第90話 勇者が来島した時の事
適度に続けたいです。
相変わらず不定期です。
都合により勇者達の名前を変更しました。
クイーンビー達が、木の洞に住み付く事が確定した。俺は翌日に、立て看板と杭とロープを持って、森の中央に有る木の周りに杭を打ってロープを張り、立て看板を立てた。もちろん村の共同物資で。
『この木には、クイーンビーやハニービーが暮らしています。この近辺の、蜜蜂を管理しています、怖がらずに優しく接しましょう』
『この木に住んでるハチさんは、ミツバチのお世話をしています、いたずらしちゃ駄目だよ』
「コレでいいんじゃね? 子供向けにも看板建てたし」
後はアルクさんとかシュペックに相談かな。
「おーいシュペック、ちょっといいかー」
俺はアルクさんより先に、巡回中のシュペックを見かけ声を掛けた。
「んー何?」
「昨日さ、クイーンビー達がこの村に来た事はもう知ってるよな?」
「うん、あの黒い塊でしょ? 僕も見たよ、あとレーィカからも聞いたし」
「なら話が早い、森のほぼ中央の大きな木の洞を住処にするらしいから、なるべく刺激しないでほしいんだ、その木の周りにも看板を建てて来た」
「ふんふん、それさ、一応村長にも言った方が良いんじゃない? 僕だけじゃ判断できないよ、村長に言えば、一応村にも伝わるからさ」
「あー、そうだな。気がかなり進まないけど村長にも言って来るよ、多分村長からも、話があると思う」
「わかったー」
「ってな訳で、養蜂と保護をお願いします」
「うーむ、村に色々増えるのは良いのじゃが、カームは良く仕事を持って来ると言うか、なんというか、島の方は良いのか?」
「元々島で飼ってた蜂なので、増えたら巣を別けないと駄目なんですよ。あと、これが巣箱の簡単な図面です、巣分けの時期になったら、ハニービーが誰かしらに会いに来ると思いますのでよろしくお願いします」
「それならいいんじゃが」
「んじゃ、さっき話した事、一応皆に話しておいて下さいね」
「わかった、わかった。蜂蜜が手に入って、町にも売れるかもしれんのじゃ、これ以上文句は無いよ」
「んじゃ俺は戻りますね」
そう言って俺は家に帰り、蜂蜜を使ったお菓子を作る事にした。折角の蜂蜜だ、有効に使わないとな。
んー、小麦粉は有るな。こんなの材料さえあれば簡単に出来るのでいいか、小麦粉五に対して砂糖、蜂蜜、オリーブオイル、牛乳を一を入れて、塩少々。
後はざっくり混ぜて、二百度くらいのオーブンで十五分焼くだけ。
ハニークッキーモドキの出来上がりだ。バターも卵もなくても出来るからな、そのぶんヘルシーだ、本当小麦粉は万能だぜ。
子供達は、午前中は遊んでるので、午後のおやつだな、昼食の準備もしておこう。
午後はいつも通り、稽古につき合わされ、俺の攻撃方法に、動きを阻害する程度の【水球】なら良いとスズランに言われたので、リリーの顔面を狙い、怯ませたり、ミエルの手に当てて【火球】が発動した頃に狙って当てるようにして、何ともいやらしい戦法を子供達に使う事になった。むしろ使わされた。
その後は、ラッテが戻ってきたら、皆でお菓子を食べ、夕方に店を覗きに行く。
「お疲れ様です、最近どうでしょうか?」
「あ、あのですね。我々人族でも顔付きが少し違う、黒髪の珍しい三人組が来店しまして、多分勇者だと思うのですが……。一人が壮年の男性で、二人が見た目に反し、しっかりとした老人でしたね。多分あの方達も顔付きが少し違うので仲間だと思います。しかも初老の勇者と思われる方が、一日五回以上も来店するんです」
「監視ですか!」
「いえ、多分ですけど、コーヒーに何も入れず飲んで、ほっこりして帰っていくので、本当にコーヒーが好きなんだと思います。しかも夕方に来店したら、絶対に持ち帰り用のコーヒーも買って行くんです」
