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第27話 とりあえず仕事の下見に行った時の事

細々と続けてます

相変わらず不定期です


ユニークが1万を超えておりました、皆様に感謝です

すべてを含めスローペースですがこれからもよろしくお願いいたします

20141031

朝起きて、調理場に行き軽い朝食を作ろうと思ったら、メレンゲクッキーは無くなってた。まぁ余ってるよりは良い。

パンにレタスとベーコンを挟み、軽くすます、卵やツナとマヨとか有れば玉ねぎ切って、そのまま混ぜてパンにはさむんだけどな・・・無い物は仕方が無い。

白いごはんと焼き魚と納豆が欲しいです、米高いんだよな。


納豆は大豆を藁で包むんだっけ?納豆作ってもいいけど素人が作っても平気なのかな?


「あら・・・おはよう、貴方お菓子も作れるのね、意外にマメね、美味しかったわ」

「あ、おはようございます、まぁ材料を無駄にしたくなったので、余り物で作ったんであれくらいしかできませんでしたが」

「余り物で一品、しかもお菓子が作れるってなかなかよ?」

「まぁ余ったの卵白だけでしたし」

「そう」

そう言って、パンをかじりながら牛乳を飲んでいる。『え?それだけですか?』とは言えなかった。

「そういえば門番さんに住む所が決まったら教えろって言われたのでこの建物の名前教えてくれますか?」

「クリノクロワ」

「ありがとうございます」

意味は何だろう?音は綺麗だけど・・・


ギルドに行き、前々から目を付けていた仕事を始めようと思う。

「このランク1の防壁修理を受けたいんですが」

「かしこまりました、ギルドカードを提示して少々お待ちください」

そういうと紙に何かを書き始める。


・ランク1・無期限・町の防壁修理

・受理者:カーム:ランク1

・備考:魔法が使える


「こちらになります、この紙を門番にみせれば通行料無しで出入りできます、防壁の工事してる場所は門を出て太陽の沈む方角に壁沿いに歩いて行けば、見えてきます。仕事が終わったら責任者から印がもらえるので、それが無いと仕事が達成できなかった事になります、何か解らない事は?」

「別にありません、けど今日は責任者に話を聞いて何が必要か教えてもらい明日から本格的に始めるつもりなので」

「解りました、印が10個溜まったら、ランクが2になるので持ってきてくださいね」

「はい、一気に30個溜めてから来たらランク3になるんですか? 自分のランクより1個下だと20回必要ですよね?」

「申し訳ありませんが手続きが非常にややこしくなるので、なるべく10個溜まったらお持ちください」

「はい」

結構面倒くさいのか。


早速門に着き「すみません」と声をかけ「住む場所が決まったんですけど」と言ったら小さい詰所みたいな場所に通され「名前は?」と聞かれ素直に答える。

書類を、時間をかける事無く見つけ出した。

「それで、どこに住むことにしたんだい?」

「クリノクロワです」

「あ・・・あそこか、まぁ解った、頑張れよ」

「あの、なんか言葉に詰まってましたけど何か有るんですか?」

「まぁ・・・変人の溜まり場みたいなもんだ、何故か変人は、そこに住みたがる呪いでもかかってるんじゃないか? ってくらい少しぶっ飛んでるのがいる」

「はぁ・・・まぁ隣人は少し灰汁が強かったでっすけど」

「だろう? 大家さんは見た目は美人で俺の好みなんだけどなー」

そんな事知りませんよ。

俺は、ある意味有名な場所に住んでしまったらしい。魔境と呼ばれてない事を祈ろう。


早速門を出て、西に歩き始めると、作業をしてる人達を発見、責任者っぽい人に話しかける事にしよう。

「すいません、ギルドで仕事を取って来たのですがここであってますよね?」

「あぁ? あぁそうだ、此処が補修工事の現場だ、新人って事でいいか?」

「はい、よろしくお願いします」

元気よく答えておこう、こう言う所はハキハキとしてた方が良いし。


「今からか?」

「予定では明日からです、今日は何が必要か聞きに来ました」

「道具はこっちでそろえてる、持ってくるのは弁当か昼飯食いに行くための金くらいだ、必要なら汗拭くタオルとか持ってこい」

「はい、少し見学してもいいですか?」

「邪魔するなよ」

そう言い、いかにも土木作業員一筋で食ってますって感じのおっちゃんが仕事に戻っていく、額に角も生えてて見た目がこえぇよ。まぁイチイさんよりは怖くないけどな。


見学していると、どうもレンガを作っているみたいだ、土とか砂を水で練ってるし、練り終わった物を型に入れて乾燥させて、乾燥させたのを運んで炉に入れて焼いている。

焼き終わった物を、リヤカーに積んで運んでいる、運んでいる先は何所だかは解らないが、きっと補修場所に運んでいるんだろうなーと思いつつ見学を終わらせる。

何をやらされるか解らないが、まぁ最悪肉体強化を、10%まで引き延ばしてどうにかしよう。


「おう、新人予定! 飯食いに行くぞ」

『!?』

ん?何か言われたぞ?

