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第25話 町に出稼ぎ行った時の事

細々と続けてます。

相変わらず不定期です。

今回は文章少な目です。


20150609 本編に影響が無い程度に修正しました。

年越し祭りが済み春が来る頃に「明日からまた学校が始まります」と広場で先生が告知をしていたので学校に行く事にする。


早ければ2~3年で卒業と言う話だったが、俺は今年自由登校だったから特に問題無く卒業だろうと思いつつ、スズランとの待ち合わせ場所に行く。

が、いつも通り来ないので起こしに行く。


ちなみに冬の間に【細工:2】【回復魔法:2】【肉体強化:2】に上がっている。

もちろんトンボ玉作成中と筋トレ中に上がった、回復魔法は間違って溶けたガラスが手について、火傷をした時に使ったら上がった。使う機会が殆ど無かったのになぜ上がったのか本当に解らない。


教室に校長と先生達が入って来て。

「えー皆さんは生きて行くのに特に問題の無い程度の知識と力が有ると判断し明日から大人の仲間入りと言う事で大丈夫です。皆さん卒業おめでとう、冬の休みに入る前にどうやって働くか親と話し合いましたか? それがまだなら早めに話し合をして決めましょう」

そう言うと教室から先生達が出て行く。

おいおい、なんか卒業式超簡単だな、ってかそんな話聞いて無いよ。スズランさん?俺にちゃんと伝えました?


後で聞いたら首を傾げて「ん?」の一言で済まされました、少し酷いんじゃないんですかね?


クラスにまだ残ってる三馬鹿に聞いたら、全員村に残るとの事。その相方も同じらしい。

あれ?もしかして町に行きたいの俺だけ?

「お前等、村に残って何するんだ?」

「あー? 俺は醸造蔵で働く事になった、最初は雑用だけど校長の独断で蒸留器を増やすらしいから小屋の増設とかで人手がいるからな」

「僕は森側の警備と巡回、目も良いから櫓にも登る予定だね」

「ボクは鼻が良いから街道沿いの見回りー」

おいおい全員決まってるんじゃないか、具体的に決まってねぇの俺だけかよ。中身が40歳近くなって無職か?いやいや、俺は町に行ってギルドの日雇いの仕事で足りない技術を勉強しに行くって決めてたじゃないか。

親に反対されたらそれこそ無職だ。


「俺・・・スズランのせいで卒業後どうするか親に言って無いんだ・・・町に行きたいけど親に反対されたら明日から無職だ」

この世界だと遊び人って言った方が良いのか?

「大丈夫だろ~町に行く事を反対されても村の発展に村長の横から口出して雑用してれば」

「そうそう、なんでもできるんだから何も無いって事は無いんじゃないかな」

「そうだね、カームは器用だし」

皆、とりあえずいつもみたいに、目を合わせて話そうぜ?顔逸らされて話されるとおっさん不安だよ。


とりあえず夕飯の時に両親に話してみる。

「俺さ、卒業できたけど、村で働かず町に行って色々勉強してきたいんだけど」

そう言ったら。

「お前の人生だ、好きにしろ。俺はお前がどこで野たれ死のうが構わん、ただ野たれ死んだら、スズランちゃんが可哀想だから定期的に手紙を出すか顔を見せに来い、歩いて半日だろ?」

「スズランちゃんが納得してくれるなら良いんじゃないかしら?」

俺の話なのになんでスズランの単語がちょこちょこ出るんだ?まぁスズランには収穫祭の時に竜族の女性と一緒に話してる時に一緒にいたから平気だろう。

と、思ってた俺が甘かったです。



「30日に1回は会いたい」

月1回は会いたいって事か、だよな~収穫祭後、何回か空家で楽しんでたし。

「解った、30日に1回戻って来るよ」

そう言って俺は町に行く事にする。



「んじゃ行ってきます」

「気を付けて行ってこい」

「30日に1回は戻って来るんでしょう?平気よ~」

背中に改造背嚢と、腰にマチェットとバール、担ぐようにスコップを持ち出発。

ってか町に出稼ぎに行くのに見送りが軽いな。ってか町まで半日だからね、そんなもんか。


村長が「カーム君が居なくなったらこの村はどうするんじゃ!」とか言ってたが、ヴルストが押さえつけてる内にさっさと街道に出る。

村長は俺に依存しすぎだな、まぁ軽い挨拶をしてから町に向かう。


有る程度基盤が出来上がって施設を作るノウハウも出来上がってるんだからあとは増えてくだけだからな。まぁ何年も町にいないし、3年くらいだな、仕事をするのに3日、3週、3月、3年言うし。


