職を見つけることに成功する俺
ゴミクズが成長するお話です
視界良好・・・
幾度となく見てきた天井を見て、俺を目を覚ました。
ベットから起き上がりPC前に移動する。
今日もいつも通りのネットサーフィンをして寝るだけの毎日だ。
いつからこの生活をしていたのかはもう覚えてない。
気づいたら学校を休み、ニートになった。
「腹減った・・・」
俺は机の下にあるビスケットを取り出し、食べる。
ふとPCの画面を見ると、「行方不明者続出、引きこもりが神隠しか!?」というニュースが目に入った。
物騒な世の中になったものだ。
まぁそれでどーということもない。
俺はいつも通りネットサーフィンをしてソシャゲをしていた。
そんな俺のスホマが震えた。
ブー・・・
「うわっ!?」
思わず間抜けな声が出る。
スマホを買ってからこれまで通知が来たことがない。
それなのに俺のスマホが震えた。
おかしい。
何かがおかしい。
もしかして寝ぼけて誰かにメールアドレスを晒したか?
いや俺はそんな間抜けじゃないはずだ。
しかし現に俺のスマホにはメールが送られてきたのだ。
なら少し見るぐらいいいだろう。
どうせスパムメールか何かだろうし。
俺はスマホのメールアプリを立ち上げ、そのメールを見た。
そのメールにはこう書かれていた。
「青空海人さん、おめでとうございます
あなたは見事この60億個のゴミの中から一番のゴミとみなされました。
よってこの世界にあなたは必要ありませんので、これからこの世界から消えていただきます
どうぞ次の世界ではゴミにならぬようがんばってくださいね」
見た瞬間笑いがこみ上げた。
俺がゴミだって?
まぁそりゃゴミかもしれないが・・・刑務所にいる死刑囚よりかは俺はゴミではないという自信がある。
なのになんで俺がゴミ扱いされてるんだ?
全く意味のわからんスパムメールだな。
俺はそのメールを削除し、ネットサーフィンを再開する。
そして1日を溶かしていった。
ひとしきり遊んでからベットに横になって眠りについた。
夢を見ていた。
広大な荒野を駆け回る夢。
ニートなのにおかしいがそういった願望が俺の中にもあるのかもしれない。
まぁ生まれ変われるならそういった人生もいいのかもしれないな。
そしてまた意識は闇の中へ落ちていった。
(暗転)
ぷにっ
何かほっぺに柔らかいものが当たる感覚がある。
ぷにっ
また同じ感覚がほっぺを襲う。
心地よい感覚だ。
誰だよ、俺の部屋に入ってくる奴は。
母親か?部屋の鍵を渡した覚えはないぞ。
それじゃ誰だ?
もしかして強盗か?
なら死んだふりをしといたほうがいいはずだ。
よしそれでいこう。
でも何か今日のベッドは硬いな。
まぁ気のせいか。
「あのー」
次は声が聞こえてきた。
ほっぺをツンツンしてきた奴の声だろう。
声色的に女性の声に聞こえる。
このご時世女性でも強盗とかするんだな。
怖い世の中だ。
俺は必死に死んだふりを決め込む。
それにしても今日のベッド硬いな。
まぁいいけど。
「あのー、生きてますかぁー?、生きてたら返事してくださーい」
誰が強盗なんかに返事するものか。
一生死んだふりしてやる。
「うーん、どうしましょう、屋敷に連れて行くこともできないですし」
屋敷に連れて行く?
俺をどこかに連れて行くつもりなのか?
そんなのは嫌だ。
ここは強行突破して逃げるしかない。
しかし大丈夫だ。
ここは俺の部屋であるし、どこに何があるかすぐにわかる。
適当に時計なんかを投げとけば逃げることなんて簡単だろう。
よし、やるぞ!
「うらぁあああああ」
俺は目を見開いて立ち上がり雄叫びをあげた。
「きゃぁ!」
メイド服の女性は俺の行動に驚いて尻餅をついた。
眩しい光が目に差し込んでくる。
そして目の前には、一面野ばらに尻餅をついた金髪美少女が一人いた。
髪は金髪、瞳は透き通る色をしており、メイド服を着ていた。
俺の部屋が野ばらに変化した?しかもメイド服?