「それは……、コーヒー好きすぎでしょう」
「そうなんですよ、ビックリするくらい飲むんです。しかも砂糖も牛の乳も入れないので『いつもの』って言って、座るだけなんですよ」
「あちゃー、完璧にジャンキーだわ」
「ですが、今日の夕方は五十袋分買って帰りました」
「はぁ? 五十袋? そいつはすごいですね」
「もしかしたらですけど、この港から、島まで五日じゃないですか? その間に飲むのかと思うんですよ」
「って事は、明日にはここを出て、五日後には島に来るって事ですか……」
「多分ですけど」
「貴重な情報ありがとうございます。今から戻って、対策を取ります」
「はい、気をつけて下さい」
「なので、しばらくは夕方に来れませんが、平気ですか?」
「大丈夫です、カームさんこそ気をつけて下さい」
「ありがとうございます」
俺は心配されながら島に戻った。
「という訳で、五日から六日後に三人組の勇者が来る可能性が非常に高いです」
「三人か、しかも初老と老人もいるって事は手練れだな、今まで生き残ってるからこそ、その歳なんだ、気をつけた方が良い」
「ですね、妙に強すぎる爺さん婆さんっていますからね。こいつは警戒した方がいいですね」
「対策は有るのか?」
「ないです、出たとこ勝負です」
剣道とか、合気道とかの師範代クラスだったら正攻法じゃ勝てねぇぞ、武君はまだ若くて、成長しきってなかったから強くなれるかもしれないけど……。成長を犠牲にして、最初から強いのを呼んで倒させる手にでも出たのか?
けど、武君は最善を尽くすって言ってたし、倒してないって思われたか、念には念を入れる方法で来るのか。敵さんもやっぱり馬鹿じゃないか。
「もしかしたら城の兵士に剣術や、無手での攻撃方法とかを教えてる奴かもしれないので、見かけに騙されないように」
「わかった、無手でも油断しないでおこう」
◇
それから六日後
「カームさん! 船です!」
「来たか! 皆さんは、新しい村の方へ」
「「「はい!」」」
「キースとおっさん達はここで俺と迎え撃ちましょう、相手は三人です、どうにかしましょう!」
「おうよ」
そして、湾の出入り口に船が止まり、公園にある様な本当に小さい手漕ぎボートが下ろされ、その手漕ぎボートを下ろした船は、帆を張り直して、魔族側の大陸へ進んで行った。
「おい、どっか行っちまったぞ」
「ですね」
そしてボートが近づくにつれて、違和感が塊でやって来る。
情報に有った、初老の男性が、ボートを漕ぎ。三十代くらいの男が両手を上げ、白旗を振って、老人が吐きそうにしている。
「なんだアレ」
「知りませんよ。それに白旗を振るって、どういう意味なんですか?」
「降参だ」
あ、こっちでも降参でいいんだ。白旗なんか初めて見たわ。
そして手漕ぎボートが近づくにつれ、白旗を振っている男が日本語で何かを言っている。
『武君から話は聞いたよー』
「何言ってるんだ、アイツ」
キースが弓を引き絞り狙いを定めている。あ、やばい。
「止めろキース、撤収だ撤収! てっしゅー、多分アレは勇者ロックの知り合いだ、俺が責任を取るから。キース、皆にも伝えて来て」
俺は必至にキースを止めた。
「お、おう。けど油断させる気じゃないか?」
「平気だから! おっさん達も平気だから、武器を下ろして。無手でも強い奴もいるかもしれない、って言ったけど。多分アレは違うから!」
「わかった、そう言うならそれでいい、俺達も戻ってるぞ」
「ありがとうございます」
そう言っておっさん達も戻っていく。
『いやー弓を向けられた時はびっくりしたよ、ありがとう凪君』
そして浜に上陸して、出た一言目がそれだった。
