表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/324

第21話 なんか知らない内に村が賑やかになっていた時の事

細々と続けてます

相変わらず不定期です


20150604 本編に影響が無い程度に修正しました

あれから色々有り、俺は畑を合計10面耕して報酬をもらい、村の土魔法が使える人達に畑を開拓するイメージを教えたら「とりあえず増やすだけ増やしておこう」と言う方針になり。学校が終わったら大人に混ざり一緒に畑を耕していき、魔法が使えない人達は柵を作り畑を囲って行く。聞いた話ではある程度の畑と、借家2軒って話だったらしいが何所でどうなったのかは知らない。予定は未定だ・・・

報酬は皆に教えた魔法の授業料として、さらに銀貨10枚もらったが「魔法を教える金額的にはどうなのだろう?」と思いつつ「まぁ相場も魔法の価値も知らないし仕方ないね」と自分自身に納得して、それ以上考える事はしなかった。


町への街道沿いに畑が広がり、簡易的な家も増え、村長は町のギルドに行き「村民募集!簡易的な家と畑を貸します。値段は要相談。お金が無くても有る程度の食糧と家と畑を貸します!頑張っただけお金が手に入ります!」と張り紙を出してきたみたいだ。

まぁこの世界だから通じそうな文面だな。なんかよく電柱に張って有りそうな黒に近い金貸しの張り紙みたいだ。


後日、村に人が増えたのは言うまでも無い。

安定した、安全な生活を求める人も多かったのだろう。町には町なりの職があるが、こっちの世界にも酪農や農業の需要も有るからな。

それなりに大きい町なのにスラムが有ったりして、町の管理者とかどうなってるのよ?

主に低級区の人や、スラム化してた場所の人達が多かったが「郷に入っては郷に従え」の考えが有るのか、多少気の荒い人や軽犯罪者的な人も「この村で金が無くても家と畑を貸してくれるって本当か?」「俺、盗みやって捕まった事有るんだけど」と言ってくるが村長が「畑でできた物を売った金で来年返してくれれば良い」「まだ小さい村だし盗む物も無いからのう」「食料は小麦や干し肉の蓄えがあるからある程度は平気じゃぞ」「なーに、嫌なら出て行けばえぇんじゃよ」と言ってどんどん増やしていく。 


酪農や農業をやった事が無い人も、村の者が総出で教えた。人口が有る程度増え、収穫も終わっているので食糧問題に少し問題が出てきた。そして何故か会議に俺も呼ばれた。


「それじゃぁ話し合いでも始めるかのう、ワシが早まって村人を募集したのが原因じゃが、冬も近づき今まで村で暮らしてきた者達の食糧は問題無いのじゃが、最近村に来た者達の食糧が心配じゃ、何かいい案はないかのう」

「損得考えずに各家の蓄えを少しずつ出し合って冬を越してもらうしかねぇだろ」

「せめてどこがどれだけ食糧を出したか書いておくべきだろ?」

あーだこーだと話し合いが進むが「うん、これ会議じゃないね」とメモを取りながら話聞いてたのが馬鹿らしいな。

「カームも何か意見出せよ」

「え?あぁ、はい。今までの話を纏めると」メモを見ながら要点だけを拾い意見を言ってみる。

「えー、話を聞いた纏めと、落とし所と俺の意見を。まずは食料を出してもらった家のメモを取り増えた村人に『貸す』と言う形で来年に収穫した麦で返してもらう。

本来町に売るはずだった食糧も『貸す』と言う形で。新規入村者には1年目の収入は耐えてもらう形にして、2年目からお金が手に入ると言う事にしてもらうしかないんじゃないですか?道具や嗜好品なんかは少し位融通を利かせてあげれば良いと思います。

まぁ募集時期も間違ってた気もしますが、増えちゃった物は仕方が無いとして、なんだかんだ言って人口も増えましたし生産力もそれなりに上がります。

この際、家畜も殖やす事も考えて、雑草の多い荒野に柵を作って放牧も考えましょう、ついでに冬の家畜の餌用の畑も作っちゃいましょう。

あとは自警団ですかね?一応防犯はするべきですね、一応更生中と言っても、元軽犯罪者もいますから巡回や見回りも必要でしょう。

畑も増えたので見張り台も作って、魔物を見つけやすい様に上から見渡せるようにしておいた方が便利でしょうね。

あとは増えた人の為に井戸の増設、近所の川から疎水を引き、日照り対策用に水も引きましょう。

あとは『これが欲しい、これが足りないな』と思ったらその時に増やしていけば良いでしょう。何か質問は?」


それっぽく纏めたり足りなそうな部分を補ってみたがどうだろうか?納得してくれるか?


