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魔王になったら領地が無人島だった  作者: 昼寝する亡霊
無人島開拓五年目

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第313話 皆で酒を飲んだ時の事

 収穫祭から五日。あの後は北川にも一応報告して問題なかった事は伝えたが、凄く面白い顔になっていた。

 その顔は俺の殺気の鈍さなのか、知られていた事に対する奴なのか良くわからなかったが、俺は生きてるし周りに被害は出てないしって事で、これ以上は触れないでおく。


「ただいまー」

 故郷の収穫祭なので、俺達五人は転移してベリル村の実家に顔を出した。

「なんで準備しないで、皆家にいるの?」

 家に入ったら両親と義両親がくつろいで座っていたのか、全員がこちらを見てきた。

「お前が孫を連れてくるからに決まっているだろう」

「そうだそうだ。ってか、もう若いもんに任せて年寄りは祭りだけ参加だ。ほれ、抱かせろ。ってかでっけぇな! まだ産まれて季節が一巡してねぇのにこのデカさ……。俺を越えるぞ」

 イチイさんはスズランの方へ両手を前に出し、コルキスを預かるとだらしない顔になった。ってか聞きたくない単語が飛び出したな。

「またオマエさんは娘達に挨拶もしないで孫かい。はぁ、もう親馬鹿通り越して爺馬鹿だねぇ。あれから変わりはないかい?」

 リコリスさんはジト目でイチイさんを見ながら言い、こちらを見て今まで何か変わった事がないか聞いてきた。

「ハイハイでかなり動き回る。むしろ何かに掴まって立つ」

「え? 俺ソレ知らないんだけど?」

「夜はカーム君が結構抱いちゃうから。お昼前とか夕方とかに良く何かに掴まって立つよ?」

「もう立つのか……。成長を喜びたいが、学校に行く前にイチイみたいになられても周りが困るだろ。ってかイチイはどうだったんだよ? それによってはカーム達に色々と教える事もできるんじゃないか?」

「はいはい、玄関でずっと突っ立ってるつもり? まずは座りましょ」

 母さんが手を叩きながら言い、コルキスの事で長くなりそうだった話を遮って皆を座る様に促した。

「あー、そういえばもう何か喋んのか?」

 イチイさんが気まずそうに座ってから、とりあえず何か話題を出した感がする。

「一言って言うより、あー、とか、うー、とかなら。何か真似しようとする気は二人とも強いよ。ね?」

 俺は二人の方を見て何となくで言ってみた。

「んー。何が言いたいかはなんとなくわかるけど、そう言われてみればそうなのかな?」

「んふふー。試せばわかるんじゃない? ママだよー。マーマ」

 ラッテはメルを自分の方に向けニコニコとしている。一番最初に呼ばれる権利は渡さないって感じが強いなぁ。ほら、なんかキョトンとしてるじゃないか。

「ほらコルキス、ジーだぞ! ジー!」

 イチイさんも負けずとコルキスに向かって言い出した。孫に対して干し柿より甘い爺さんはさぁ……。

「あー?」

「じー! じー!」

 メルは相変わらず指をしゃぶりながら不思議そうにしているが、コルキスは元気良く繰り返した。

「喋ったぞ! 俺の事ジーって呼んだぞ! 偉いぞコルキス! 流石カームの……。俺の孫だ!」

 イチイさんは口を開けてすごく驚き、自分の事を指さしながらワチャワチャしている。

「俺の孫でもあるんだぞ?」

「そこはスズランの子って言うのが普通じゃないのかい?」

 いやーリコリスさん。俺とスズランの子ですよ?

「マよりジの方が言葉としては楽なのかな? バーだよ、バー」

 母さんが凄くニコニコしながらメルにバーとか言い始めたぞ? 

「はー」

 うん。マとハだったら、ハの方が舌を動かさないからな。

「惜しい。バーだよ、バー!」

 リコリスさんも参加し始めたぞ? ってか周りを見てくれ。俺とスズランとラッテが少し白い目になってますよ?

