第53話 なんか見た事が有る様な精霊さんや魔物さんが居た時の事
細々と続けてます。
相変わらず不定期です。
朝のミーティングも終わり「今日も怪我のない様にお願いします、あと先ほど手を上げてくれた方は、狼煙の作り方を教えるので少しだけ残ってください」で終わらせ、今日も探索をしようとしていたら、子供達から声を掛けられた。
「まおーさま、ちょっといいですか?」
「ん? なんだい?」
目線を合わせ、聞く事にした。
「ワンちゃんの名前きまりました」
「おー偉いね、皆でちゃんと決められたんだ」
「はい! 二匹とも女の子だって大人の人が言ってたから、女の子の名前を付けてあげたんです」
「偉いねー、どんな名前なんだい?」
「ターニャとソーニャです」
ロシア語かよ、しかも両方ある意味すげぇ有名じゃねぇか。なに?焼きそばパンでも作ればいいの?赤い鈴蘭をガラスで作れば良いの?ヴォルフもロシア圏に改名するかな?
「可愛い名前だね」
「うん!」
「じゃぁ、皆と仲良くできる様に、後で大人の人に紹介しないとね」
「はーい、じゃあ今日も遊んできます!」
「気を付けてね、じゃぁターニャにソーニャ。子供達を頼んだよ」
「ワォン!」「ワフン」
そう鳴くと、湾周辺に子供達と走って行った。
「じゃぁヴォルフは俺と一緒な」
そう言うと、お座り状態から立ち上がり付いて来る。物凄く賢いな。
「狼煙って言うのは簡単です。生の木や、葉っぱを燃やせば白い煙が出ます。効率良く燃やすには、まず木の棒三本で小さなテントを作って、真ん中あたりに木の枝で枠を作って、その上に枯れ木や枯葉を乗せ、その上に生木や葉を乗せます。雨が降っても良い様に、更に大きな葉っぱで包んでやれば安心です。そして、そのテントの下に、火を近づければ自然と火は上に行くので、強い火力で生木や葉っぱが燃えるんです、一回やって見せますので覚えてください」
そう言って、その辺に転がってる細い流木と、椰子の木の葉っぱを使って組み上げ、岬付近に生えている低木を適当に切り、小さな【火】を指先から出して、簡単に火を付けると、どんどん燃え広がり、生木から白い煙が出る。
「煙が足りない場合は生木を足して下さい。枯れ木が多いと、炎だけになってしまって狼煙になりません」
「わかりました」
「じゃぁ、暇かと思いますが根気との戦いです。貨物船が見えたらお願いします」
そして俺は探索に戻る。
今日は魔王城跡地方面ではなく、海岸線を探索だ。
海岸線を歩いてる途中で、ヴォルフに話しかけてみた。
「なぁヴォルフ? お前もターニャとかソーニャみたいな響きの名前が良かったか?」
「クーン」
「ヴォルフの方が良いか?」
「ワォン!」
「そうかそうか、じゃぁヴォルフのままなー」
そう言うと、足元を前足でカリカリして来るので、頭を撫でてやった。まったく可愛いな。
しばらく歩くと、品種はわからないが椰子の木や実を発見した。天然のスポーツドリンク発見。風邪引いた奴が出てきたら取りに来るか。
樹液を煮詰めて、試しに砂糖でも作ってみるか。後は葉っぱを使用して、落下式塩田も試作だな、これで砂糖と塩はどうにかなるな。
そして二時間くらい歩いただろうか、特に代わり映えしない水平線と、遠浅な波打ち際を見つめる。
「んー、これじゃ大型船が接岸できないな、港を作るとしたら丸く窪んでるところしかないか」
そう独り言をつぶやきながら、その辺にたくさん生えてる椰子の木から実を取り、上の方だけ鉈で斬り落として、半分自分で飲んでからヴォルフに水分を与え、熟してないバナナを齧る。
漂流物に使える物もなかったしな、一応ココナッツミルクとオイルも取れるか?けどアレは別の品種だったきがするな。探せば有るかな?
