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第16話 初めて町へ行った時の事 前編

細々と続けてます。

相変わらず不定期です。

はじめて村と町の名前が出てきましたがそういうの考えるのは個人的にとても苦手なんですよね。


20150531 本編に影響が無い程度に修正しました

この村にも修学旅行みたいな行事は有ったらしい。


2年生になり、最初の討伐実習から半年後。

「皆さんも2年生です、町の事も知っておかないといけない時期ですので、収穫祭前に町まで泊りがけで行きます。予定は3日です。」

どうも1ヶ月後の収穫祭前の忙しくない時期に、隣町に行くらしい。要約するとこうだ。


1日目。移動、中間地点で昼、検問所を通り街に入り宿へ。

2日目。自由行動、悪い事しなければ何をしても良いとの事。

3日目。帰宅


らしい。夜の移動制限は特に無いが、夜の街は色々治安の悪い所や色町も有るらしいので注意が必要みたいだ。まぁ見た目が大人で酒飲める俺には別に娼館とかも問題無いけど色々怖いからね、病気とか。特にスズランとか!


なので準備は念入りにしておこうと思う、ちょこちょこと小遣いを稼いでたので前回討伐授業で使った物とは別な大き目の背嚢を買い、現代風軍用リュックみたいにMOLLEに改造しておいた。

背面や側面を皮の紐を使い縫い付け小物を入れる皮の小物入れも複数用意して、肩の所に綿を入れ腰の所をベルトにして完成。

全体で25kg位入るように調整


・メインの大きい所

革袋に入れた着替え一式、2日分

革袋にタオル類、数枚

麻紐

食料箱・5日分は入る

小箱1に保存食3日分と塩と砂糖

小箱2に蝋燭と火口とマッチを入れて革袋に入れる

毛布

取り出しやすい一番上に雨具


・各種小物入れ4つ

背面上部左、小箱3に砂糖と村で良く飲まれてる茶葉と乾燥ハーブを革袋に入れる。

背面上部右、小箱4に針、糸、スプーン、フォーク、砥石、釣り針。

背面上部中央、小箱に薬品類、この村では液体系の回復剤みたいなのを見た時無いのでポーション類を見かけたら後々考えよう。

背面上部中央の上、1から3を合わせたくらいの大きさ、今回は何も入って無い、ここは行く場所によって、色々入れる物を変えようと思う。


・リュックの背面の開いてる所にフライパン、ヤカン、片手鍋、小物入れ4の上部にぼろい毛布、水袋を縛りつける。

これを背負い走ったり跳んだりして音が鳴らないようにして準備はOK

スコップを持ってバールを腰に挿せば一応完成だ。


遠出する時や、夜に行動する場合は荷物は増えるし、これにランプや油も側面に追加される。

コンセプトは『これさえあれば1人でも1週間は平気じゃね?』をイメージして作った。

前世では「常に備えよ」って事で、狭くなるがこれより多い荷物をリュックに纏め玄関に置いていたもんだ。

そのまま持ち出したら手斧とかサバイバルナイフとか折り畳みスコップとかバールが有って警察に見つかったらものすごく怒られそうな気がするけど、緊急時位許してもらえるよね?もう死んじゃってどうなったから知らないけど。父さん辺りが処理してくれた事を祈ろう。


火や水は魔法で出せば良いって思うけど魔法が使えない状況が有るかもしれない。そう考えると持たずにはいられない。マッチや蝋燭は重くないので常に革袋で防水処理して入れておいて損は無い。

って事で予定の1週間前から保存食と食料以外を揃え部屋に置いてある。


そして当日になり工事現場とかで腰に工具を色々入れられるキットみたいなのを腰に巻き、バールを挿しスコップを持ち、背嚢の肩紐の所に、簡単に脱着できるように、ナイフの鞘を付けられるようにしておいた。

保存食と3日分の黒パンを母さんからもらい「お土産はいらないわよー」と言われ、父さんには「荷物がいちいち大袈裟だな、初めての町だからって羽目を外すなよ」と言われながら家を出た、がスズランは待ち合わせ場所に遅刻してきた。こんな時くらいは寝坊は止めようぜ?

