……(プニプニとかタプタプとかしてないし、むしろザ・女医!を地で行くお姿である)が聞いてもいないことまで話し始める。

 まあ確かに建物自体は綺麗だし清潔にもされているみたいだけど、普通研究所とか言われたら違法性を疑うんじゃないだろうか?それは僕だけなのかな?


 「それでね私たちもこういうのは初めてで……もちろん高宮君に聞いても仕方ないとは思うけど、今の君の状況ってわかるかしら?」


 安西先生は僕を見て困惑の顔をしている。多分ここに運び込まれた時は男性体だったことを知ってるのだと思う。そして今は女性体。事故から何日たっているかわからないけど、その間も肉体の変化が起きてたのなら困惑して当然だ。


 「……(エルさん、今さっき聞いた事を話してもいい?)」

 (ツバサ君がいいなら私は構わないけど、信じてもらえるの?)

 「(実際に体を男女逆転させれば信じてもらえると思う)」

 (ツバサ君たちの常識から考えるとそれでも半信半疑だと思うんだけどなぁ。まあいいわよ。合図をくれたら戻してあげる)

 「(ありがとう)」


 納得してくれたところで僕は安西先生にエルさんに聞いた事を説明していく。自分の中に別の人格がいる事、体の入れ替わりができる事など。だけど魔法に関しては流石に話していない。主治医とはいえ、この人には話す必要も感じないしね。


 「そんな非科学的なことが……でも……」


 やはり安西先生も受け入れがたいらしい。


 「高宮君、その体の変化ができるというなら見せてもらう事はできるかしら?」

 「わかりました(エルさん、お願い)」

 (まかせて!)


 エルさんが体質変化の魔法を使うとエルさんの豊満だった胸が小さくなっていき、絶壁になった。もちろんエメラルド色の髪の毛も、まず色が黒くなっていき、徐々に長さが短く変化していく。

 そして同時に下半身部分に懐かしくも熱いあの感覚がよみがえる。僕と15年過ごしてきた相棒だ。また会えてうれしいよ相棒!復活したて(二つの意味で)なので膨張してる。は、恥ずかしい!?

 あっ、でも前より成長してる気がする!?相棒の成長に感動する僕。


 「こ、これは……確かに運び込まれた時の高宮君……それに……すごく元気なのね?うふふっ」

 「み、見ないでください~……」

 (わわっ、ツバサ君の……すっごぉい……)


 エルさんまで……うぅ、恥ずかしすぎて顔が熱いよ……。特にエルさんはすっごい笑ってそう。

 でもまあ、こう自分の体に戻っているのを感じるとすごくうれしい。なんだかんだで僕は自分の体が大好きなんだね。好きだって言ってもナルシストじゃないからね!?



 その後もう一度エルさんボディにも変化したことで安西先生もこの体質を信じざるを得なくなった。


 「今日はもういいわ。このことだけど上に詳細報告をさせてもらうわね。高宮君と……エルさんだったかな?また明日の検査の時調べさせてね」


 そういって安西先生は部屋を出ていく。あっ、そうそう、僕の体?につながっていたたくさんの器具は点滴をのぞき大半が取り外されたので身動きは取れるようになった。

 病室に一人(?)になった僕はエルさんと話をしてその日は眠った。

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