そう思っていたら、遠くの方から声が聞こえた気がした。辺りを見回しても人影はない。
「おーい」
気のせいじゃないな。
なんか遠くの方で、木が一本だけ不自然に揺れている。ってかうねうねしている。
俺は少しだけ速めに歩き、近寄る事にした。
「ヤッホー、初めまして。久しぶりに言葉を発したわ」
目の前には、セクシー大根ならぬセクシー樹木が言葉を発している。腰っぽい所に布を巻いたら、逆にエロくなりそうだな。
「あー、初めまして。大陸共通語話せるんですね」
「当たり前です、その辺に私の家族がいますからね。人族や魔族と意思疎通とか出来るんですよ」
なんか少し偉そうにしている木がいる。
「あ、申し遅れました、私パルマと言います」
「あ、俺はカームって言います」
「君……、また新しく来た魔王さんよね?」
「まぁ……そうですね」
「よかったー、今度は優しそうな魔族さんで。この前の魔王はヤな奴だったから、声もかけなかったのよ」
「はぁ……」
「人族にも優しくしてるし、君になら話しかけても良いかなーって思ってね」
「はぁ、あのー何が言いたいんですか?」
「なんか面白そうだから、私も仲間に入れてよ」
「簡単に言いますけど、具体的にどうするんですか? 動けないじゃないですか」
「んーそこに転がってる、芽が少し出てる実を持ち帰って、カーム君の近くに植えて欲しいの、そうすれば色々土とか木に関してアドバイスできるわよ」
「これですか?」
そう言って二十センチメートルくらい芽が出てる、椰子の実を持ち上げる。
「そうそう、少し離れてー」
言われた通りにしたら、芽から声が聞こえはじめる。
「これが家族を通して見てたって意味よ、どう? すごいでしょ」
「俺の村にもビルケってドリアードがいましたし。まぁ魔法の先生でしたけど」
「ビルケと知り合いなの? なら話は早いわ、あの子動けないのにいろんな所に顔を出すでしょ?」
「えぇ、鉢植えがいきなり動いて、色々な所で喋り出したりしてますね」
「それと一緒、私の場合その辺の実とその辺の木って訳。島のあちこちに今じゃ生えてるわよ、まぁビルケの場合は、枝を切ってその辺に植えてしばらくすれば良いんだけどね」
はじめて知ったわ、挿し木で増えるんかよ。
「魔力とか高ければ、並列思考が出来て、何か所か同時に動けるわよー、ほら」
そう言うと、少し離れたセクシーな木が動きながら「おーい」と言っている。
「ね?」
「……はい」
「だから皆のところに連れてってよ、お・ね・が・い」
「実の方でそう言う風に言われても、どうにもならないんですけど」
「じゃぁ本体の方に来なさいよ! 悩殺してあげるから」
「嫁と子供がいるんで結構です」
そんなやり取りをしつつ、実を持って歩いていると「止まって」と言われ足を止めた。
「何ですか?」
「ここから森の方に見える、赤い目立つ花が見えるでしょう?」
あのハイビスカスっぽいのか?
