ダンゴムシ
1話を見てくださった方ありがとうございます。
ペンギンは家までついてくることになった。一緒に住んだほうがいいらしい。
その日の学校からの帰り道。道路に目をやるとダンゴムシがいた。丁度中央の白い線の上に虫はいる。なんで見つけたのかはわからない。普段なら道路の上にいるダンゴムシなんて気にもとめないはずなのに。今日は自殺未遂をしたからかな。小さなことにも気づくのかもしれない。なんであんなところにいるんだろう。ダンゴムシは動いていない。ただ丸まっているだけ。車の風ですぐに車道へ飛び出すかと思ったけど、以外にもダンゴムシは白い線の上にずっといた。
なんだかあのダンゴムシ、いじめられてるみたいだ。この交通量だ。あのダンゴムシは土のある歩道のところまで帰ってこられないだろう。あそこで死を待つだけ。もしくは車に轢かれて終わりだ。こんなときにはダンゴムシに生まれなくてよかったと思う。あんなところにいても誰も助けてくれないし気にもとめられない。
僕の隣を歩いていたペンギンは隣に僕の姿がいないことに気づいたのか、後ろを向いて僕がいるのを確認した。
「どうした?」
ダンゴムシがいる。と、僕は道路にいるダンゴムシを指差した。
「どう思う」
ダンゴムシに生まれなくてよかったと思う。道路で丸まって身を守っているつもりなんだろうけど、ぜんぜん意味がない。僕の力でも踏み潰せる。
「お前はあれと同じだよ」
僕はあんなに……惨めじゃ……。惨めか。
「あれをお前がどう思おうと勝手だ。惨めだと思ってもいい。俺もそう思うしな。あそこで丸まってなにもせずにいるだけ。助けを待っても誰も来ないのに。お前もそうだろ。お前がダンゴムシだとしたらあの車たちは人だな。学校のクラスのやつらと思えばいい」
その通りだった。誰の助けも来ないのはわかっているのに、今日までひたすら学校に行き続けた。心のどこかでは誰か助けてくれるかもしれない、救世主が現れてくれるのかもしれない。と、思っていた。実際は誰も助けてはくれなかった。先生ですらそうだ。僕を助けると今度は先生がいじめにあってしまう。僕のクラスはそういうクラスだった。この前も一人、気に食わないからっていう理由で英語教師がいじめにあった。その教師は過度のストレスから入院してしまったそうだ。陰湿なのだ。最近では携帯でのいじめが横行している。ネットの掲示板なんかに実名で書いてある。僕もそれをやられた一人。気にならなかったといえば嘘になる。実際叩かれたときはそのときも死ぬことを考えた。だけどそこではなんとか踏みとどまった。自分が変われば世界は変わる。そう思っていたから。
少しずつ書いていきます。
よろしくお願いします。