「お・・・おう、なんとなくしか解らねぇから、わりぃけどもう少し纏めてくれ」

纏めた積りなんだけどなぁ。

「色々と村長が悪い。新しく来た人には食べ物を貸して食べ物で返してもらう、酒とかは皆で少し奢ってやる。見回りをする。家畜をふやす。家畜の餌専用の畑を作る。井戸を増やす。川から村に水を引く。村長が悪い」

「最初と最後の村長が悪いのは解ったが、なんで餌用の畑も作るんだ?俺達のが余ったらそれをやれば良いじゃねぇか」


村長が何とも言えない表情になって、何か言いたそうにしてるが続けよう。


「家畜が増えればそれだけ餌も必要です、そうすると冬に餌が無くなり家畜が飢えて死にます、折角増えたのに潰すのはもったいないでしょう? 俺達の蓄えも減らす訳にもいきませんし、最初からコレは家畜用と別けとけば、俺達が飢える事も無いです。上から下まで全部食べてもらえるトウモロコシとかがいいかもしれませんね、細かくして乾かせば腐りませんし」

「なんとなく解った、俺は頭が悪いからそう言ってもらえれば解る」

周りの皆もうなずいてる。


やべぇよ・・・周りの大人がこんなので俺がまとめ役なんかしたら、毎年色々やらされるぞ、頭の良い奴を連れてきてもらった方が良いなこりゃ。


「カーム、おまえもう学校行く必要無ぇんじゃねぇか? どうやったらそんなスラスラと考えが出て来るんだよ」

やっぱりこの話し合いは、話し合いでしかありませんでした。


「おまえの魔法でどうにかならねぇか?」やっぱり来るね、この手の話題は。

手の上にレンガを出し話す。

「あー、一回試したんですけど、焼きレンガをイメージして出したら、日が少し傾いただけで消えました、多分魔力が切れると消えますけど、土を盛り上げるのは平気です、消えません。元から有った物を魔力を使って形を変えるだけなら問題無いと思います。

だから井戸を掘ったり、川から水を引くのは多分できます。けど周りに石を積んだりするのは俺でも無理です。それだけの腕が無いんで。それはやってほしいんです」

「井戸掘るのは手間だから、魔法で井戸掘りが出来るなら文句はねぇよ」

「そんな事まで試してたなんて、畑を耕すだけでもすごいと思ってたのに先生嬉しいです」

いつの間にか、集会所の隅にあった鉢植えの植物からビルケ先生が涌いた、植物ならなどこでも移動できそうで怖い。


後は適当に話を纏め、村長が会議終了を宣言し終了となった。父さんが夕方酔っぱらって帰ってきたがすごく嬉しそうだったので多分酒盛り中に俺の話になったんだろう、子を褒められて嬉しくない親は少ないからな、俺、子供いなかったけど。



方針が決まったら行動自体は早かった、「冬になる前に決めちまおうぜ!」と皆が必死になっている。なんだかんだ言って村が大きくなるのに反対する人は少ないみたいだ。

どこに井戸を置くか、水は街道沿いに引いて畑に流せるように、村の近くに小さな池を2ヶ所作り水浴び用や、鴨みたいな水鳥や魚も繁殖できるように。これには母さんみたいな水生系の村人に意外に喜ばれた。人の割合が多くても水生系の本分はしっかり有るらしい。

井戸をどこに置くかは村長や年長組が決めたのでまずは地面を円状に隆起させた。

「おい、下げるんじゃ!」と言われたがどこまで掘れば、水が湧くか解らないので土が湿ってる場所のアタリを付けている、その後は言われた通りに地面を沈下させていき、水位が1m位になるようにする。


「養魚所の池はもう少し深くしないとダメです、浅いと水鳥に食べられちゃいます。もう少し深くても良いので魚を取る時は任せてください」

水生系魔族のお姉さんが嬉々として口を出してくる。アドバイスを貰ったので素直に聞いておこう、浅い方が捕りやすいと思ったけど、この辺の知識は皆無だからね。正直助かる


【スキル・属性攻撃・土:4】を習得しました。


「流石に上がるか」とつぶやく


あとは疎水作りだけどある程度杭で場所を決め、川、水浴び用池、養魚所、街道沿い、川ってな感じになり予定では深さ0.5m幅1m程度の物を引く積りだ。こればかりは即出来ると言う訳では無いので「なるべく冬までには」との事だった。


これ例の街作るゲームだよね?俺やったこと有るもん!リアルタイムで進んで、俺が市長じゃないけど!

村人「どこが解らないか解った!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者が書いている別作品です。


おっさんがゲーム中に異世界に行く話です。
強化外骨格を体に纏い、ライオットシールドを装備し、銃で色々倒していく話です。


FPSで盾使いのおっさんが異世界に迷い込んだら(案)

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