「あーありますね」
「アレね、アルラウネなの」
「はぁ……友達なんですか?」
「そう、だからちょっと話しをさせてほしいの」
「はいはい」
そう言いながら少し森の方に移動する、そうすると花弁から女性の上半身が現れ、言葉を発する。
「パルマじゃない、どうしたのこの子?」
「この島に来た新しい魔王さん」
「あら、今度は普通なのね」
「……どうも」
「私ね、この子のお世話になるの」
「なんでよ、良い事とかなさそうじゃない」
「遠くから見てたけど優しそうな魔族よ? 多分世話もしてくれるわ。フルールも来ない?」
「んー」
そう唸ってるところにヴォルフが近づき、辺りの臭いを嗅ぎマーキングを始めた。
「キャー! なにしてんのよこの狼! サイテー」
あー、やっぱり狼でしたか。
「あの? 来ます?」
「責任取りなさいよね!」
「あー、はい。ヴォルフが粗相をしてすみませんでした。どうすればいいですか?」
「そうねぇ、この子はまだ若いから、周りの土を掘って、根を痛めない様にして水捌けの良い土でお願い。この子が元気が無くなったら一応忠告しに出て来るけど、優しく扱いなさいよ」
「あー、はい」
自力で動けない魔族だか、精霊だかが二種増えました。
早速仮拠点に戻り、開墾して倒れてる生木を少し魔法で輪切りにして、中をくり抜き鉢植えみたいにしてやった。
「あら、なかなか気が利くじゃない」
「そうね、これなら持ち運びできるわね」
「「大きく成ったら植え替えよろしくね」」
「はいはい」
「魔王様少し相談が……うわぁ! 花と実が喋ってる!」
見られました。まぁ、昼頃に紹介するつもりだったから良いけど。
昼食が終わって、休んでる時に皆にも訳を話す事にした。
「えー、今日の探索中に精霊なのか妖精なのか魔族なのかわかりませんが、ドリアードとアルラウネの知り合いになったので、その眷属だか家族だか子供だかはわかりませんが、自分の種や実で増えた物なら並行思考できるらしいです」
並行思考って言ってわかるかな?
「よろしくお願いします」
「よろしくねー」
実と花は、器用に女性の上半身を作り喋り出す。皆がざわつき始めたので話を続ける。
「えー、このパルマさんとフルールさんの話では、土や植物に対して相談に乗ってくれるらしいので、今後わからない事があったら話しかけてください、そうすれば反応して意識をこっちに持って来て、話をしてくれるみたいです」
「あの、襲われたりしないんですか?」
「この体じゃ何も出来ないわよ?」
「そうよねー」
「本体なら兎も角、これじゃ何もできないわ」
「そうよねー」
「だそうです。その辺に生えてる同じような花や、椰子の木は同種と思われますので、丁寧に扱ってほしいそうです」
「踏んだら怒るわよ」
「この島の椰子の木は、ほとんど私の家族なので声をかけてくれれば、木に登らなくても実を落としますよ」
「だそうです」
「じゃあ、やってみてー」
そう言って、好奇心に負けた子供の一人が近くに有る椰子の木まで走って行き「一つください!」と元気に言うと「危ないから離れてねー」と言われ、十歩ほど離れたら、実が一個落ちて来た。
「ね? あれも私でしょ?」
足元に有る鉢植えが喋り出す。
「けど、あまりとられちゃうと私が増えなくなっちゃうから、絶対二個くらい残してね。まぁ、二個になったら落とさないけど」
「すこし良いですか、パルマさん?」
「なーに?」
「樹液を煮詰めると砂糖に成るって聞いたんですけど、協力してくれます?」
砂糖と聞いて人族がどよめく。「砂糖?」「砂糖って聞こえたよな?」
「具体的に言うと?」
「葉っぱを途中で切って、ソコから出てくる樹液です」
「あーアレね、少し弱っちゃうのよねー、見返りが欲しいわ。具体的に言うと定期的に魔力と・か?」
「それって、具体的にどうすればいいんですか?」
「んーそうねぇ……せー「はいストップ!」
なんか危なそうなので止めて置いた。近くに子供もいるし。
「じゃあ、樹液を取ってる子に魔力を含んだ水を与えてあげて」
「……はい」
「魔王様がさっそく言いなりになってるぞ」「やっぱり自分で言ってた通り、威厳が無いんだな」
聞こえてるって。
「魔力を含んだ水って、これで良いですか?」
そう言って指先に【水球】を出して、鉢植えにパチャンと落とし、土に染み込ませる。
「あ、あぁ、すごい、ナニこれ。どんどん中に染み込んでいぐー!」
小さい女性の上半身が、両手を頬に手を当ててくねくね動く。