「どうせ(まちのなか)に戻るんだろ?なら行くぞ、自己紹介と行こうや」

「ういっす」

少しそれっぽい返事しておこう。


門を入ってすぐの食堂に入って皆パンを取り出し一品料理を頼んだり定食を頼んだりしている。


「まずは自己紹介だ、俺は『おやかた』で通ってるからおやかたで良い、お前は?」

「カームです」

「よし、肌が紺色で珍しいから『コン』だ『夜』でもいいぜ?」

安直すぎるぜ・・・

「俺は『きつね』」

「俺は『まっちょ』だ」

「つのさん」

「ここにはいねぇけど、他にもいるからそのつど自己紹介しておけ」

「ういっす」

ひでぇあだ名になったな、ちなみに『つのさん』は角が3本だ。『つのさんさん』って読んだら殴られるかな?まぁいいや。

『きつね』さんだけど村じゃ見る事なかったが、狐耳に尻尾とか有って妖狐っぽくていいね!

女性の狐族とか絶対いると思うと少しそわそわする、モフモフしたい。多分スズランに殴られるけど。


「うっし、コン、今日は俺の奢りだ、明日は太陽があの山から1個分上に上がるまでに現場に来い」

あーはい8時ですね。

「わかりました、それと御馳走様でした」

「おう、別に構わねぇぜ。ここは結構安いからな、あとで色町の良い子紹介してくれや」

「あー、まぁ。頑張って探しておきます」

スイートメモリーの場所でも探すかね。


昼間だからと安心してたら酷い目にあいました。

どうやらこの町なのか、この世界なのかは解りませんが、色町は真昼間から営業中で、呼び込み、客引きも過激だった。

腕に絡みついて胸を押し付けて来るし、下着も見えてます、むしろ下着です。


【スキル・魅了耐性・4】を覚えました


ですよねー、胸の大きな肌の露出が多いお姉さんに囲まれたら覚えますよねー。


耐性が上がったと言っても、流石に胸を押し付けられたら少したじろぐ。通りを歩き、セレッソさんのいる店を見つけたので入る事にする。こういう店に入るのに少し抵抗はあるが、割り切れば以外に平気だ。

紹介しろって言われたから一応値段も聞いておかないとね。いきなり行って高かったら最悪だし、ってか相場しらねぇよ・・・


「いらっしゃいませ~」

んーとってもナイスバディー、入口に居る子だから綺麗所が対応してるね。

「今日は買いに来たんじゃないんで」

「お酒ですか~?」

「んー、そうでもないんですよ、今度色町の良い子を紹介してくれって言われましてね、この店の名前を偶然知ったんで下見です」

馬鹿正直に答えて良い物なのか解らないが、目的を明確にしておかないと最悪買わされる可能性もあるからな、仕方が無い非常識になろう。

お姉さんの表情が一気に変わるが最低限の接客はしてくれそうだ。


「そうですか、じゃぁー果実水でも飲みながら中を見てってください、どうぞー」

一気に接客モードじゃなくなったが中には通してくれるらしい、セレッソさんの名前出せばよかったかな?


隅の方に座り、果実水だけ貰い、適度に店内を見回し、特徴と、ある程度の方針を視察する。

適当にお酒飲ませて、話し込んで2階にって流れか。飲み物は有料だけどそれ以外は交渉か・・・

前世でそういう店に行った事が無いから解らんが、素面で見てて面白いもんでも無いな。途中何度も隣の席に座って来て体を擦り寄せてきて「どう?」とか聞いて来るが買わないって解るとすぐどこかに行くから助かる。

酒でも頼んでおけばよかったかな。


大体どんな子がいるか記憶して、帰ろうかって時にセレッソさんが男と階段から降りてきた所を見かける、目が合ったが男を送り出すまでは話しかけてこない、まぁそういうところはしっかりしてるね。


「彼女に殺されるから買わないんじゃなかったの? 気が変わったなら今から上に行こうか?」

ニヤニヤしながら言ってくるが目的を伝えると。

「じゃー私も休憩しようかしら」

そう言って対面に座り食事を取っている。


食べてる時に、艶めかしい舌が唇を舐める仕草とか、少し来る物が有るが気にしないで、あらかた終わっている観察を続ける。特に代わり映えはしないし上から降りて来る女性の特徴を記憶するだけだ。


「ねぇ、本当に買って行かないの?」

「えぇ、何度も言ってるじゃないですか」

「こう言う所に来て女を買ってかない男って本当珍しいわよー? 気になる子とか何人かいたんじゃないの? さっきからずーっと目線を動かして女の子ばっかり見てるけど」

食事を取ってても、見る物は見てるんですね。仕事柄なのか客の目線や挙動には気を使っているみたいだ。


「働く場所が決まって、そこの親方に昼飯奢って貰ったんですけど『今度、色町の可愛い子紹介しろよ』って言われたもので。この町に来たばかりで、色町に詳しくないですし、昨日偶然会ったセレッソさんの店に来ただけですよ。失礼かもしれませんが一応店の子の特徴を大体で覚えてるんですよ」