 孫は二組目なんだから、もうちょっと落ち着いて欲しいんだよなぁ。毎日会ってないからかなぁ……。



「で、結局二人は親に預けてカームだけ準備か」

 ヴルストが麦酒を飲みながら、タマネギをみじん切りしている俺の所にやってきた。

「あぁ。なんだかんだでまだおっぱい飲むし、スズランもラッテもいても邪魔になるかもって事で準備には参加してないな。ってか手伝わねぇなら向こうに行ってろ。目の前で酒飲みながら絡まれたら、周りにも迷惑がかかる」

「つれないこと言うなよー。久しぶりに顔会わせたんだから、少しくらい飲んでもばれないばれない」

 シンケンはベロンベロンではないが、かなり酔った状態でやってきた。

「いやー、目の前におばちゃん達がいるし? 無理じゃねぇかなー?」

「じゃ、一杯だけ。一杯だけ」

 シュペックはベリル酒をグラスになみなみに入れて俺に渡そうとしている。頬が少し赤いからほろよいなんだろう。

 なんだかんだで一番しっかりしているのが、ヴルストっぽく見えるから不思議だ。飲んでるけど。

「俺だから良いけど、他の人ならその半分でも酔うからな? ってかさっさと飲み干して仕事に戻ると酒が可哀想だからゆっくり飲みたい。俺にかまってないで向こうで飲んでろよ」

 なんだかんだで三馬鹿は、祭りの準備は程々で切り上げられるくらいの地位らしいし、村にそれだけ人が増えているって事だよなぁ。良い事なんだろうけど、始めて見る顔が多くて本当にこの村に住んでるの? ってなる。

 近隣の村から来てる人とか観光客とかじゃないよな?

「お前も程々で切り上げて若いもんに任せろよ。良いから飲もうぜー」

「はいはい。そこにいるお嬢様方が、首を縦に振ったら参加させてもらうわ」

 俺は手を動かしながら、視線で斜め向かいにいるおばちゃんを見る。

「カームは若い女三人分働くから、手の空いてるのを三人連れてきたら抜けて良いわよ」

「あら、そこに丁度三人いるじゃない。あんた達三人がカームの代わりに下準備手伝うんなら、今すぐにでも飲みに行って良いわよ」

「だってさ……。あーあ」

 そう言いながら少し首を横に向けると三馬鹿の背中が見え、既に走り去っていく姿だった。

「はぁ……しかたねぇかぁー。あいつ等料理苦手だしな」

 おばちゃん達が大声で笑っているが、苦笑いしながらシュペックが置いていったベリル酒を一口飲み、邪魔にならない所に置いてから作業を再開した。



「「「かんぱーい!」」」

 なんだかんだであの後は絡まれることなく、それらしい時間になったらスズランとラッテがコルキスとメルを抱いて俺の所まで様子を見に来たので、もう良いんじゃね? って事で抜けさせてもらう事になった。

