表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になったら領地が無人島だった  作者: 昼寝する亡霊
無人島開拓二年目

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

115/324

第107話 村民を百人受け入れた時の事

適度に続けてます。

相変わらず不定期です。

途中で出て来る単位は、作者が適度に調べた知識です、間違いが有りましたら突っ込みお願いします。

 俺は今、孤独と戦っている。

 島中央の活火山の西南付近にある湖から、温泉のある島の南側に疎水を引いている。

 島は楕円に近い形なので、湖まで約二十キロメートル程度だが、東側に疎水を通した時と同じで、幅一メートルの深さ五十センチメートルの五百歩おきに桝を作り、左右に広げられるようにした。けど、こんな長い距離を管理してると、本当に市長か黄色い巨人になった気持ちになる。

 今日で十日目、もう少し作業をすれば海岸線が見えて来るみたいだ。

「カーム、そのまま真っ直ぐ行けば温泉の小屋があるぞー。それと、そろそろ家建ててる場所も見えて来るぞー」

「おー」

 俺は空を見上げ、大声をあげて返事をする

 上空にはファーシルが常に旋回しており、一日のお小遣いとして、作業の終わりにお肉を約束しているが、なんか少しだけ報酬が合わないような気がしてきた。ってかあの子何歳よ?

 酒飲んでずぶ濡れになってたから、俺が酒飲んだ五歳くらいだと思いたい。今度島の子供達と一緒に、アドレアさんの授業に出させるか。


 魔法の使い過ぎで、気怠くはないが、同じような作業を毎日してるので、精神的に疲れており、さっさと終わらせたかった。ここからがラストスパートだ。

「うおー、すげー。地面が割れてるー」

 割れていると言うより、へこませているだけなんだが。猛スピードでやればそう見えるか。

「よーし、海まで疎水を通したぞー。俺は湖の堰を開けてくるからー、その辺で見ててくれー」

 俺は転移魔法を使い堰の場所に行き、一気に木の板を引き抜き、水を疎水に流す。

 最初は泥水が海に流れ出ると思うが、その辺は多少勘弁してもらおう。そして俺は温泉小屋に戻り、水が来るのを待つ。

 少しして、空でファーシルが「うおー」とか言ってるので、そろそろだろう。そして、家を建ててる皆もファーシルが呼んだのか、ぞろぞろと集まっている。

「おー、本当に水路通しちまった」

「あの山のふもとにあるって言ってたのは本当だったのか」

 ジャバジャバと濁った水が一気に押し寄せ、茶色い水が海に扇状に流れ込んでいく。土の栄養が海水に行くと思えば良いよな……。後で言い訳考えておこう。東側に疎水通した時も何も言われなかったから平気だよな……。多分だけど。

 後は必要になったら、この疎水に簡素な橋でも掛け、馬車が通れるようにすれば良いんだし。後は榎本さんと相談で、どの辺りに田んぼを作るか決めて、米でも作ってみるか。まだ故郷の方は暖かくなったばかりだし、そろそろ準備し始めれば、何故か秋に収穫される麦と一緒に収穫できるな。

 白いご飯に味噌汁、そしてなんかカラフルな魚の塩焼き、開きで少し天日で干すのもありだな。

 ってかアジの開きが食べたい。サンマでも良い。これは、ある程度島に人口が増えたら島を東西南北に別けて、水生系魔族に魚を獲って来てもらって、人族に魚屋を経営させるのもありだな。港には大衆食堂や宿屋や酒場。

 あー、夢が広がるなー。夏にはヴァンさんがベリルに戻って来て、島に酒蔵と蒸留器も出来る予定だから強い酒も出来るし、ココナッツジュースで作った酒を蒸留させても良いな。本当今年はワクワクが止まらない年になりそうだ。

