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第170話 一日中酒を飲んでた時の事

 俺は今、必死に巨大トマトと格闘している。

 かなり前に、皆には内緒で余っていたミスリル製の包丁を作ってもらった物を、自宅の棚から引っ張り出してきて巨大トマトに突き立て、分厚い皮を剥き、ドロドロの種を取りだして実を細かく刻んで、トマトソース用の下処理した物を大量に作っている。

 主にパスタのソースと、鳥肉を煮るのに使うからだ。

 ちなみに衛生概念の問題で、持ち手から刃先まで無垢で作ってもらった。

 皮を剥いたトマトの実をざく切りにして、ザルに開けて、他の手伝いの男性が手で軽くつぶして寸胴鍋に入れていくが、いい加減腱鞘炎になりそうだ。

 朝からトントントントンとずっとだ。この手伝いの男性だけど、料理経験がないから、俺が切った物を潰す係りだ。

「どうせ潰すんですから、雑に切ってもいいので切るのを手伝って下さいよ!」

「いや、すまねぇ。奴隷になる前に、自分で酒のつまみを作ろうとして盛大に指を切ってから、包丁だけは持たねぇようにしてるんだ。料理が血塗れになっちまう」

 赤いから別に気が付かないと思うけど、血が出てる手で調理だけは御法度だ。ブドウ球菌でなんかがダメだって聞いた気がする。

 料理の出来る女性? 生パスタ作ったりパン焼いたり、下拵えでクソ忙しくて出払ってます! 他の男性? 会場設営で忙しいらしいよ! ってか料理できない女性はサンドイッチ係だよ! だから俺がトマト切ってんだよ!

 この男性? 運悪く作業中に盛大に転んで、筋が延びきってるから安静にしてろと、アントニオさんに言われたらしい。足下を見ると足が動かないようにきつめに包帯が巻いてある。

「あ゛ー。しゅーかくさいっだぁー!」

「カームさん何叫んでるんだよ。ビビっちまったじゃねぇっすか」

「行き場のない怒りを、意味のない叫びで放出中です。誰か手伝ってくれー!」

 叫んでいたら、出来上がった料理を運んでいたパーラーさんが、

「あ! ある程度溜まってますね。トマト持って行きますねー」

 気を使って、笑顔で寸胴鍋を持って行ってしまった。

 あぁ、溜まってたトマトが一気になくなった。目に見えて成果がわからないと、俺の気力とやる気がドンドン減っていく。

 賽の河原で石積んでて、鬼に蹴り壊されてる気分だぜ……。

 おいキース。テーブル運びながらこっち見てにやにやすんな、魔法で水球ぶっ放すぞこんちくしょー!

「あ゛ーも゛ー」

 意味のない魂の叫びが包丁をまな板に叩きつける音と一緒に漏れた。


 クソ忙しい時間も終わり、昼食を食べ少しだけ忙しさも収まり、俺は各村に転移して、設営状況を転移して確認しにいく。


 第二村だが、人族中心なので前々から色々質素だったが、祭り中も質素だ。

 前に盛大にやったらどうだと言ったが、生まれてから今までこんな感じだったから、急には変えられないと言うことで、教会でミサ的な物を開き、各家庭で少しだけ贅沢な食事をとるらしいが……。

 普段より少し贅沢イコール、各家庭で鶏一羽と豚肉や魚やフルーツ、酒も出る……。思っていた以上に贅沢じゃない?

 最低値が底上げされてるから、こうなっちゃったんだろうな。けど騒がない……。

 ミサ会場は午前中で設営し終わったらしく、教会に入りきらない人用に、入り口の横に簡易的に大きいテントが張ってあるだけだし、アドレアさんも手伝っているらしい。

 第一村の人族はあまり祈らず、バカ騒ぎするからこっちに待避してるんだろうか? 初めて島に来た時にお酒飲まされて、結構大変な目に遭ったみたいだからなぁ……。祭りの時は、こういう感じな方が良さそうだな。

 んー、教会の周りは厳粛な雰囲気だけど、あんな神を見ちゃってる俺としては複雑な気分になる。だって神様ジョーク飛ばしたり、変な空間の一角に喫茶店風なオブジェが出来上がってたり……。

 しかも石像とかマジで筋肉ムキムキだし。ナイスミドルな紳士風とは大違いだ。

 言わないけどな。

「大いなる我らの神と、豊穣を司る神に感謝を……」

 教会の中を覗くと、個人から家族単位で礼拝に訪れ、一緒に連れてこられた神父さんが小さな石像に向かって祈り、その後ろにいる家族も祈っている。

 祭壇には様々な野菜と果物、オリーブオイルと新鮮な魚、多分絞め殺された鶏が乗ってて、果実酒が真ん中に置かれていた。

 祈りが終わると、祭壇の果実酒を礼拝に来た家族に回し飲みさせていた。

 ふむ……、それっぽい。

 簡易的なテントを覗くと、中で炊き出しがされていて、アドレアさんと女性達がスープを配っていた。

 本当に質素すぎるな……。酒類もあったが、酔っぱらうと言うより清めに近いっぽい?

