表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/323

第03話 幼馴染の布団を剥がしに行った時の事

細々と続けています

日付を跨ぐ描写に◇を入れてみました。


20150421 本編に、差支え無い程度に修正作業をした積りですが、まだ句読点の使い方が下手ですので、色々気にしないで頂ければ幸いです。

「私達魔族と、魔物の違いが解る人」


先生が問いかけてくる。


「理性と、知性が有るか無いかです」


一応魔族と魔物の区別はされてるんだな、この間勇者召喚とか言ってたから、俺等魔族は討伐対象で、人族と仲が悪いのかと思ってたわ。

流石ミール、しっかり親の教育を受けてるみたいで何よりです。

けど理性と知性の意味を解って言ってるのかな?周りの子も理解できてるのかな?


「先生!この村に人族を見た時無いんですけど魔族との関係はどうなんですか?」

「人族の国に近ければ近いほど仲が悪いです、国境付近、丁度真ん中あたりだとお互いに気にしないで仲良くしている場所も有ります、この村は大陸の真ん中に少し近いので、もしかしたら町の方に行けば人族に会えるかもしれません」

「じゃぁ先生は人族の事」

「大嫌いです」

言い切る前に力強く言われたよ、何が有ったんだ?これ以上聞かないようにしよう。大陸って言うからにはそれなりにでかいんだろうな、あと魔族側と人族側の都市は離れてるみたいな言い方だな、地図みたいなのは無いのか?


よく小学校の教室の裏に世界地図有るじゃん?この学校には無いのか?後で先生に聞いたら「道具屋で銀貨数枚じゃないか?」と言われた。印刷技術も無いから手書きだし正確性も無いだろう。


「今日は何の魔法が使えるか調べます、みなさん今日は全属性を試してもらいます、それで使える属性と使えない属性をしっかり覚えておきましょう、スズランちゃんは火属性は使わないようにね」


釘を刺されている。心なしかシュンとしてるので少なからずショックみたいだ。


先生が黒板に火水風土光闇と左から順に書き、火を指しながら、

「まずは火からです」

と言い皆で火の練習をする。


この間の授業で、俺は火は出せる事が解っているので、復習と言う事で火を出す。

周りの生徒も出せる奴と、出せない奴が居て、適性が無いと本当に出ないみたいだ。


「今は出せなくても訓練次第では出せるようになりますからガッカリしないでも良いですよ」


と先生は言っているが、子供にそんな事を言っても聞き分ける事が出来るかどうかだ。


順番に黒板を指さし水から闇属性を使用していく。


水はコップ1杯程度の水球。

風はそよ風程度。

土は砂をまずは出してみた。

光は足元を明るく照らす程度。

闇は黒い霧っぽいモヤが出た。


なんだかんだで今のところ全属性出せるのは俺だけみたいだ。だけど他の出せる人に比べ規模が小さいのが気になる程度だ。あと魔法使ったからなんか気だるい。MPとかSPとかそういう感じで体内に有るみたいだ。数値は見えないけど。


【スキル・属性攻撃・水:1】

【スキル・属性攻撃・風:1】

【スキル・属性攻撃・土:1】

【スキル・属性攻撃・光:1】

【スキル・属性攻撃・闇:1】を覚えました


おいおい、神様・・・ちょいと優遇過ぎるんじゃないの?先生も驚いてるよコレ。


俺はスキルの【1】と言う言葉が気になり昨日の続き、毒耐性が伸びないか試してみた、例の植物を探し磨り潰し二の腕に付けてみるが、昨日みたいに痛みが少ない、これは続ければ耐性が上がるんじゃないか?と思い昨日と同じように植物の液体を水で薄めて飲んでみる。昨日は味なんか解らなかったけど青臭いし不味い。

味がなんとなくだけど、解るようになっただけでも意外に効果が有るみたいだ、気分も悪くないし胃も痛くない。しっかりと耐性はついてるみたいだけど、これくらいじゃ耐性2にはならないか。


「日が沈むまであと3時間か、このまま帰るのもなんだし投擲の練習でもしておくか」

と誰に言うまでも無く独り言を漏らし、木まで20mくらいの所から石を投げ続ける、明らかに昨日より外す回数が減っている。狙った所の近くには当たるし小さく丸く傷をつけた場所に10回に2回は当たるようになっている。これなら兎も狩れるか?と思っていたら甘かった。見えるところまでは近づけるが当てられそうな距離になると逃げていく。