「カーム、何馬鹿みたいにぼーっとしてんだ?」

「んー? 今度はなにしようかな? って考えてたんだよ。忙しくなるけど、嬉しい忙しさになるぞ」

「んー、わかんない」

「ハーピー族にも赤い実摘み以外の仕事が作れるかもしれないからね、コレでお給料としてお肉が渡せるよ」

「おー肉か! 肉は良いぞ! あの豚って奴は脂が甘くて美味かったぞ! けど私は兎が一番だ」

「そうかそうか、兎も豚もどんどん増えてるからね。島に人が増えたらまた食べような」

「おう! 酒も飲める!」

「ははは、ファーシルが酒を飲んでるところを見てないから、ある意味怖いよ」

「怖くないぞー、あんな楽しい物何が怖いんだ!」

「酒を飲んでるファーシルが怖いんだよ。女の子なんだから、あんなになるまで飲んじゃ駄目だよ、男の人に襲われちゃうよ」

「子供が産めるから良い事じゃないのか? やっぱ派手なのも良いけど、歌が上手い奴も良いなー」

 基準はその二つなのか、本当に鳥っぽいな。あの馬鹿馬を連れて来たらどうなんだろうか? 歌だけでも恋は可能なのかな? ネイティブアメリカン的な装飾させたらあの馬でもモテモテなんだろうか? また新たな疑問が産まれたぞ。

 しかも、こっちも卵なのか、子宮である程度胎児を育てて産むのか物凄く気になる。まぁどうでも良いので、宇賀神さん辺りにでも期待しよう。



 翌日、榎本さんの指導の元、田んぼの作成をしてみた。

「どうします? 百の百で一ヘクタールにします? それとも八十の百二十五で一ヘクタール?」

「一町なら別にいいべ。管理しやすければなんだっていいよ。どうせ機械がねぇんだから、収穫や脱穀は人力だ、港近くの麦畑と一緒でいいべ」

「んじゃ百の百で一万平方メートルで、一町でいいっすかねー」

「かまねぇかまねぇ、種籾は一俵分しかねぇけど、一反歩一キログラムありゃ足りる、一町歩で十倍でも十キログラムだ、一俵ありゃ六町歩作れるぜ?」

「あの、どちらかに単位を統一した方が良いんじゃないのか?」

「わけぇもんと、年寄りの差だ、仕方ねぇぞ。けど単位が違くても理解できらぁ」

「もう麦も米も畑って言う畑は、一区画を百の百メートルで一ヘクタールで良いんじゃないんですか?」

「確かにその方が管理は楽だが。まさか一俵で六ヘクタールしか撒けないとか驚きだ。農協の整備工しかしてなかったから、そっちは詳しくないんだ」

「親戚が農家で、ある程度やってたんで、なんとなくだけしか知りません。電話一本か、実家に帰った時に米を三十キログラムとか貰ってきます。じゃぁ百の百を六枚作れば良いって事ですかね?」

「種籾が一俵しかねぇからな、今年はそれしかねぇべ。会田に聞いた話だと現代農法で大量に米がとれるらしいが、そんな肥料ねぇからな。昔ながらの方法で輪作したり、土休ませたりしねぇと駄目だろうな」

「そうだろうな」

「米は難しいんですね、子供の頃から麦だけの場所で育ってたんで」

「なれりゃどうにかなる、あとはこっちにも豚や牛も必要だな、あとは草取りが面倒だから田んぼを三つに割ってくれ、中は沼に近いからな」

 変な会話をする俺達は、島民に変な顔をされた。


 ある程度建築が進み、二十人が寝泊まりできる仮の住居を六軒ほど温泉近くに建て、自生していたオリーブの木が密集していた所には、疎水を引いた海岸線近い場所に集荷小屋を作り、そこで作業が出来るようにした。

 コレで収穫して、実を洗い、直ぐに実を絞る事が出来る。油を溜める容器には底の方に水抜き穴が開いてるので新鮮なまま身を潰し油だけを抽出できるように、鍛冶屋のピエトロさんに織田さんが書いた図面の通りに作ってもらった。