 祭りは楽しくやろうぜ! とか言ったら、ぶっ飛ばされそうな雰囲気がプンプンする。文化の違いって怖い……。

 そして視界の隅に映るピンク色の髪……。なんであんたここで酒もらって飲んでんだよ。飲みたきゃ礼拝しろよ。ってか崇拝される側だからいるの?

「あ、カームちゃん。ちょっと付き合わない?」

 果実酒の入ったカップを掲げながら、そんな事を空気を読まずに言ってきた。

 こんな雰囲気で、酒もらって飲めねぇっす。勘弁して下さい姐さん……。

「はい、カームさんもどうぞ」

「あ、どうも」

 笑顔で、果実酒の入ったカップをアドレアさんに渡されてしまった。どうしようコレ?

 ってかなみなみと注いであるんだけど……。周りの人族は、半分以下の形だけ飲むような感じなのに。

 そのまま飲めばいいの? 何かに祈りながら飲むの?

「カームちゃんかんぱーい!」

 姐さんがカップを思い切りぶつけてきた。止めてくれ。俺の胃がこの雰囲気に完敗しちまう。

「あ、いただきます」

 テント内にいた皆に言い、丁寧に飲ませてもらった。姐さんは一気に呷っていた。

「カームちゃんかたーい。もっと盛大に飲みましょうよー」

「いや……、本当勘弁して下さい」

 俺は耐えきれなくなり、果実酒を一口飲んでテントから逃げ出した。

 いくら俺でも、空気くらいは読める。あんな厳粛な雰囲気の中で姐さんと一緒にはいられない……。

「なら外で飲みましょー」

 姐さんが、俺の口を付けたカップを持ってテントから出てきた。しかも、自分のカップにはなみなみと果実酒が入っているのか、外に出て一口だけ飲んでから歩いてきた。

 追いかけてくる前にお代わりですか、この人メンタル強すぎ!

「もうちょっと向こうに行きましょうか。声が聞こえない場所までね」

 少しだけ雰囲気の変わった姐さんにカップを渡され、そこから二十メートルほど離れた木の下に置かれているベンチまで行き、二人で座った。

「魔族と人族の違いってさ、私は結構大きいと思うのよねー」

「そうですね……」

「ちょっと小耳に挟んだ話では、今度太陽の沈む方向に作る村には魔族と人族を一緒に住ませるって話じゃない? 色々と平気なの?」

 姐さんは、多少気を使ってくれてるみたいだ。

「両方の港町に行きましたが、環境次第では人族も変われますよ。多分この村の住人は、寒村出身だからでしょう。閉鎖された空間で、昔からのしきたりを守り、祭壇には今年採れた野菜や果物、それに家畜を乗せ神に感謝をする。港町のコランダムは、魔族との交流も少なからずあるのか、両方の文化が多少混ざってる感じです」

「ふーん。多少()考えているのね」

 目を細め、興味がなさそうな声で果実酒を飲み、戯れ言を聞き流していると言う感じがした。

「まぁ、多少はここよりはマシになると思いますよ? 寒村出身っぽいですが、今はコランダムに住んで生活してるみたいですし、セレナイトの魔族も人族と交流がありますし」

「カームちゃんが決めた事だから別に文句は言わないけれど、肥大化した組織の思想と理念って怖いから、色々と気をつけなさい? もしかしたら次作る村は喧嘩じゃ済まないかもしれないわよ? それと私に喧嘩を売ってきた奴は容赦なく食べる事にしてるから、文句は言わないでね? 教育は大切よ? じゃ、また夜にでもそっちの村で会いましょう」

 空になったカップをベンチに置いて、人型のまま背中に赤い鱗の羽を生やし、山の方に飛んで行ってしまった。警告をしてくれたんだろうか? 夜中に会ったら、いつもみたいな雰囲気にもどってて欲しい。

 それと服は外皮じゃない説が出てきた。飛ぶ時に背中が見えたが、縦に二本のスリットがあって、そこが広がって羽が生えてた。羽の根本が太いから、スリットが大きく開いて地肌が見えたし……。

 ってかこのカップ俺が片づけるのかよ……。さっさと戻してトローさんのところに様子見行こう。


 俺は転移して、第三村の様子を見に行ったら、既に勢いだけで祭りをどうにかしてた。

 うさ耳の女性が料理を作りながら麦酒を飲み、とある者は弦楽器みたいな物を弾きながら、合間合間に果実酒をラッパ飲み。

 そしてトローさんは、内臓だけを処理した豚を鉄の棒に突き刺して、火の上で炙りながらゆっくり回しながら何かの酒を飲んでいて、そしてその隣ではイセリアさんが笑顔で座っていた。