物凄く失礼かもしれないが、言う事は言って置かないと。

「ふーんじゃぁ私の特徴は?」

「身長は俺より少し低く、胸が大きい、髪の色はピンクに近い赤紫で腰まで有る、服装は黒のレザーで露出は多め、どうです?」

「ふーん私はそういう風に見られてたんだー、確かに失礼ねー。じゃぁ今上に上がって行った子は?もう見えないから見て答えられないわよー」

ふふふーと笑いながら言ってくるが。

「身長は俺より頭1つ小さく、小さな羊みたいな角が有り、やせ気味、顔は少し幼く見え、髪の色は薄い金色、服は露出が少なく清楚な感じ」

「うん、サイテー。お隣さんでも少し引くよー? けどそんな事覚えてどうするの?」

「まぁ『俺胸の大きな子でセクシーなのが良いんだけどいたか?』って聞かれたら見えただけで6人いましたよ、って言えますし」

「記憶力良いのね、けど少し怖いわー」

うん、なんか俺への好感度が、音を立てて崩れて行くのが解るわ。

「じゃぁ貴方の好みは?」

「好きになった子が好みです」

「あらー言い切ったわね、意外に芯は通ってるのね、じゃぁ彼女ちゃんはどんな子?」


「えー。身長が俺より少し高くて、物凄くやせてて胸が無くて、肩のあたりまで有るサラサラの黒髪で、肉好きです。あーあとゴブリンの頭を槍で横に薙いで吹き飛ばせる位力が強いです、正直俺の力じゃ歯が立ちません、一回無理矢理襲われましたし」

「って事は襲われちゃって好きになっちゃったの?」

なんか物凄く興味を持たれたらしく、顔がどんどんニヤニヤしてきている。

「いやいや、お互い好きだったけど、俺がなかなか手を出さなかったからしびれを切らして、向こうから散々誘ってきてたけど、それでも手を出さなかったら襲われたって感じです。今じゃヘタレの笑い話ですけどね」

「意気地が無いのねー、なんで手を出さなかったの?」

「んー、勢いに任せて、子供とか出来たら育てられないじゃないですか? その頃まだ働いてませんし、俺まだ9歳っすよ?」

中身40近いけど。

「しっかりしてるのねー、お姉さん関心したわー」

「解ってくれて嬉しいです」

「あの子なんか彼女さんに似てるんじゃない? けどあの子物凄く優しいから物足りないかもねー、寂しくなったら口きいてあげようか?」

「・・・全然解って無いですね」

「夢魔族の思考をその辺の種族と一緒にしないでよね」


気まずいので話題を一気に変える事にした。

「あーそうそう、値段なんですが、交渉してるみたいなんですが大体いくらで、こう言う所の相場は幾らなんですか? ほかの店に入った事が無くて」

「あらー? 失礼な事聞くのね」

「ここまで失礼な事聞いてたら一緒でしょう?」

お互いニヤニヤしている。

「他の所より少しだけ高いわ、大銅貨3~5枚くらい高いわ」

「いや・・・大体の値段・・・」

「内容で変わるわよ、踏んでほしいとか踏みたいとか」

「もう良いです、ありがとうございました、普通の店より大銅貨3~5枚高いって事で話しておきますよ」

「はいはい、楽しみに待ってるわー、沢山連れてきてね~」


夕食の買い物をして、部屋に帰ろうと思ったら、大家さんに会ったので軽く挨拶したら、少し鼻をスンスンとしたかと思ったら冷たい目で見られた、多分誤解してるけど、何も言ってこないのでこっちから言うのも言い訳みたいなので、特にそれ以上は何も言わなかった。

獣人系の種族って鼻が良くて困るね。


閑話


「セレッソさんさっきの客じゃない客は誰なんですかー?こういう店入って飲まない買わないって場違いですよー?」

「あー昨日私の部屋の隣に引っ越してきた子よ、今日は仕事探しに行って見つけた仕事場の親方にご飯奢って貰ったら『色町で可愛い子紹介してくれ』って言われたらしくて、知ってるのが昨日自己紹介して名前だけ知ってたここに来たって訳」

「ふーん、じゃーいつかは来るんですね、結構私の好みだったからー狙っちゃいますよー」

「多分無理よ、故郷に彼女を置いて来てるし、あの子自体堅い子だから、あと彼女さんが凄くこわーい人なんですって、ゴブリンの頭を槍を横に振って吹き飛ばすくらい力も強いみたいだから『浮気したら半殺しにされますよ、あと勘もするどいし、ははは』ですってよー、だからお酒飲んで話するくらいじゃないかしら? すり寄って胸を押し付けても、多分あの手の子は無理よ、諦めなさい」

「ざんねーん、隣に座ってお酒飲むだけでも良いかなー、片思いっぽくて、それか、彼女さんに貸してもらおー」

「彼女さんに会えたら交渉してみなさい」


夢魔族の精神は太いみたいです。

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作者が書いている別作品です。


おっさんがゲーム中に異世界に行く話です。
強化外骨格を体に纏い、ライオットシールドを装備し、銃で色々倒していく話です。


FPSで盾使いのおっさんが異世界に迷い込んだら(案)

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