強盗もメイド服を着るんだな。
不思議なこともあるもんだ。
しかしそんなことは特に今は関係ない。
今はどうこの状況を切り抜けるかだ。
俺はメイド服の女性と反対方向に全力で走った。
「あー、お待ちください」
後ろからメイド服の女性の声がする。
「誰が待つかよ!」
俺は全速力で走る。
「そっちは危ない!」
「ヘっ?」
しかし前方には特に危なさそうなものはない。
俺はお構いなしに走り続ける。
しかし足の違和感に気付く。
ん?何か足重くない?
そして足元を見ると自分の足首が消えていた。
「何か俺の足、消えてるぅ!」
「そこは底なし沼なんですぅ」
「えぇ!底なし沼ぁ!ちょっと俺どうなっちゃうの!?」
「グラグロ!」
彼女が変な呪文を唱えた瞬間、周りにあった花たちが急に伸び俺の体を持ち上げた。
「おぉ!花に持ち上げられてる!」
そして俺は沼から脱出できた。
「ありがとう!助けてくれて」
「いえ、お安い御用です」
「状況があまり読めてないのだけれども、もしかして魔法使える系人間だったりしますか?」
「は、はい。魔法は使えますが」
「すげぇ、で種明しするとどんな感じしたんですかさっきの?」
「え?」
「まさか・・・種も仕掛けもありませんとか・・・言いませんよね?」
「そ、それは・・・種も仕掛けもありません」
「はい!知ってましたー!さすがに手品ですし種は言えないですよね。でもいいもの見れました。そして助けてくれてありがとう。助けてもらったついでに一つ聞きたいのだけど」
「はい?なんですか?」
「ここはどこだ?」
「ここはモンドベルド領ですよ」
「モンドベルド領?」
全く聞き覚えのない地名だ。
海外か何かか?
それにしても海外に来た覚えがないぞ。
わかった。多分これは夢だ。
よーし、ほっぺつねっちゃうぞぉ!
俺は目一杯ほっぺをつねった。
「いった!」
ほっぺは相当痛かった。
ダメだな。夢じゃないようだ。
ならもう少し状況を整理する必要があるな。
「もう一つ聞いてもいいかな?」
「はい、なんなりと」
「榊原町ってどこにあるかわかる?」
「サカキバラチョウ?すみません、その地名は私の知る限りでは・・・」
「そっかー、ありがとう」
さてどうする。
これじゃ家まで帰れないぞ。
しかし下手に動くとさっきみたいに罠に引っかかってしまうかもしれない。
よし!ここは流れに身を任せることにする。
「俺をどこか刑務所のような場所にでも連れて行ってくれないか?」
「あなたは何か悪いことをしたのですか?刑務所なんて」
「いや行くあてがないんだ。だから誰か拾ってくれないかなーと思っちゃったり思わなかったり?」(チラチラ
俺は必死にメイド服の女性に対して熱い視線を向ける。
「えーと、そのー、しかし私の一存ではどうすることも」
「雇ってくれたらなんでもします。この通り」
俺は必死に土下座する。
プライドなんて知ったことか。
いきなり起きたら知らない土地に移動していて、そして自分の家もここにはないんだ。
なんでもしてやるよ。
そして雇ってもらったならこっちのもんだ。
仕事サボりまくってやる。
「雇ったらなんでもしてくれるんですよね?」
「あぁなんだってするさ」
「では屋敷へ来てください。あなたのその言葉が嘘じゃないのならやってほしい仕事があります」
「わかった。なんでも引き受けるぜ!」
「では屋敷へ向かいましょう」
「そういえば自己紹介がまだだったな。俺は青空海人。よろしく!」
「私はモンベルド亭のメイドをしております。カタリアと申します」
「カタリアさんっていうんだ。よろしく」
「はい。こちらこそ」
よし。これで皮一枚つながった。
俺は何が何でも帰らないといけない。
なぜなら帰ったら新作のエロゲが三本届いているからだ!
そのエロゲをやるまでは死ねない。
そういったクズで無能な青空海人がエロゲをやるためだけに本気を出す物語が今始まる。
しかしこれから待ち受ける困難の数々を青空海人は知る由もなかった。
特になし