 おばちゃん達がコルキスとメルを抱き、散々あやしてからの解放だけど。

 スズランとメルが苦笑いするくらい、すげぇ変な顔しながらベロベロバーとかやっていたが、二人は笑っていたのでおばちゃん達も大喜びしてた。

「おー。話には聞いてたけど本当にコルキス君大きいねー」

「だいたい同じ時期に産まれたんでしょ?」

「本当大きいですね……」

 三馬鹿の嫁達が、なんか興味深そうにコルキスを見ながら麦酒を飲んでいる。

「お父さんの子供の頃にそっくりって、お母さんが言ってる」

 スズランは片手に唐揚げが刺さったフォークを持ち、片手にコルキスを抱いて答えた。

 その唐揚げをコルキスが狙って手をワチャワチャさせているが、味が濃いのであげちゃ駄目って事は何となく察しているっぽいので、そそくさと自分の口に放り込んでいる。

「あちゃー。リコリスさんがそう言うんじゃ、コルキス君の将来はイチイさん確定じゃん。大丈夫か? 上の二人みたいに稽古とか言われたらどうすんだ?」

 ヴルストが酒を飲みながら、持っていたフォークで俺の方を指した。

「やれるところまでやる。駄目になってきたらイチイさんに預ける。マジでそれしか方法がない」

 俺は指を上下に振って、フォークを下げろと何となくジェスチャーしながら麦茶を飲む。

 妻二人が飲んでないので、俺も合わせて酒は飲んでいない。

「でー、メルちゃんはラッテさんみたいに、なんか夢魔族の特徴ぽいのあるの?」

 シュペックが唐揚げにフォークを刺し、口に入れる直前で会話が途切れたから聞いてきた。

「あー。あるっちゃある。ラッテより小さいけど、腰の辺りにコウモリみたいな羽が」

 俺は服から出ているラッテの羽を見てから、抱かれているメルの方を見た。

「カーム君。ミエル君にはなかったけど、実はこの羽って成長すると大きくなるんだよ。だから八歳くらいになって、大人と変わらない見た目にならないと本当の大きさはわからないの」

「……え? マジ?」

「マジっす」

 俺は飲んでいた麦茶を置き、真顔で聞き返した。だって羽の生えた夢魔族の子供を見たのはメルが初めてだからだ。

「羽が大きいまま産まれてきたら邪魔じゃん。だからコルキス君の角と一緒で、夢魔族の羽も成長するんですー。ねー?」

 ラッテは少し拗ねた様に唇をとがらせ、そのままメルの頬にキスをした。

「確かに産まれてくる時に大きかったら痛いじゃ済まない。リリーもコルキスも、角は少し柔らかかった気がする。こう、少しグニグニする感じ? 今は堅いけど」

 スズランはコルキスの角の先端を指で触り、少し指を動かすがそれに合わせてコルキスの頭が動いている。

「まぁ、普通そうだよな。牛とかは産まれてくる時生えてないし」

「そうですわねぇ。ってか母親が絶対に死ぬわ。こう、とがった部分がち――」

 そこでシンケンがミールの口を手で塞いだ。ナイスだシンケン!

「そもそも、この村に角が生えている種族はスズランさん一家くらいですし、たまに羽が生えている種族とか……。校長がいましたね。角は」

「「「あー」」」

 トリャープカさんが何かを思い出す様に言い、皆が少し口を開けて首を縦に少しだけ振った。

「竜族って卵から孵るのか、人の形で産まれてくるのか全然わからないんだよねー。ほぼ見ないし、聞くのはなんか失礼な気がするし。水棲系の人達も良くわからないんだよなぁ」

 シュペックがフォークに刺してあった唐揚げを食べ、飲み込んでからなんか核心っぽい事を言った。

 シュペックも水棲系の人達の出産は良くわからないみたいだ。

「ま、生き物的には一匹産んだら母親が死ぬ様な作りにはならないだろうし、島に校長のお姉さんが住んでるから、聞く機会があったら聞いてみるわ。聞くタイミングと雰囲気を間違えたらぶっ飛ばされそうだけど」