 と言っても、底が斜めになってて下に水が溜まり、その少し上から鉄を半円に丸めた、雨どいの様な所から木製の栓を抜いて、瓶に詰めるだけの簡素な作りだ。

 底の水抜き穴からでたオリーブ油は石鹸にでもすれば良いさ。そのうち副産業にならないように頑張るけどな。

 後はどんな昆虫か魔物か知らないけど、秋の初めには、でかい繭を適度に回収し、茹でて製糸して生糸も出荷できれば良いと思っている。

 ゆくゆくは製糸工場的な規模にして、布を作り、最終的には服飾産業にも手を出したい気持ちだ。何年先になるかわからないけど。

 ちなみに、榎本さんの住居は個人的なわがままで、昔ながらの土間に床が板張りで囲炉裏があり、藁で円座を編んだり、自在鉤(じざいかぎ)は家具大工のバートさんに道具を借りて、精巧な鯛を彫っていた。手先が器用過ぎる……。

 別に悔しくなんかないよ? 全然悔しくなんかないからな!

 そしてある程度準備が整ったので、フルールさんを通し、会田さんに連絡を取ってもらい、準備が整ったら返事を下さいと伝えた。



それから十五日後、個人の簡素な住宅も建ち始めようとしている頃に返事が返って来て、いま港町と言う伝言を受け取とった。そして早速歓迎の準備を始める。

 島民にこの事を伝え、七日後には前々から言っていた大陸の人族達が来るから、その頃には豚を潰し、猟班に鹿を狩って来てもらい、下準備を整えてもらうように伝えた。

 北川さんから手紙を受け取り、抗議をしに行ってから約四十日程度でここまで整えた。島民が増えると言う事で、皆の頑張りがいつも以上にすごかったと言う事にしておこう。仮住居はなんか多少作りが荒いし。

 まぁ、この島は寒くならないから、多少の隙間風はね? ほら、全員分の住居が出来るまでだし!


 そして翌日の朝、俺はコランダムの店に転移し、織田さんが煎ったコーヒーを砂糖とミルクたっぷりで飲みながら、服屋のお姉さんと少し話をし、その他の固定客や、これから物資を運ぶために航海に出る船員さんや冒険者の話に聞き耳を立てながら穏やかな朝を過ごした。

 その後はマスターにお礼を言いつつ、適当な店で軽食を食べ。適当に港をぶらつくと、物凄くデカい船の前で整列してる人の塊を見つけた。

 嫌な予感しかしない。

 俺は少しだけ速足でその場所に向かうと、最初に王都に行った時に、一緒に馬車に乗った金田さんが出迎えてくれ、丁寧に目の死んでる人族に紹介をしてくれている。

「カームさん、何か一言お願いします」

「へぁ?」

 いきなり話を振られ、適当に聞き流してた俺は驚き、仕方がないのでなんとなくで話を進めようと思う。

「はい、魔族のカームです。この港から五日程離れた島の開発を任されてる代表みたいな者です。皆さんがなぜこうしているのかはなんとなくわかっていますので、不満は多いと思います。魔族の下に就けるかと思いの方も大勢いると思いますが、島では特にそう言う事もなく、魔族と人族は仲良くやっています。まだ魔族は少ないので、これを機に多少魔族に慣れて、偏見をなくして頂ければと思います。島には医者も教会から派遣されたシスターもいますし、見た限りでは二人ほどそれらしい格好をした方もいますね。位的な物はわかりませんが、人族至上主義的な教えは無しにして、島での先輩シスターと言う事で意見交換もしてみてはいかがでしょうか? 急にこうなってしまい、かなり不満が有り、何か言いたい事もあり、魔族が何か言ってるぜ。と思っている方。何かあれば今すぐ言って下さい。それに答えます」

 そう言うとガリガリの男が口を開いた。

「俺等はいきなり連れて来られた。持って来る物は特にないが、それなりに不満や心配事はある、家や飯はどうなんだ?」

「家は急増で、二十人が寝泊まり出来る大きな簡素な物を六軒ほど建てました。なので、当面はそれに住んでもらう形になると思います。扱い的には開拓村に近い物になります。食事に関しては、季節が一巡するくらいの小麦などの食糧を頂きましたので心配しないで下さい」