「え!? 嘘? 私にもちょうだい!」
パシャン。
「ん、んーーー。ぅん。しゅ、しゅごぃー。葉っぱ、葉っぱにもちょうだいよー」
仕方がないので葉にも掛けてやるが、なんかエロい。子供に悪影響なので、朝一か夜中にやろう。
「俺、なんかムラムラしてきたぞ」「俺もだ」
んー男性陣にも悪影響だったか。男性陣の性欲処理関係も、一応視野に入れておかないと、間違いが起こる可能性があるな。この辺は夜にでも言っておくか。
そんな事を考えてたら、狼煙が上がるのが見えた。俺は皆に「まだ休んでていいですから」と言って、全力で岬まで走り「どこですか!」と見張りに声をかけ「アレです!」と言って指を指した方を見る。
「確かに船は通るな、けどこっちに回頭する様子は見えませんね」
「ですね、この煙なら見えてもいいはずなんですけど」
「仕方ない、根気良く三日に一回見張ってて、船が見えたら狼煙を上げましょう、そうすれば、遭難者がいるかもと思って、こっちに来てくれるかもしれませんからね」
「ですね、諦めずに狼煙を上げましょう」
「皆には悪いけど、寝具はしばらく待ってもらうしかないですね」
「地下牢に比べたら天国なので、俺は平気ですけどね」
「子供が可哀想ですからね、子供の分だけでも確保したいですね、最悪船員の分を譲ってもらいますよ」
「魔王様って優しいんですね」
「俺だって二児の父ですからね。まぁ、根気良く行きましょう。それまでに、何か交換できそうな物を蓄えておいて損はないです、とりあえず夕方までお願いします」
「わかました」
夕方になり、食事は相変わらず肉と魚と野草だった。この辺もどうにかさせてやりたいな。
皆が食べ終わった頃に話を切り出す。
「えー、お話があります。ちょっと難しい話なので、子供達はターニャとソーニャ達と遊んでてねー」
「「「はーい」」」
素直で良い子だな。
「えー、子供がいない内に話しますが、昼にパルマさんとフルールさんの事を見て、興奮していた男性がいますが、ごくごく当たり前の生理現象だと思います」
男性陣の大半が、恥ずかしそうに下を向いている。まぁ、あんなの見せられたらキちゃうわな。
「それでですね、事故を防ぐためにお互いが合意したのなら、常識の範囲内であれば特に問題なしと言う事で許可します。元々禁止してませんでしたけどね」
男性陣や女性陣が騒めく。
「はいはいお静かに。人口が少ないとはいえ、秩序は必要です。問題としては、なるべく子供に見られない様にする事と、お互いが合意してない場合です。前者は……まぁ、遅かれ早かれ知る事になるので、注意してもらいたいんですが。問題は後者です。無理矢理だったり、強要したりした場合は、何かしらの罰を与えます。罰はまだ考えてませんが、死なない程度にしたいと思っています」
人族達は、俺の話しを静かに聞いてるので、続ける事にする。
「男性だけじゃないですよ? 女性が男性に無理矢理って場合もありますからね。たとえばそこにいる、少し細くて可愛い感じの男性に欲情しちゃって、我慢できずに襲っちゃう女性とかいるかもしれません。まぁ、この辺は皆さんの良心を信じたいと思います。まだ生活が安定してません、しても良いですが『今日は当たりそう、当たるかも』と思う場合は、女性から必ず拒否してください。生むなとは言いませんが、生まれてくる子供が、今の環境だと少しだけ可哀想です。子供はもう少し豊かになってからにして欲しいです、以上です。あ、場所は空家をお互い話し合って使うか、森の浅いところか、岬辺りでお願いします。見られて興奮するって方もいると思います。それを見て処理したいって方も居ると思います。けど見た方が不快になる場合もあるので、その辺は考えてください。あと大声を出すと、色々な意味で寝れない方も出てきますので、声はなるべく抑えて下さい」
うん、声が大きいと本当に迷惑だからな。
「森の深いところに行って、魔物や動物に襲われても責任はとれませんからね? あと子供に手を出すなよ? 出したら男女関係無く引き千切れるところを引きちぎるからな? 以上です」
最後だけ声を低くして、脅す様に一応言っておいた。
言い終るとザワザワと話し合いを始め、何人かが既に手を繋いでいたり、男性陣が話し合いをしている。
まぁ、空家はまだあるから一日数組はどうにかなるだろう。
問題起こされる前に、その辺はどうにかしておいた方が良いしな。
複数と関係を持って、病気とかになったらどうしようか?