『えーっと、初めまして、一応こっちではカームって言います、あ、これは親からもらった名前なんで、武君みたいに、偽名って訳じゃないですよ、えーっと』
『俺は会田、こちらの二人は榎本さんと織田さん』
『よろしく』
『おう、その前に水か茶くれねぇか、口ん中が酸っぱくてよ』
そう言われ、俺は【水球】を急いで出し、榎本と言われた老人に水を差しだす。
『あー気持ちわりい、帆船は揺れんなぁ』
『で、この中で共通語が話せる方は?』
「全員喋れますよ、取りあえず凪さんを信用させるのに、日本語を使ってただけで」
「あー、良かった。島の皆には魔王っていうのはばれてるんですけど、転生者ってのはばれてないんですよ、なので今後も共通語だと嬉しいです。立ち話も何なので、家の中で話しましょう」
「おうよ、おめぇに土産もあるから、楽しみにしてろよ」
「麦茶と、コーヒーです」
「ありがたい、船の中で昨日コーヒーが切れてね」
五十袋も買って五日で切らしたのかよ、この織田さんって人。相当ジャンキーだな……。
「麦茶には合わねぇけどよ、漬物だ。糠床も年季入ってるから、うめぇぞ」
そう言って、背負っていた包みを開け、壷の中から茹で卵と、トマトときゅうりが出て来た。
「うお、糠漬け、ってかトマトとゆで卵の糠漬けとか通ですね」
「小振りなのが本当は良いんだけどよ、港町になかったから、デカいのを買って、船に乗る前に付けておいたから食べごろだぜ、洗って食え」
そしてテーブルには、糠漬けと、麦茶とコーヒーという、あまり見ない光景が広がっている。
「うお、久しぶりに糠漬け食った、米がほしい、米麹作るのに使っちゃったしな」
「安心しろ、種籾は持って来てある」
そう言って榎本さんは、ニヤニヤしながら大きな袋を取り出し、テーブルに置いた。
「おぉ! 稲作の知識がなかったから、今まで手を出さなかったけど、もしかして榎本さんって、農業してました?」
「おうよ、話によると、面白い事してるって言うから皆で来たんだよ」
「榎本さんに着いて来たんですが、コーヒーがあって本当に良かった。もうタンポポや豆を焦がしただけの物は飲めません」
「俺は岩本君の話を聞いて興味が湧いて来ただけ。ってかあんな腐った国から出たかったって言うのが正直な理由。んじゃ自己紹介でもしますか。ってか名前はもう良いよね、俺は教師をしてたよ」
「俺は技術職だった、バイクをばらして組んだり、車も少しいじってた。近所の農協の整備士をやってたから、ある程度の知識はある。これが図面だ」
そう言って織田さんが図面を取り出した。
「風車に水車、手押しポンプも、これは板バネですか、しかもわかりやすい。こっちの世界でも理解できるように描いてある」
「発動機も欲しいが、エンジンを作るのには技術がない。流石に鍛冶だけじゃ厳しいだろう。けどここは海だ、多分だがポンポン船くらいなら出来るだろうな」
「おー!」
「細長い鉄パイプは無理だが簡単な物なら出来るだろうな」
「おー、今まで水生系の魔族に手伝ってもらってましたよ」
「それなら話し合いが必要だな、彼らの雇用にも関る、それに燃料も必要になるし、火も扱うから、木製の船だと改良が必要になって来る」
「その辺は、追々詰めていきましょう」
「俺はさっき言った通り、農業をやってた、酪農も少し齧ったから口は出せるぜ」
「本当ありがたいです、嫁の一人が故郷で畜産関係の手伝いをしているんで」
「「一人?」」
「あー、えーっとですね、その、二人いるんですよ、本当は一人の予定だったんですけどね……、こっちには重婚とか気にしてないらしく、もう一人の方に、物凄く惚れられまして、押し切られたと言うか、一人目が二人目を容認したと言うか……」
俺の語尾が段々と小さくなる。