もちろんイチイさんに「町で逢引宿に連れ込むんじゃねぇぞ」と笑いながら言われたが目が笑ってないので「他の皆がいるんで」と濁しておいた。


引率のフィグ先生曰く、3回休憩をはさみ町に行くらしい。

もちろん馬車なんか無い。

学校に着くとヴルストが一番に「お前の背嚢便利でかっこいいな!」と言ってきた、前世の記憶を頼りに自作したからね、デカい背嚢一個だけって事は無いさ、思いのほか女子組も荷物が少ない。修学旅行とか宿泊学習とかの時物凄く持ってきてた子とか居るけどこっちの世界じゃあまり関係ないのか?と思い気が付いたら俺が一番荷物が多かった。

どうしてこうなった!


決まった場所で休息と食事を取りつつ防壁みたいなのに囲まれた町にたどり着く、特に魔物とかが現れる事も無く無事に着いた。ってかでけぇ!



先生が門番の人に「ベリル村の生徒です」と言っている

おぉぅ、俺、初めて村の名前知ったぜ?

「ようこそエジリンへ、武器の携帯は認められてないので宿屋に着いたら預けておくように、それと1人づつこっちに来て書類に名前を言って通行書を貰ってくれ。本来なら滞在費として大銅貨5枚を徴収するのだが村の行事で毎年来てるから今回は無いから安心してくれ。」

と言い慣れたようにスラスラと言い、自分の番になるまで待つ


「名前を言ってくれ」

「カームです」

と言うとこちらを見てスラスラと何かを紙に書いている、見た目の特徴を書いているのだろうか。

しばらくすると、魔法処理されてるのか破れにくそうな紙に、俺の名前と名前を聞いてきた人のサインみたいな物と、小難しい模様が描かれている判子を押して終了。一応セキュリティ的な物は有るんだな。

「一応悪い事はしないように、窃盗や殺しとかすると罰せられるから気を付けるように、それとこの模様に魔力を込めると滞在日数や訪問回数や犯罪歴が出るから、次来た時にも使えるので無くさないように」

と言われ町の中に入る。全員に言ってるのだろうか?ってかこれ便利過ぎ、

全員が揃うまで待っているが特に時間はかからなかった。


「はい、では宿屋に向かいます、宿代は事前に親から徴収してるので大丈夫です、宿のランクとしては中の中か中の下辺りですので安心してください。ちなみに宿はあそこです」

と500m位先にある大きい建物を指差す

「ちかっ!」と声が漏れた


「はい、4人部屋で男子2部屋女子2部屋です、夕食は日が落ちてからならいつでも提供してくれます。酒代は宿代に含まれてないので飲みたい人は自分で払ってください。はい、武器を置いたら自由行動です点呼は明後日の朝に門の前でしますので遅れないように」

在り来たりだな~と思いつつ3馬鹿と一緒の部屋になる。

「これからどうするよ?どうするよ?」

とそわそわしながらヴルストが言ってくるので

「あーぶらぶらする、夕食が食べられる時間までもうちょっとあるから少し周りを見て歩きたいね、意外に大きくてびっくりしてるから探索とかもしたいし物も見たい」

「僕等はゆっくりしたいよ」とシンケンとシュペック。


「んじゃ俺はカームに付いて行くわ」

出歩く組と、部屋でのんびり組が見事に分かれたので「夕食が食える時間までには戻って来る」と言ってヴルストとで歩く事にする、時間にすると3時間位か?


門から向かい側の門の中央通りを往復するだけにする。

ヴルストと一緒にだらだらと歩きながら色々とこっちの世界の文字でおおざっぱに書き細かい事は日本語でメモを取る。

途中で何を書いてるんだ?と言われるが「んー、物の値段の違いとかどこに何が有るかとかかな、ほら、あの肉なんか村より少し安いぜ?村の方が安い奴とか有るけどな」と適当に喋りながら歩くが「お前、その文字なんだ?全く読めねぇぞ?」と言われたので「俺が考えた記号、これで何が書いて有るか大体解る様にした」と濁しておいた。


歩きながら「さっきの出店よりこっちの方が安い」とか「こっちの方が質が良い」とか色々話しながら向かい側の門に着きそのまま戻って二人と合流して飯を食った。

酒どうするよ?とヴルストが言ってきたが今日は止めておいた。味は可もなく不可も無くって所だな。


明日は適当に町の中を探索かな。

主人公が魔王クラスまで登り詰めるのにはまだまだかかります、のんびり行きましょう。

主人公の背嚢は近代の軍用リュックを想像していただければ幸いです。

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作者が書いている別作品です。


おっさんがゲーム中に異世界に行く話です。
強化外骨格を体に纏い、ライオットシールドを装備し、銃で色々倒していく話です。


FPSで盾使いのおっさんが異世界に迷い込んだら(案)

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