 そう言ったらスズランに二の腕を叩かれ、ラッテに頭を叩かれた。

「この間子供が欲しいとか言ってたから、産んでないのはわかってるでしょ? それは失礼だと思う」

「仲が良いけどそう言うのは聞いたら駄目! 一応(・・)女性だけどおねーちゃんはまだ子供を産んでないじゃん」

「……はい」

 俺はしょんぼりして麦茶をすすった。子供の面倒見ていたとか言ってたし、そのくらいなら平気かと思ったんだよ。

 いやさ、校長の子供の時とか知ってるみたいだし、そのくらいは平気な気もするけどさ……。けど一応って酷くないですかラッテさん。

 本当、この世界の常識とかまだまだわからない事だらけですわ。


「おう、孫を抱かせろ。もうお披露目は済んだだろ? ほら」

 皆でわいわい飲んでいたが、いきなりイチイさんがこちらのテーブルに来て手を奥から手前に引き、いいからさっさと抱かせるんだよ! 的な圧を放っている。

「わかってると思うけど、まだ塩辛いのは駄目」

「わーってるよ。リコリスもヘイルもスリートもいるから安心しろ。ほら」

 イチイさんが両手を前に出したので、スズランがコルキスを、ラッテがメルを抱かせた。

「ほら、俺の孫だ! でかいし可愛いだろう! メルは将来美人さんだぞー」

 そうして速攻で自分達のテーブルの方に向かいながら、途中で二人を周りの人達に自慢している。もうやだこのお爺ちゃん……。

「俺の孫でもあるんだ、お前のだけじゃねぇ!」

 そして父さんが吠えた。

「はぁ……。リリーとミエルの時を思い出したわ……。孫ができると俺もああなるのかな?」

「できてみねぇとわからねぇだろ? 今から心配すんな」

「そーそー。あと季節が一巡以上戻ってこないかもしれないし、今は心配するだけ無駄だよ」

「わからないよー? 僕達が早かったし、彼氏彼女との子供ができちゃったらこの村か島の方に来るかもしれないし」

 三馬鹿が好きな事を言っているが、向こうの現状がマジでわからないから何も言えねぇわ。

「この村は子育てしやすい環境だもんね」

「そーですわ! ダンジョンのある街で子育てするなら、静かな場所が最高ですわ! この村の治安は最高ですわ!」

「護衛付きの行商人が最低一組は村にいますからね。しかも自警団も仕事として機能するくらいには村も大きくなりましたし」

 うん、確かに安全だ。夢追い街? だったか、王都の隣にあると言われてるダンジョン周りに形成されたラスベガス現象的な場所がどんなのか知らないけど、偏見だけで言うなら冒険者が多くて治安悪そうだし。

 しかも貴族とかがいないし、法なんか完全独自ルールの可能性も。衛兵とか治安維持部隊みたいなのも、完全にボランティアレベルなんだろうな。

「そういやさ、地味に道とか整備されてるし、少し遠い町とか村の特産品だけ扱う店とか増えてるよね? 後は行商人が情報交換できる集会所もだし、でかそうな宿屋も建設始まってるし。どこかの大きな店の元経理みたいなの雇った? 一気に村の雰囲気変わってるんだけど」

 俺はある程度ベリル村に来ているので、何となく情報は入っているけど……。実際どうなのか気になったので聞いてみた。

「あー、それな。行商人から苦情来たんだよ。人が多いと荷物の積み込みが翌日になる時もあるし、空荷で来る事はないから売る場所が欲しい。酒だからせめて村の中だけは平らにしてくれ。待ち時間がある時に行商人がたむろして邪魔になってたから交流所を作った。だから助言者(アドバイザー)は雇ってないし、勝手にこうなった」

 ヴルスト君。悪いけど俺は貴方の事を正直馬鹿だと思ってたけど訂正するわ。時勢に取り残されてないし、村の事情をすげー把握してる。最悪顔役とか取り次ぎで他の村で通じそう。

「でもさー、商人の護衛がねー。たまに見た目通りの乱暴者というか、問題を起こす奴がいてさー、一回目は厳重注意だけど二回目は商人に次そいつ連れてたら取引中止とか言ってるんだけど、村から少し離れた場所で待機してんだよー。(やぐら)で見張るの僕なんだよ?」

 シンケンが麦酒の入ったカップを口元に運んだが、飲む前に愚痴をこぼした。良いから一回そのカップ置こうぜ?

「あー、あいつ(・・・)ね。僕も森とかの見回りしてるけど、色々汚すんだよ。別に猪とか鹿とか狩ったって問題ないんだけど、いらない内臓とかそのまま放置してるんだよね」

 シュペックにあいつ呼ばわりされるってすげぇな。

「でも村はずれにいつもいる、豚の解体してるオッサン達にボッコボコにされてから見かけなくなったし、その商人も取引禁止にするってよ。酒蔵の管理者が村長に言われてたのを俺聞いてたし。そもそも儲け優先で他の商人からも煙たがれてたし、阿漕な商売してたり素行も悪かったしな。成り相応の護衛を雇ってたんだろ」