「元日本人なのに。なにをやっているんですか」
「日本人なら一人の女性を愛するべきだと思うが」
「ちゃんと説得もしたんですよ、けど気が付いたらもう遅くて……その、すみません」
「いやいや、綺麗なねーちゃんがいたら、声をかけるのが男としては普通だよな、いやー昔の俺みたいだぜ」
「いえ、ですからね。違うんですよ」
「うんうん、何も言わなくてもわかるぜ、ほら、キュウリもう一本食え」
そう言って、笑顔でキュウリを渡され、少しだけ気まずい中でキュウリを食った。
その後、少しだけ話し合いをして、どういう経緯でこっちに来る事になったのかを聞いた。
「召喚して、捨て駒扱いですか、それじゃ温厚な日本人も怒りますよ」
「そうなんだよ、その宇賀神って奴が忍び込んでなかったら、俺達は、まだ国の為に、知識を提供する勇者として、仕えてたかもしれなかったんだよ」
「先代はまだマシだったらしいんだけどな。可愛い可愛いで育てられたボンボンが、そのまま王になったのがわりぃんだよ。その娘の一人が良い噂をきかねぇよ。召喚した好みの男をたらし込んでる女狐だ」
「王位継承権が低いから、策略結婚の道具になる前に、どうにかしたいんだろうね。多分どこかの貴族が相手なんだろうけど、そんな事をしてるって事は、多分相手の顔か性格が醜悪なんだろうね」
「愛だけでどうにもならない程度には酷いんだろうな」
「これじゃ勇者も逃げ出すわ」
俺は温くなった麦茶を飲み干し、更に話を聞く。
「カーム君の存在がなければ、俺達はまだ寂れた寒村で過してたかもしれないんだよ。だからこのまま情報操作して、各地の召喚された日本人を集めないかい?」
「んーそれは構いませんけど、国単位が本腰入れて攻めて来るんじゃないんですか?」
「大砲でも作るかい? 知識は有るよ」
「図面もある」
「んじゃ牛や豚でも増やして糞でも集めるか」
「いやいやいや、なんで全員乗り気なんですか。ってか硝石集めようとする段取り良くないですか? 事前に話し合いでもしてたんですか?」
「そうだね、最悪ここにいない宇賀神も混ぜて、持ち運び可能な、木で作った使い捨ての大砲で、城壁とかに打ち込んで、嫌がらせする計画はあったんだよね。木の大砲は燃やせば済むし」
「俺でも作ろうとしなかった物を、簡単に作るとか言わないで下さいよ」
「ある程度歴史を知ってたり、知識のある日本人なら簡単だろう? 君だって蒸留器を作って酒だって作ってるじゃないか」
「まぁ、そうですけど。けど、あれは故郷の発展の為に」
「けど、戦火に飲まれそうな場所に故郷があったら、絶対作ろうと思うでしょ? 黒色火薬とかマスケット銃とか簡単な物を」
「まぁ、産まれた場所が場所だったので、必要なかったって言うのもありますけど」
「すまんカーム君……。コーヒーのお代わりをくれないか……」
本当にこの人は……。真面目な話をしてるのに、コーヒーの事しか頭に無いのかよ。しかも物凄く真剣に渋い声で言うなよ。一瞬何事かと思ったよ。
「じゃぁ、とりあえず、その話は先送りかな」
「ずっと先送りにしておいて下さい。火種は少ない方がいいんで、ってか俺は平和に暮らしたいんですよ」
「いやいや、こんな文化レベルの低い世界だ、簡単に世界が取れる」
「取ってどうするんですか?」
「取るだけ取ったら満足」
「最低な考えっすね、取るまでに何人死ぬと思ってるんですか」
「いやー召喚された俺達は、捨て駒にされてるんだよ? 少しくらい良いじゃないか」
会田さんは、悪い笑顔でそんなことを言っている。
「そんな笑顔で言わないで下さいよ。しかも魔族側はどうするんですか」
「人族が内戦で弱ってるところに攻め込めば? 簡単に滅ぶよ、けど俺は人族側を取ったら満足だから、そこで降りるけど」