 本当に勢いだけだな……。ってかなんで姐さんがいるんだよ、あの雰囲気じゃ火山に戻ってるんじゃないのかよ……。

「あ、カームちゃんヤッホー。この間のシュワシュワしたスースーする草のお酒作ってー」

 おい、さっきの雰囲気が速攻で行方不明だぞ? 迷える子羊が、そのまま宇宙旅行に行ってる気分だ……。

 俺は言われた通り【炭酸水】と【氷】を魔法で大量に作り、モヒートを振る舞った。

「あいよー、姐さんはものすごく濃い目ねー。そっちの吟遊詩人風のお兄さんは普通だったねー。イセリアさんは弱めだったねー」

 なんか露店のおっちゃん風な喋り方になってるけど、まぁしかたない。ノリは大切だね。

「っあー! やっぱりコレは美味しいわー。強いのをそのままより、やっぱり手を加えた奴だねー」

 一気飲みですか、さすが姐さんっすね。

「うんっめー。これすんげーうめぇー」

 あざーっす。ってか楽器弾ける人いたんだね。

「美味しいです、お兄ちゃんも飲む?」

 うむ、相変わらずお兄ちゃん大好きだね。そろそろ子供ですか? 酔った勢いで襲っちまえ、多分あの様子だとお兄ちゃんから襲う事はないだろうからな。

「俺、隠してたけど、少しだけ魔法使えるんすよ! 魔法! これ教えてくれれば、こっちでも作りますよ!」

 猿っぽい獣人族が酔った勢いで告白してきた、これは自爆に近いけどな。毛の色が黒っぽいから、猿って言うよりチンパンジーに近いのか? やっぱり霊長類系は賢いのだろうか? スラムにエルフなんかいる方が珍しいし、夢魔族系を探そうと思ってたけど、これは盲点だったな。

 握力や身体能力が高いから、前衛系だと思ってたけど、こっちの世界じゃ通用しないな。本当に意外だ。魔法の適正が誰にあるかわからないな。

 黒髪にそれなりの身長、言葉使いは矯正……。バーテンダー決定じゃないか。

 俺はニヤニヤと、獲物を見つけたような顔をしているだろう……。そのまま近づき肩にポンと手を置いた。

「かまわないですよ。子供の頃から便利な知識や魔法は、惜しみなく周りに教えて伝播させてましたので。で、お名前はなんて言うんですかねぇ?」

「お、おう……俺はマイスだぜ?」

 顔に出過ぎてたかな、ものすごく引いてるな。まぁいいや、この人材は逃さない。

「今日は収穫祭ですので、とりあえず後で教えますね。まぁもう一杯」

 俺は空中に浮かせたままの炭酸水から、カップ一杯分だけを別に浮かせ、マイスさんのカップに入れ、ちょっと(・・・・)濃い目にモヒートを作ってやった。これで良い気分になってくれ。

「おうカーム、こっちにもだ! 美味いぞこれ。ってかたまにはこっちの祭りにも出ろよな!」

 モヒートの入っていたカップを、頭の上で振り回している

「そーっすよ、普段はちょこちょこ顔見せるのに、祭りの時も見せましょうぜ!」

「っしゃ! 飲み勝負だ! 潰してやるぜぇ!」

「あ、それ私も参加するー」

 調子のいい奴が何かを言い出し、テーブルの上が片づけられ、サトウキビで作ったベリル酒(ラム)が入った瓶が並べられ、小さめのカップが四つ用意された。

「ちょっと待って、姐さんがいるんだけど!?」

「あの人は別だぁ! あの人はいない者として考えろ!」

「しゃぁ! 久しぶりだな! 今日は負けねぇぞ! 誰か俺の代わりに豚焼いてろ」

「皆元気ねぇー」

 テーブルには俺と姐さん、トローさんと威勢のいいうさ耳の男。そして注がれる酒。

「「「いーち!」」」

 そんな周りの言葉と共に、俺以外が酒を一気に呷り、全員がテーブルに小さめのカップを叩きつけた。

 あ、これメキシコの方のテキーラ飲み勝負っぽい……。仕方がないので、俺も一気にカップを空にする。確実にショットグラスより大きいカップだよなこれ?

 そして、また瓶を持った女性がなみなみに酒を注いでくる。

「「「にー!」」」

 今度は俺を含めた全員がカップを呷り、カップをテーブルに叩きつける。勢いしかない祭りってこういう意味かよ!

 別に負けてもいい戦いが……。今始まる!