「俺達の扱いはわかったけどよ、どうせ馬車馬のように働かされるんだろ?」

「自分は島の開拓を任された時に、人族の奴隷を五十人ほど好きにして良いと言われ、与えられました。その方達は特に不満もなく生き生きと暮らしています。なので島に着く頃には、皆さんを歓迎する準備がされているはずですので、島の先輩達に良く話を聞いて下さい」

「この船はあんたのか?」

「いいえ? 船は手配されてると聞いてますが、どんな船はか聞かされてませんでしたね。金田さんどうなんですか?」

「会田さんの話によると、この辺の貴族の私物らしいですね。書類もありますので船員はカームさんの言いなりだそうです。例の件で取り上げられ、維持管理出来ないので勇者の物になったらしいので、一声あって空いていれば貸し出しは可能と言う事です」

「そうっすか……」

「色々諦めてください」

「だそうです、皆さんを運べ、食糧も乗せられる程度の船って事でいいんじゃないんですか? 深く考えないようにして下さい」


 その後も適当に質問に答え、特になさそうなので、全員を船に乗せ、船長にお願いした。

「良く魔王が出る島が、魔族側の大陸に行く途中にあったじゃないですか? そこまでお願いします」

「あんたの言う事を聞けと言われてるが、目的地はわかったからこれ以上は余り関らないでくれ。正直魔族の言う事を聞くのは気分が悪い」

 物凄く嫌な顔で言われたので、俺はこれ以上関らない事にした。

 転移で戻ってもいいが、何かがあると嫌なので同行する事にした。一応金田さんも監視と言う事で付いてはいるが、一応俺もいた方が良いだろう。向こうが関りたくないと言ってるんだ、こっちはもう無視すれば良い。竿だけ借りられれば十分だ。

 子供達と仲良くなろうと思ったけど、親に守られ近づく事すらできなかったので既に諦めた。

 甲板の船尾で、ボーっとしてたら「邪魔だ」とか言われた。ここ特に何もない場所ですが? もしかして絡んでるだけか? まぁいいさ、どうせ島まで後三日だからな。そう思いつつも海面に針が届かない釣り竿を下げて空や海を見てボーっとしていた。

 そしたら、気がついたら船員に囲まれていた。暇な奴らめ。俺も暇だけどな。

「おう、魔族さんよ、釣果はどうだ?」

「そうですね、人族の方が沢山釣れましたね」

「お前の味方のカネダって奴は、今船長と話し合いで近くにはいないぜ? なぁ俺等と少し遊ばねぇか?」

 横目でちらりと見たら下卑た笑いを浮かべている。

「いえいえ、俺は釣りで忙しいので他を当たってください、そうですね港で乗せた子供達の相手とかどうですか? 流石に暇で駄々をこねてると思いますので」

「この船には魔族を一度も乗せた事がないのが自慢なんだよ」

「それはそれは……。では俺は記念すべき一人目と言う事で物凄く栄光な魔族ですね、こんな立派な船に乗れて最高ですよ」

「おいおい、何言ってやがんだ。俺達はこんな場所で働いてんだ、すげぇ験を担いでんだよ。お前みたいな奴がいるとそれもなくなるんだよ!」

「そうですか、けど仕方のない事なんですよね」

「おいおい、俺達はお前に喧嘩を売ってんだよ、それとも挑発にすら気がつかないほど魔族っていうのは馬鹿なのか?」

「皆に迷惑を掛けたくないだけですよ。それと、船員が減ったらこの船を動かす人数も減り、目的地に着くのが遅れると思うんですよね? どう思います? この船は最低何人いれば運行できるんですかね?」

 そう言いながら竿を上げ、振り向くと俺の周りには十人の船員がいて、俺を囲んでいた。

「はぁーー。本当に暇人なんですね。確かに喧嘩を売られている事は、最初からわかってました。本当に迷惑を掛けるからなるべく迷惑事は避けようと思ってたんですけど無理ですね。この海域に鮫とか魔物っていますかね?」