 まぁ、そうなるよな。村の評価落としたくないだろうし、ブランド名に傷が付く。

「ってか豚の解体してるオッサン達って、そんなに強いの?」

 俺は気になったので聞いてみた。俺が子供の頃から豚の解体ばっか勧めてきてるイメージしかないんだもん。

「強いかどうかわからないけど、たまに森から村の方に来るゴブリンの首を骨と骨の隙間を狙って一発で落とす」

「何それ怖い。そんな人が村の外れで毎回豚の解体してたの?」

 防衛って意味じゃ森の近くで解体作業してるのはなんとなく合理的だ。

「確かリリーとミエルがコツを聞いてたわ。肉や脂肪の上からでも骨の隙間がわかる方法? って奴」

 スズランがジャガイモのベーコン包みパイをフォークに刺しながら言った。

「初耳なんですが?」

「たまにイチイ義父さんと話してるの見たよー。牧場から見える位置にいるし、体が大きいから目立つし。なんか三人で武器を振って笑ってたし、魔物の倒し方とか話し合ってたのかも」

「この村怖くない? 見た目無害そうなその辺のオッサンが、元技術派の冒険者やってて、その辺りでのほほんと豚の解体とか」

「カームがそれ言うか?」「カームに言われたらお終いだね」「見た目無害そうな魔王が何か言ってるー」

 三馬鹿から突っ込まれた。そうだった、俺も見た目は無害そうな一般人だったわ。

「確かに見た目は黒いだけの一般人」

「威厳とか威圧感がまったくない魔王って、カーム君くらいなんじゃない? 他の魔王を知らないけど」

「服装もその辺の人だもんね」

「町で買い物してても、誰も魔王だなんて気が付きませんわ」

「そうですねぇ。学校の子供達にも、あの人魔王だったの? 商人じゃないの? とか言われてますし」

 女性陣からも圧倒的に一般人という評価が飛んできた。

 しかも村の子供達は、俺の事を商人とか思ってた。子供達が学校を卒業してからあまり顔を出してないから、村に塩とか夏の野菜を売りに来てる商人にしか見えてないと……。

「……こう、村に来る時にさ、上半身裸で筋肉ムキムキで来た方がいいのかな? 少なくとも威圧感だけは出ると思う」

「お父さんだって服くらいは着る。急に無理して、そういうのしなくて良いから」

「そのままでいーんじゃない? 絶対に知ってる人から指さして笑われるよ?」

「あ、はい……」

 確かにいつも服着てるし、最前線にいた筋肉魔王様も服は着てるもんな……。

「今やってみろよ、指さして笑ってやるから」

「じゃ、僕は上着脱いだら指さすよ」

「皆の注目集めるのに、大声で盛り上げれば良いのかな?」

 三馬鹿がニヤニヤし始めたので、ここは久しぶりにふざけるのも一興だ。

「やーってやろうじゃねぇか!」

 俺は立ち上がり、上着を脱いで【肉体強化】で超○貴みたいになり美しいダブルバイセップスを決める。

「ヌン!」

「だーっはっはっはっはっは! マジでやりやがった!」

「よっ! カームは魔王様!」

「すげー筋肉! 肩に焼きたての丸パンでも仕込んでるー?」

「ヌーン!」

 そしてサイドチェストをして超が付くほどの笑顔を決めると、目を細めて微笑んでいるスズランから微妙に獲物を品定めする様な雰囲気が漏れており、ラッテは顎に指を当て首を縦に振りながらニヘラって感じで笑っている。

 あ、コレ今晩狩られる奴だ。

 周囲からは指笛や笑い声が聞こえ、両親のテーブルの方を見ると子供達をこっちに向けてニヤニヤしていたが、途中で止めるわけにもいかないので数分だけポージングを決めまくっといた。

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作者が書いている別作品です。


おっさんがゲーム中に異世界に行く話です。
強化外骨格を体に纏い、ライオットシールドを装備し、銃で色々倒していく話です。


FPSで盾使いのおっさんが異世界に迷い込んだら(案)

― 新着の感想 ―
ああ、更新に感謝。ニヤニヤできる作品はほんときちょう。そろそろ、姐さんに春は来ないんかなあ(笑)
商人さん、何でその護衛切らなかったんやろ。
。まぁ魔法型(近接戦闘、特に暗殺術も行ける)だからねぇ(笑)
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