「「「じゅーきゅー」」」

「ぅぼぁぅ!」

 そんな声と共に、一番威勢の良かったうさ男がテーブルに顔面から突っ伏した。

 一人イったな……、こんな強い酒を十九杯。そろそろ五百ミリリットルくらい飲んでるな……、絶対やばいって! そろそろ一人一瓶空ける勢いだぞ?

「おい、水のませて吐かせろ。最悪死ぬぞ!」

 俺は飲んだ瞬間から、体が毒物を無効にしてくれるから酔わないけど、腹がチャポンチャポンしてるわ……。

「ほっときゃ平気っすよー。なぁ?」

「おー。そうっすよー。俺達スラムに住んでた頃はこんなもんすよー」

 ダメだこいつら、観戦しながら飲んでやがる。急性アルコール中毒になるって!

「いやいやいや。やべぇから、それやべぇから!」

 俺はうさ耳男を仰向けで寝かせ、鼻を摘んで水をピッチャーから直で口に含ませ、無意識に飲み込んだのを確認したら、今度は後ろから抱き抱える。

 そして腹部を圧迫するようにして、力を込めて無理矢理吐かせ、それを数回繰り返してから回復体位にしておく。コレで吐いても、気管に吐瀉物が詰まることはない。皆酒を甘くみすぎだ。

「おいおい、酔いが醒めちまうだろー。さっさと戻れよカーム」

 煽るのも良いけど、頭が左右に振れてるぞトローさん。

「はいはい。にじゅー」

 姐さんが勝手に次の数字を言い、二人は二十杯目を飲んでいた。

 俺も急いで席に戻り、急いでカップを空にする。すると、周りから歓声が上がり、指笛を吹き始めるのが出てきた。

 だいたいこの辺がボーダーラインなんだな……。


「「「さんじゅー! おおぉー!」」」

 んー、トローさんの頭が前後に振れてるし、気力だけで飲んでる状態だな。姐さんはケロっとしてるし。

「てぇめーの体のどこに……、そんなに酒が入りやがる……」

 俺の方を指さしてるんだろうが、そいつは黒っぽい服を着た、第三村の村人だ。残念だったな。そして容赦なく次の酒が注がれる。

「「「さんじゅーいーち!」」」

「ウォロロロロゥ」

 飲んでる最中に、トローさんが盛大に吐いた。俺と姐さんは咄嗟に避けたけど、コレは子供頃に覚えた【緊急回避:1】のおかげだと思いたい。

「どうします姐さん? 俺は一気に樽半分とか胃には入らないんで、負けたいんですけど? もう胃がチャポンチャポンですよ?」

「あらー、カームちゃんが飲み続けてる間は、お酒が飲めると思ったのにー、残念ねー」

「俺の負けでいいんで勘弁して下さいよー。ってかトローさんをどうにかしないと。誰か足の方持ってくれー。イセリアさん、ベッドまで案内して下さい」

「はい! こっちです」

 その場はお開きになり、勝負は姐さんが勝ったけど、事実上トローさんが一位だ。イセリアさんに案内され、トローさんの使ってる家のベッドに回復体位で寝かせたら、イセリアさんに注意して見ているように言った。

 ってかこの部屋にベッドが二つあるんだけど……、片方はどう考えてもイセリアさんだよなぁ……。まぁ、突っ込むべきじゃないし、今後もこの事でからかう事もしないだろう。

 イセリアさんが襲うチャンスだと思うけど、ただこの状態だと多分勃たないよな……。何が勃たないって? ナニがだよ! トローさんの貞操は今日は守られた! 手遅れなのかお手付きかは知らないけどな!

 俺はその足で第一村に転移で戻り、長い時間抜けてしまった事を謝り、夕方から始まる祭り用の食べ物を配膳していたら、姐さんが酒の入ったカップを掲げながら、鶏肉のトマト煮と娼婦風パスタを食べていた。

「なんでいるんですかねぇ……」

「お酒が飲めるからよー」

「デスヨネ……」

 って事は、昼少し前に設営が終わってミサっぽい事してた第二村で酒を飲み始め、三時くらいには第三村で勢いでお酒飲んで、夕方はここで夕食摘まみながら酒か……。ほぼ一日中飲みっぱなしかよ!?

 し、島の食客だと思えば……。まぁ、いいか? 攻め込まれる事前提だけど。

 けど俺達が後から島に来たから、俺達が客なんだよなぁ。

「やっぱり祭りは第一村(ここ)よねー。楽しいし、ご飯も美味しいし」

 深く考えたら負けだな。

途中からシリアスに行こうと思いましたが、俺にシリアスは無理ですね。

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作者が書いている別作品です。


おっさんがゲーム中に異世界に行く話です。
強化外骨格を体に纏い、ライオットシールドを装備し、銃で色々倒していく話です。


FPSで盾使いのおっさんが異世界に迷い込んだら(案)

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