道中はいたって平和、村長が街道沿いに無理やり増やした畑や疎水が有り、歩いて30分は村の中だなーって気分になって来る。

2年前の、町に初めて行った時は、村出て直ぐに畑が無くなったからな、そう考えると魔法ってすげぇな。


本来は1時間置きに小休止を挟みたいが中間地点の簡素な東屋まで急ぐ、なにせ太陽を見たら昼に近いからね。昼食はスズランが珍しく早起きして作ってくれた弁当だから少しウキウキさ。


開けてビックリ、から揚げ弁当だ、しかも見た目茶色ばっかり。から揚げ数個と白パンなんですけどね。野菜も入れてくれよ・・・しかも白パンなんか切ったりしてないから本当に茶色しか無い。


なんやかんやで野生生物や魔物に会う事無くエジリンの町に着く

町の門の前には人が並んでいるので最後尾に並ぶ。町に入るのに大銅貨5枚だったよな、と思いつつ「次!」と呼ばれたので前に出る。

「ベリル村のカームです、2年前に一度だけ中に入った時が有ります」

「あー少し待ってくれ」

なにやら書類を見ている。近隣の村で纏めてるんだろうか?


「有った、見た目に特に変化無し、身長が伸びたくらいか、滞在目的はなんだ?」

「出稼ぎです、30日に1回位村に戻ります」

「そうか、悪いがその度に大銅貨5枚支払ってもらうが大丈夫か?」

「えぇ構いません」

「とりあえず滞在先が落ち着いたら報告してくれ」

「今日の所はベリル村の学生旅行で使ったあそこです」

指を指しつつ言う。

「あーあそこね」

そう言いつつスラスラと何かを書き込んでいく。

「通っていいぞ、問題は起こすなよ」

返事をして、宿屋に向かい、恰幅の良いおばちゃんが。

「いらっしゃい、あらあなたベリル村の、肌の色が特徴的だから覚えてたわ」

「ありがとうございます、今回は出稼ぎにこっちに来ました、とりあえず集合住宅が見つかるまでお世話になります」

「10日泊まるなら割引にするよ」

「んー10日以内に見つけたいですね、で、1日いくらになります?」

「1人部屋素泊まり大銅貨3枚10日契約なら大銅貨2枚、10日契約にしておいて6日目までに見つかれば1日契約用で良いんじゃないかい?」

「そうですねソレで行きましょう」

部屋に荷物を置き早速家さがしに行こう。


とりあえず大通りにいた道案内をしてくれる自警団の人に聞いて見た

「あー、すみませんこの町の集合住宅の場所を教えてください」

「ん? 下級層か? それとも中級層? 上級層ではないよな?」

「まぁ参考程度に中級と下級を」

「それなら太陽の上る方の門側が下級層で太陽の上る方を見て右手側の門が中級層になってる」

東と南ね。日照時間や下級層の位置的に西側が上級層なんだろうな。

「ありがとうございます」「相場が中級で30日銀貨5枚で下級が2から3枚だぞ」

お礼を言い、下級層に向かう、俺なんか下級でも十分だな。


ある程度歩いて、めぼしい場所を決めておいてから飯を食って宿に戻る事にする。


ここはスズランが、から揚げ食いまくった食堂だ。

「いらっしゃい、あーあんたは大食いのお嬢ちゃんと一緒にいた」

「どうも、あの時はありがとうございました」

空いている席に案内され。

「お兄ちゃん肌が特徴的だから覚えてるよ、今日はお嬢ちゃんと一緒じゃないのかい?」

むしろ俺と一緒にいたから覚えてたって雰囲気だな。


「俺だけ村から出稼ぎに来ました」

「そうかい、で、から揚げかい?」

「いえ、昼がそのお嬢ちゃんの手作り弁当でから揚げだったんですよ、日替わり定食で」

「残念だね、日替わり定食はから揚げだよ」

「・・・なんか適当に大銅貨1枚で出来るだけで」

「あいよ」

おばちゃんは笑いながら厨房に向かった。


そして宿屋に戻って、特にする事も無いので早めに寝た。

から揚げの悪夢を見た。

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作者が書いている別作品です。


おっさんがゲーム中に異世界に行く話です。
強化外骨格を体に纏い、ライオットシールドを装備し、銃で色々倒していく話です。


FPSで盾使いのおっさんが異世界に迷い込んだら(案)

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