「まぁそんなもんだよな、狩人とかすげぇよな、遠距離攻撃かー」


観光地でアーチェリーや弓道部に遊びに行って射らせてもらったから解るけど狙ってる所に飛ばないし当てられる気がしないから無理だな。このまま投擲を強化できるかやってみよう。



相変わらずスズランが待ち合わせ場所に来ないので家に行く事にする。

「おはようございます、スズランちゃんを起こしに来ました」

「悪いわねーあの子寝起きが悪すぎて、今後も迷惑をかけるかもしれないわ。いまから謝っておくわね、ごめんなさいね」

「いえ、大丈夫です、たぶん慣れます」


相変わらず何歳か解らない。スズランと知り合った時から一切見た目が変わってない女性だ。

俺の父さんなんか季節で鱗の色が変わるし、母さんなんか気温で鱗の色変わるのに、とそんなどうでも良い事を考えながらスズランの部屋に向かうが、なんで親は起こさないのか、起こしても無駄なのか、身近な男と言う俺に何かを期待してるのか、その辺は解らないがスズランの部屋にノックしてみるが反応は無い。


「入るぞー」

と一声かけてから入るが起きる気配も無い。


気を失った人や溺れた人にする心肺蘇生法の1番を試す。

肩を叩きながら「起きろ、スズラン起きろ」と反応が無いか確かめる。


「・・・ん・・・ん?」


となんとなく卑猥な感じがする声を出してるのは気のせいだろうか。まぁ良い無理矢理布団を剥がそう。意識が有るのに気道確保とか人工呼吸とか心臓マッサージとかしたら危険すぎる。(絶対にやらないで下さい)


覚悟を決めて布団を剥がすが、部屋着なのかだぼだぼの麻のTシャツに短パンだ。

もう色々と見えて色々やばい。太ももやらヘソが見えたりネックの部分がヨレヨレで胸元まで見えててやばかった、魔族が早熟で、ある程度の年齢で実年齢の2~3倍の見た目になるからって無防備すぎでしょう?中身は子供、体は高校生!

どっかの漫画の逆じゃねぇか!


スズランはいきなり布団を剥がされて眩しいのか寒いのか布団の上で胎児みたいな格好になっている、なんというか全体的にエロい、勘弁してほしい。


ゲームの中でよく見る幼馴染はいつもこんな心境だったんだな・・・と思いつつさらに声を掛けつつ肩に手をかけ、上半身を無理やり起こすが。舌打ちされつつすごく睨まれた。この雰囲気は父親似だ、絶対父親似だよ!殺気を肌で感じる!


3秒ほど睨まれてたが俺だと気が付くと殺気が収まっていく。肌にひしひしと感じる威圧感が消えていく。


【スキル・恐怖耐性:1】

【スキル・魅了耐性:2】を覚えました


魅了耐性が一気に2になった。幼馴染の健康的な露出の多い肌を見たのが原因だろうか?まぁ、実際かなりやばかった。絵で言うなら見せない構図っていうのか?ギリギリで見えませんでした。それがまた良い・・・見せれば良いってもんじゃない。ギリギリを楽しむのも一興・・・何を言ってるんだ俺は・・・。


「・・・着替える・・・」

「あ、あぁ、向こうで待ってるよ」


俺は居間まで戻り待っていると、この世界でよく飲まれてるのか解らないが良く飲んでるお茶みたいなのが、木の湯飲みたいなのに入って出された。俺の家では木のマグカップなんだけどな。木だから取っ手が無くても意外に熱くなかった。


「ゆっくりしてる時間は無いと思うけど良かったら飲んで待っててね」

「いただきます」


女の子の着替えは時間がかかるからな、遅刻しそうなのにゆっくりもしてられないんだけどな。熱々のお茶みたいなのを飲んでると3分くらいで居間に来た。早くないか?と思ったが相変わらず髪は寝ぐせ付いてるし眠そうだ。


「行ける」

と弱々しく言われたのでお茶お礼を言い半分残して学校に向かうが、道中で一言。


「ほかの女の子の布団は剥がしちゃ駄目。私なら別に良いけど」


「あ、あぁ」

他の子には迷惑かけるなって意味なのか、それとも他の女の子の寝顔とか見るなって意味だったのか、乙女心はこっちの世界でもよくわかりません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者が書いている別作品です。


おっさんがゲーム中に異世界に行く話です。
強化外骨格を体に纏い、ライオットシールドを装備し、銃で色々倒していく話です。


FPSで盾使いのおっさんが異世界に迷い込んだら(案)

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