ドウケシ達の、三文芝居
誰か。
誰か。
助けて。
助けて。
僕らは道化師。
何でも騙して、
何でも誤魔化す。
笑顔を貼りつけ生きている。
でも。
でも、そんなの嫌だ。
本当の自分を殺してまで、
仮面を被って生きてるなんて。
一体、何の特になるって言うんですか。
みんな、本当の自分を知らないよね。
強い人ほど弱いんだよ。分かっておくれよ。
僕らはね、もう自分が何だか分からないんだ。
だからね、君たちは自分の存在意義を探して。
きっと見つかるはず。なに、人生これからだよ。また新しい出会いだってあるさ。
なーんて、僕たちが言えることでも無いけれど。
……おっと、誰かが来たようだ。
あらあら、バレたらマズイよね?
ここらでお開きとしようか。
まぁ、こんな話だけど、
実はぜーんぶ法螺話。
嘘かホントか知りたければ、
どれがホントか見抜いてみてよ。
嘘で固められた僕たちを。
それではバイバイ。また会う日まで。