んー、けど今は犯罪をさせない事に目を向けないと、流石に不味いしなー。あと女性も男性より少ないからなー。男性が同性愛に走らない事を祈るしかないな。流石に子供に手を出すとか、マジでないよな?
明日は塩作りの方法と、樹液から砂糖の生成だな。この辺は女性にやらせて、俺は開墾の手伝いをするか。
閑話
綺麗な精霊や魔物に憧れて?
「なぁ、魔王様の持って来た実って、やっぱりあの精霊のドリアードだよな?」
「だよな? しかも花の方はアルラウネって魔物だろ? この島はどうなってるんだ?」
「わからねぇよ、代々魔王が住み着いて、何かしようとして勇者に滅ぼされての繰り返しだろ? やっぱり戦闘中魔力とか漏れて、周りに影響とか出るのかもしれねぇぞ」
「それか長く生きて命が宿ったか。だな」
「そうかもしれねぇな。あの牢屋に比べてかなりマシだけどよ、魔王とか、綺麗な魔物とか精霊様がいたらどうしていいかわからなくなるぜ」
「確かに、あのフルールって魔物は綺麗だったな。本体に会いに行けば相手にしてくれんのかな?」
「おまえ、御伽話みたいなのを信じてるのかよ」
「でもよ、綺麗な女の格好で男を誘うって良く言うじゃねぇか、俺のジーちゃんだって子供の頃良く話してたぜ?『ありゃいい女だった』って」
「孫が小さい時に、そんな事話すジーさんって最悪だな」
「でも、あんな小さな花でもわかるくらい綺麗だっただろ?」
「どっちかに交渉してみろよ、死なない程度には相手にしてくれるかもしれねぇぞ? あんな声出すんだ、どう考えたっていい女だぜ、ありゃ」
「へへへ、そうかもな」
□
(……だって。まったくもう、人族の雄ったら下品なんだから、聞こえてるわよって大声で言ったらどうなるかしら?)
(止めておきなさいよ、魔力で作った水じゃなくて、あっちの方を掛けられるかもしれないじゃない! コレだと出せる体が小さいんだから、相手出来ないわよ?)
(……そうね、ココじゃカーム君の魔力水で我慢しましょうか)
(カピカピになって枯れるのも、嫌な死に方よねー)
(そうね。まぁ、まだストックはいっぱいあるし、ここの島じゃないところにもいるから、最悪そっちをメインにしちゃうから良いけどね)
(私も種を鳥に食べさせたり、前の魔王に酷使されてた人間が助けられる時に、綺麗だからって理由で連れてかれた子もいるから、この島が沈んでも平気よ)
(けど一番すごいのはマタンゴよね)
(あー、山一つ全部自分の菌糸で埋め尽くして、その山ならどこにでも出る事が出来るって奴ね、大陸に行った子から聞いたわ、アレは真似できないわ)
(私もよ)
(けどカームの魔力水は、根腐れしてでも浴びたいわ)
(あ、わかるわかる。カーム君のはなんか質が良いのよねー)
(ねー)
狼の名前はどこかで聞いたとき有る?
まぁかなり有名ですからね。
人族の子供が付けた女の子の名前と言う事で。不味いなら変更します。
あーあの時ガラス製の赤い鈴蘭欲しかったんだよな・・・
え?ターニャって言ったら赤い鈴蘭でしょう?