「会田さん、面白い頭してますね」
「異世界だからね、少しは楽しみたい」
「ドヤ顔で言わないで下さい。本当にどこまでが本気かわかりませんよ」
「俺達を召喚した国に仕返ししたいくらいまでは、割と本気かな」
そう言うと、今まで黙っていた残りの二人も頷いている。結構頭に来ているのだろうか。
「あ、皆さん風呂とかどうしてます?」
「一応作ったが、井戸を掘るのが面倒でね、井戸さえあれば俺が考えて、作らせた手押し式ポンプで楽なんだが」
「ガキの頃は、風呂汲みが仕事だったけど、この歳じゃさすがにキツイぜ」
「俺も体力ないんで、たまにしか」
「んじゃ温泉行きましょう。見つけてある程度入れるように整えてあります」
そう言った瞬間全員が椅子から立ち上がった、落ち着けお前等。
「海の見える場所と、山の中腹にある場所、どっちが良いですか」
「両方に決まってるべ」
「そうですね、他に選択肢がない」
「賛成だね、両方行きたいね」
「んじゃ、タオルとか準備したら、転移魔法を使うんで」
「おうよ、着替えならここにあるぜ」
「確か一番奥だったな」
「こっちの小さい肩掛け鞄に一式入ってるから俺はもういいよ」
なんだろう、日本人版三馬鹿っぽいポジションだな。なんで歳も違うのにこんなに仲がいいんだよ。羨ましいな。
「はーい、まずはこちらが山の中腹の温泉です。偶にハーピー族が水遊びっぽくバシャバシャしてるので羽とか浮いてますが……、浮いてますね。気にしないで下さい」
「露天風呂に浮いてる枯葉とか虫って思えば平気だ」
そう言って既に脱ぎはじめる榎本さん。
「生垣とか壁とか欲しいですけど、この山肌とかじゃ無理ですし、物資を運ぶのにも厳しそうですね」
既に脱ぎ終っている織田さん。
「いやー良い眺めですねー。あの湖が海だったら良かったのに」
「おめぇ、そりゃ最高の贅沢ってもんだろ」
「そうですね」
「「「「ふぅー」」」」
「日本酒が欲しくなるぜ」
「榎本さんが米を作れば、作れるな」
「蔵と大きい桶が必要ですね」
「いやいやいや、年単位で必要でしょう、なんでそんな簡単に言っちゃうんですか」
「日本人だからにきまってっんだろ」
「俺でも、温泉に入りながらコーヒーは飲みませんよ」
「風呂上がりにビールでも良いな」
「お、それもいいねぇ」
「きちんと管理して、麦酒って言うより本当に確立された作り方で作るか」
「夢があって良いですね。知識はあるのに技術がない、本当悔しい世界だ」
「会話に入れねー」
そして、次は海岸近くの温泉に転移する。
「海を見ながらの温泉、コレで日本酒が有ったら最高の贅沢だな」
「俺は山の方が良かったな」
「ってか二人は日本酒があればどっちでも良いみたいな言い方ですよ」
「「どっちも最高だ」」
「はいはい、ありがとうございます」
「おーし、俺はこの温泉の近くに住むぞ。平地だし、田んぼも作れる。しかも温泉付き。最高の立地だぜ」
「俺も手伝う」
「俺はカーム君と村の方で過して、時々来ますよ」
「いやいや、まだ家建ってないですから、気が早いですから。ってかここが島のどこかわかってます?」
「太陽の位置的に、さっきの温泉の所から南だね、湾が有ったのが東でしょ? 距離まではわからないな」
「教師すげぇ。当たってますよ、海岸線が大体百五十キロメートルで、島の中央にさっきの山がありますね」
「結構あるねぇ、そう考えると、さっきの村から徒歩で約一日か。まぁ俺なら二日欲しいね」
「胸を張って言わないで下さいよ……」
一周年記念、作者ぶっちゃけ話しを、おまけの方に乗せました。興味が有れば読んでください。
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