「何でこんな事聞くんだよ」

 ヘラヘラと笑いながら聞いて来る。

「襲いかかって来た奴は全員海に落ちてもらいます、甲板を血で汚すと掃除が面倒ですからね」

「野郎! 客人だからなんだか知らねぇが構わねぇ! やっちまえ」

 船員が一斉に殴りかかって来るがハンドボールくらいの、六十度の【水球】を九個ほど発動させ、一人を残して命中させ、熱いお湯が服に染み込み、熱いと叫びながら自分から海に飛び込んでいく。


「さて、貴方は証人です。貴方達が俺に襲い掛かって来て、俺は防衛の為に魔法を発動。そして奴等が自分(・・)から海に飛び込んだ。ここまでは良いですか?」

 出来る限り穏便な声で、優しく諭すように言いながら続ける。

「今から回頭すれば命は助かるんじゃないんですか? 見た所誰も武装してませんし、直ぐに沈む事も無いでしょう。動くなら早い方が良いですよ? まぁ仲間を殺したいなら構いませんがね。ちなみに俺が放った魔法では絶対に死んでませんよね? だって自分から全員海に飛び込んだんですから」

 そう言ったら、残っていた船員が、青い顔をしながらどこかに走って行き、少ししたら船が回頭し始め、何か叫び声を上げてる奴等の脇に停止した。

 帆船なのにかなり上手いな……。ピッタリ真横に付けるとは……。

 まぁ、金田さんにも船に乗る前に、何かあったらカームさんの裁量に任せますって言われてるし、良いか。


 引き上げられた船員は、多少肌が赤くなっているが、さっさと海に飛び込んだのが良かったのか、火傷にまではなっていなかった。

「てめぇ、良くもやってくれたな!」

「また自分から海に飛び込みたいなら、どうぞまたかかって来てください、今度はもう少し熱いのをお見舞いしますので」

 そう言いながら指先に拳大の湯気の出ている【水球】を発動させ指を振って水球を弄ぶ。

「話は聞いた、うちの船員が迷惑をかけたみたいだな」

「そうですね、自分としては。『これ以上は余り関らないでくれ』って言いたいですね。自分は魔族で、嫌われてるのがわかっているので、なるべく関らないように穏便に隅っこの方で、釣を楽しんでたんですけどね」

「その糸の短い奴でか?」

「釣りの楽しみ方はそれぞれです。釣れなくても糸を垂らしているのが好きって奴もいるんですよ。まぁ、その結果、血気盛んな船員が釣れてしまいましたがね。それとも航海中ずっと部屋に閉じこもってろとでも言うんですか? 馬鹿らしいですね。金田さんコレ報告しておいて下さい」

「はいはい。書類にはカームさんに迷惑をかけるなとも書かれてたはずなんですけど、監督不行届ですね。折角貴族から巻き上げて、独立させて色々と我々が贔屓にしようと思ってたんですが、この話は流れそうですね、残念です」

「本当に残念そうですね」

「あと殺されなかっただけ感謝してほしいくらいですね、この方は我々にとって大切な友人なのですから。それと、ありえないとは思いますが。もし、怪我をさせていたら、関った全員の首と、その家族の首を柱に吊るす事になってたかもしれませんので」

 随分大袈裟に脅すな。

「まぁ、俺は怒ってないので、首を括る話しはなしで。でも、このような事が起こった事だけをお伝えください。では俺はまた船尾で、海に針が届かない竿で釣を楽しみますので」

「はいはい。また何かあったら言って下さいね」

「わかりました、これ以上は余り関らないでくれって船員にお伝えください。ね、船長さん?」

「あ、あぁ。わかった」


 取りあえず、船が島に付くまではとりあえず平和になったな。

おまけSSで「疲れたおっさん達の温泉グデグデグチグチ慰安旅行無人島編」を書きました、良ければお読みください。


http://ncode.syosetu.com/n4699cq/


多分このURLなら飛べると思うんです。前回みたいにならない事を祈りましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者が書いている別作品です。


おっさんがゲーム中に異世界に行く話です。
強化外骨格を体に纏い、ライオットシールドを装備し、銃で色々倒していく話です。


FPSで盾使いのおっさんが異世界に迷い込んだら(案)

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